露地での苗代育苗で発芽が大幅に遅れ、当初の計画が狂い、機械植えの苗を中心に田植えをすることになった。そして、機械植えの苗は20箱(30日苗)だけ、準備したが、10箱を10日遅れ(20日苗)で追加で育苗した。いずれにしても30箱の苗で田植えを行う。通常は箱当たり180gくらいの種もみを播くのであるが、私の場合、大苗にしたくて70gという薄播きにしてある。だから、30日苗の方はイネ苗は25㎝を超えるまでに成長している。20日苗の方は20㎝以下となり、通常のサイズであるが、薄播きなので機械植えの際に苗取り量をどうするかが予測できない。通常は1反当たり20箱の苗を植えるとあり、30箱あるので、1.5反の田植えができるはずであるが、薄播きと中(大)苗という要素が加わり、苗が足りるのかどうか。水田は昨年までの2区画(0.7反と0.5反)1.2反に加えて、0.4反の区画を新たに用意している。だから、苗は不足しそうである。
所有の田植え機はメーカ情報ではすでに製造開始から20年経過しており、補充部品も供給保証期間を過ぎている機種である。取り扱い説明書を取り寄せ、しっかり読み込んだが、どうも中苗に対しては苗取り治具を適切なものに交換するようだ。しかし、サービス部門に問い合わせても、良い返事はなかった。結局、すでに装備されている稚苗用の掻きとりツメで行うしかない。田植え機は事前に不具合は直し、通常は坪当たり60株植えであるが、これを最小の50株に減らしたギアに交換したが、基本的な機能に問題はない。
30日苗の大きさが25㎝を超えているので、どんな不具合があるのか、推奨の最大長さをメーカのサービスに問い合わせても、はっきりしない。通常は最大20㎝くらいかといういう。そこで、田植え当日の朝に苗の上部を植木はさみに切り飛ばして20㎝以下に短くした。
機械植えは初めてであり、操作経験のある義弟に手伝ってもらい、機械植えを行った。田植え機はとにかく、分厚い絨毯状になった箱苗を横方向に12mm、縦方向に8~17mm移動させながら、爪でかき取って強制的に植え付けていく。深さ調整や苗取り量を調整しながら、苗が倒れたり、欠株がでないようにする。しかし、細かい違いは明確ではないので、感覚で決める。苗の植付には最適の速度があるはずである。苗の大きさが3種類あるので、最適の速度も3つあるはずであるがその違いがわからないまま、一律のスピードで終えた。とにかく、植付速度は人手に比べると恐ろしく早い。3区画をほぼ2時間で植え付けた。苗取り量はもっと少なくできたはずであるが、半分程度を終えてやっと最適化できる。苗がやはり不足気味である。0.7反の区画でも苗取り量を少なめにすれば10箱でも足りるかと思ったが、実際には6割程度しか植付られなかった。この区画は品種「ニコマル」であり、小さいながらも苗代の苗を使えるので、後から、手植えできる。他の区画はもち米「ミヤタマモチ」とうるち米「ヒノヒカリ」で予備苗はないがほぼ区画の8-9割には植え付けられた。
6月17日に「ユル抜き」があり、それから3日間毎日、水路に水が供給される。この地域の景色が田植え後の水田に一変する。17日に代掻きして、19日に機械植えをする。そして20日には手植えをする。3つの品種、機械苗と手植え苗、これらの成長の違いをこれから観察していく。今日21日は本格的な雨で欠株などの修正もやれず、現状を記録しておく。(6月21日)
機械植えの田植え
2022年6月21日 | 0件のコメント