トマトはごく一般的な野菜でスーパーでもどこでも年中、売っており柔らかくて傷のない美しいものが簡単に入手できる。ところが、同じように形がよく大きくて柔らかいトマトを作ろうと思っても未だに満足のいくものができない。露地栽培すると虫害に会って傷だらけのトマトになってしまう。雨除けがないと割れてしまうが雨に強い品種であれば問題ない。しかし、虫だけはどうしようもない。生かじりするので農薬は使いたくない。そこで、ハウス栽培となる。プロのトマト栽培農家はハウスで連作を行っているが、どうやって連作障害を避けているのか知らないが、接ぎ木でその台木が特殊らしい。それでも連作するには接ぎ木だけでなく、ハウス内の土をリセットするためにいろいろ工夫しているようだ。私のハウスは中型で間口5m長さ9m程度であり、多目的に使っている。トマトのためにハウス全体の土をリセットすることはできない。
そこで今年は連作障害を避けるために袋栽培をやっている。いわゆる肥料袋に露地の土を入れ、堆肥や肥料も混ぜてそこに苗を植え付ける。毎年、新しい土を使えば連作障害はないのでハウスでも連作できる。肥料袋に20Lくらいの土を入れ、排水できるように底に穴を開けてある。昨年はハウス内で8株くらいを植えて、それなりに大玉トマトを収穫した。しかし、1株で3-4個しか獲れていない。支柱にトマトの枝を誘引して分岐枝を剪定して、1本立ちにしないと成長エネルギーが分散されて満足な大玉にならない。また、ハウス内は害虫だけでなく、益虫も来ないので受粉がうまくいかない可能性がある。人工授粉はしていない。大玉トマトは袋栽培し、中玉とミニトマトは鉢植えにして、玄関前に置いてある。目に触れる距離にあると剪定や誘引、肥料や水やりなど世話が丁寧になる。今年はイチゴをプランター栽培し、同じように玄関前に置いて、除草や水やりなどが頻繁にでき、熟れたタイミングで収穫できた。ミニトマトもたくさんできるので、タイミング良く収穫しないと熟し過ぎて捨てることになる。虫の害はストチュウを頻繁に噴霧することでなんとか避けたい。
トマトの袋栽培
2023年6月2日 | 0件のコメント