この時期は栗やサツマイモ、落花生、銀杏、クルミ、柿や梨などさまざまな秋の実りを堪能する楽しい季節となる。イネ刈りの続きであるが、コシヒカリを5畝、ニコマルを7畝、クレナイモチ1畝を作ったのであるが、クレナイモチは量がすくないので乾燥・籾摺りをいつもの外注以外の方法を探していたが解決できないでいた。私のいとこは地元でコメつくりを兼業として若いころからやっており、乾燥・籾摺り設備をもっているので相談したが、乾燥装置は大型で少量をやったことはなく、もち米は作っておらず、装置にもち米が混じると掃除が大変。もち米を作っている別の親類に問い合わせしてもらい、そこでは今年はもう間に合わないがタイミングが合えば、籾摺りをやってもらえそうであった。
万事休す。結局、いつもの乾燥・籾摺りをお願いしている業者に泣きついて、少量だが、やってもらうことにした。時期的にはほぼシーズンも終わり頃なので、受け入れてもらえたのかもしれない。もち米の玄米として58㎏が取れた。我が家の消費量とすれば、数kgもあればよいのでこの量でも多すぎる。来年はどうするか迷うところである。近所に住む妹夫婦は餅つき機をもっており、もち米を入れれば、餅つきまで自動でできるので、普通の白餅だけでなく、ノリやエビ味のモチを作り、角切りにして長く楽しんでいる。私も今年はいろいろ試してみたいと思う。
サツマイモは「土佐紅金時」、「紅はるか」、「鳴門金時」を栽培したが、イモの太りは土佐紅金時の成長が早く、太いイモがたくさん取れている。いわゆるホクホク系の味なので、天ぷらや大学イモ、イモケンピなどにしていただいている。焼き芋はネットリした「紅はるか」が向いているが、成長が遅く、時々試し掘りするが細いイモが少し取れるだけなので、まだ畑においてある。近所のNさんは5種類のイモを作り、どれが一番か、聞いたところ、「シルキィースイート」だという。ホクホク系では「紅あずま」だという。その両方のサンプルをいただいたので早速、焼き芋にしていただいた。シルキィスイートは 皮を剥くと明らかに濃い金色でねっとりとして本当においしい。焼き芋として確かに最高の部類である。安納芋より、味が濃いかもしれない。一般的には鳴門金時が有名であるが蔓の苗が出回っていなかったので食材として購入したイモを畑に埋めて、発芽したものが少量であるが蔓葉を茂らせている。試し掘りするほど量がないのでまだ掘っていない。いろいろ作り比べてみるのも楽しい。
香川県は阿讃山脈で太平洋側からの気流が遮られ、温暖で乾燥した気候であり、柑橘類には向いているが、リンゴやサクランボなどの寒冷地の果物は余り見かけない。それでも、リンゴの樹にあこがれがあり、「富士」とその受粉用品種をそれぞれ1本植えている。虫が付きやすく、1年経っても余り成長していない。なんとか、ふんだんに取れるとリンゴジュースで楽しみたいと思う。
落花生は昨年とれたものを植えて、22日に今年初めて収穫した。今年は雨が少なく、乾燥して葉が黄色く部分的に枯れている。カチカチの土を掘り返し、落花生を引き抜き、裏返して、実を取る。8株くらいでザル一杯くらいになる。茹でて、早速、いただく。栗ともサツマイモとも異なる味で、それほど特別な味がするわけではないが、癖になり、止められない。千葉に住んでいた頃はこの時期にはおやつに茹でピーナッツは産直で手に入る。ピーナッツバター、ピーナッツ味噌は純粋なものが普通に手に入る。「おおまさり」という大柄な品種は茹で落花生用に開発された品種であり、大きくておいしい。「半立ち」はいわゆる煎り落花生の大きさであり、茹でて食べるには小さいので、物足りない。落花生はカラスの好物なので、防鳥糸を張っていたのを収穫のために撤去すると早速、つつかれて樹の根本が掘り返されてしまう。スイカやそらまめ、イチゴ、ぶどう、イチジクなどカラスには本当に困ってしまう。
柿、梨も苗木を畑に植えてある。いつか、収穫できるであろう。最近、TVで「ポポー」という北米産の樹木(果物)があることを知った。塾してから、食べられる期間が短いので一般には出回っていないそうだが是非、作ってみたいと考えている。ポポー以外にもおいしい果物がたくさんある。適した土地があれば、たくさんの品種を植えてみたいと思う。
秋の収穫いろいろ
2021年10月25日 | 0件のコメント