グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

獅子という伝統芸能

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郷土にこれほどの誇れる伝統文化があるとは気が付かなかった。どこにでもある祭りの簡単な出し物と考えていたが、今年は郷里に引っ越してどっぷりと獅子の一連の行事に参加してその奥深さに感嘆している。よくぞ、今日までこの文化が延々と継がれてきて、今その体験ができることに感謝したい気でいっぱいである。
 獅子は地域の神社を頂点として、その傘下の地域の人々が農産物の豊穣を祈念して神さまを迎え、歓待し、送る例祭の芸能として位置づけられている。今年は10月5日が宵祭り、6日が本祭りであった。我が自治体は戸数では30戸余りであり、隣の自治体と一緒に居住地区の神社である鰹宇神社を構成する9つのブロックの一つを担っており、年に一度の例祭を行うがその出し物として、獅子舞を奉納している。鰹宇神社には8つの獅子舞グループがあり、それぞれが伝統の獅子舞を祭り当日に神社で鐘太鼓で曲を演奏し、それに合わせて獅子舞を奉納する。我が自治体の獅子舞は1曲で12分前後であり、獅子が呼び出され、さまざまのテンポと所作で動物のように踊る。そして、8つの獅子が祭りでは競ってその踊りを奉納するので神社は真に賑やかで近隣の人々はその踊りや屋台の店を楽しみに集まってくる。この獅子舞は高度成長期には中断されたときもあり、存続が今も危ぶまれている。支える地域に住む若い人が都会に出て支える人が減り、芸能として維持していくことがむつかしくなってきている。

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