グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

小麦作付け計画

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昨年、初めて小麦を試しに作付けしてみたが、思いのほか簡単にできた。ほとんど手を掛けていない。品種は最も一般的な農林61号であり、行きつけの種苗店にあった唯一の小麦の種であった。近所の小麦作付け農家の種まきを見て、1-2日遅れて種をまいた。排水の悪い水田跡地しかないので、高畝にして、手で数粒づつ点播きした。畝幅は1m弱で1条の畝を4つ、畝の長さは計80mくらいである。発芽して、土寄せや麦踏はそれぞれ一回しかやっていない。畝幅が狭く、麦踏は難しい。肥料は野菜を作ろうとして施肥していたのでこのために施肥していない。途中で追肥として硫安をぱらぱらと散布したが、定量的ではない。それでも、出穂して稔り、鎌で刈って、グリーンハウス内に竹竿に挟んで乾した。脱穀の手段を検討したが、ブルーシートを敷いてその上で小麦の束を木づちで叩くという方法がよさそうであったが、その後の工程として子実を葉や茎片などの屑と選別する良い方法を思いつかず、放置していた。唐箕という手動回転式の古い風選別装置を持っていたが場所をとるので昨年に廃棄してしまった。今から考えると早まったと反省している。これは大豆、ゴマ、そばなどの子実を脱穀後に茎葉屑と選別するのに大変便利な装置である。10月になって、古いコンバインを修理してイネの刈り取りと脱穀を行うことができるようになった。このコンバインは麦にも対応しているので、干してあった麦の束を脱穀した。約10㎏の小麦の玄麦が取れた。

農林61号は中力粉に分類され、麺類には使えるがパンには適さない。私は朝食には毎日パンを食べており、そのパンを焼いている。だから、パン用小麦を作りたい。ネットで調べると私の地域(西日本)の気候に合った強力粉となる小麦はニシノカオリとミナミノカオリである。小麦の作り方で迷っているうちに両品種の種が売り切れとなり、令和元年産のミナミノカオリが残っていたので10月27日に発注した。ミナミノカオリの播種時期は標準でやや遅く11月20日頃である。

刈り取りや脱穀はコンバインがあるのでこれを利用したい。しかし、コンバインは幅の狭い高畝には傾いて使えない。だから、幅の広い低い畝にする必要がある。そうすると排水不良で生育するかどうか確信はない。播種量は100m2(1a)当たり、600~800gというが、播種量は播種方法や播種時期、地力によって変わってくるが、私の場合には60㎏程度を収穫できればよい。ドリル播きの収量データによれば反当たり400㎏がとれるという。小麦を栽培しようと考えている圃場の広さは450m2程度である。排水の悪い南端は使えないし、西と東の枕地はコンバインの作業スペースを考慮して1.5m程空けておくと、実質的栽培面積は300m2前後となる。ドリル播きの場合には収量は120㎏となるがドリル播きは高密度の多条播きなので、仮に畝幅150㎝の4条播きとすると、その半分の密度の2条播きで収量が60㎏程度となる。平均的条間隔は75㎝となる。

手押し車型の種播き器があれば、種播きが簡単だが、3万円から5万円もするので諦めた。昨年同様、手で15㎝間隔で5粒前後を点播きすることにする。肥料は有機肥料として醗酵鶏糞を窒素で反当たり5㎏相当を散布してから、ロータリーで7-8㎝の深さで漉き込む。高松の中山間地にあたるので標準的種まき時期は11月20日であるが、5日程度早め、11月15日にしようと考えている。

水田跡なので排水は明渠のみで圃場の周囲は深く溝を設けるが畝間の溝はコンバインで刈り取れるように浅くする。

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