グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

台風10号と稲

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台風10号が接近中である。今夜(9月6日)から明日に掛けて最も近づく。九州の西側を北上しており、幸いこの辺りは暴風圏内(秒速25m以上)の外ではあるが強風圏内に入る。私の作っている稲は今が出穂期で台風は歓迎できない。どういう影響があるか過去の経験がないから分らないが風が強いともちろん、稲の倒伏の可能性があるがそれよりも出穂や受粉、登熟がうまくできない可能性もある。明日、台風通過後に観察する予定である。

今日は7日の朝である。台風10号は現在長崎県の対馬付近の海上を北上しており、勢力は950hPaとやや弱まっている。私の住んでいるこの辺りでは強風圏内のはずであるが風もすっかり弱まっており、台風通過後の晴天となっている。稲の被害状況を見てきたが、やや田の水が増えているものの満水ではなく、稲の外観には変化が見られない。前後の写真を比較すると穂がなんとなく、台風後にばらけたように見える。風により、穂が脱水症状となり、水が根から十分に吸い上げられないと白籾や胴割れ米ができるという。大雨の予想で7日の水入れをしなかったので雨を伴わない風台風となれば水分不足が懸念されたが雨風の台風となった模様である。

稲の診断

稲の稈長が1m位であり、徒長気味であることはすでに触れたが、出穂期にあるが出穂が順調でない株がところどころに見受けられる。スーッと穂が縦に伸びるはずであるが穂が出るときに引っかかって折れ曲がりが生じ、株全体が横に広がり、葉も黄化している。ひどい株は株全体が枯れてしまっている。これらは原因がひとつではないかもしれない。このような異常な株のほかに目に着くのが穂の白い株が見られる。

「青田6石米2石」という言葉がある。稲の成長は出穂までの株の成長と出穂後の穂の充実の両方があるが前半の稲株の成長が良すぎて過繁茂となり、後半の念実期に肥料切れや過繁茂による光合成障害を起こし、肝心の稔実に結びつかないことをいう。私の今年の米はそれに近いと思う。遠くから我が水田を見るとはっきり違いが判るくらいに緑が濃い。出穂後の光合成にはバランスの取れた止め葉や下葉の数、健康な根が肝心である。どうも過繁茂に近い状況である。今からどうにもできないので、水管理による根の健全化を図るしかないだろう。

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