グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

イネの元肥えと肥効

| 0件のコメント

 イネの元肥えをどれだけ与えるべきか検討している。昨年は品種「ニコマル」に対して、元肥として、窒素成分で反当たり5㎏を田植え1か月前に与え、田植え直後に米ぬかを反当たり100㎏、窒素で2㎏程度を与えただけで、刈り取りまで無肥料であった。そして、7俵余りの収穫があった。ニコマルは中稈種で耐倒伏性はヒノヒカリ並に中程度なので多肥は避けるとある。元肥として田植えの約1ケ月前に緑肥を漉き込む時に鶏糞をいっしょに漉き込んだ。だから、田植えの頃には肥料として70-80%発現しており、「Ⅴ字」生育曲線を描いたと考えられる。前半に肥料効きして、長稈となり、分けつも立派であったが、その後の出穂の頃には鶏糞は肥料切れしており、念実に対しては緑肥のみが貢献したはずであるが、緑肥は生重量で0.3㎏/m2と少なく、窒素成分で反当たり0.6㎏程度であった。本来は緑肥がゆっくりと効き、穂肥として2㎏くらい貢献するのが望ましい。しかし、肥料は与えすぎると倒伏の可能性があり、病気も出やすくなる。無農薬栽培をする場合には肥料を少なめにして、病気を防ぐほうを優先し、収量はできたなりとなる。昨年の反省としては肥効が早く、分けつはしっかりできているが、後半の念実には不足気味となったと考えられる。
 今年は、ニコマルに加えて、品種「コシヒカリ」を圃場の約半分に栽培する。コシヒカリは倒伏しやすい品種である。だから、「への字」成育曲線にして、前半には肥効をすくなくして生育を抑え気味とし、その後の出穂・念実に肥料を効かせるような施肥をおこなうことが良いとされている。今年の緑肥は昨年よりも出来はよいが、それでも生重量で0.3㎏/m2から0.5㎏/m2であったので、赤木氏などの菜の花の緑肥重量3㎏/m2などと比べるとまだまだ少ない。窒素量では反当たり0.6㎏から1kgである。そこで元肥の鶏糞の量はそれほど減らさないで、1ケ月前ではなく、田植え直前の代掻きの時に施肥することで前半の肥効をできるだけ、遅らせることにする。そして、腐熟に消費される反当たり1kg程度の窒素分を緑肥漉き込みと同時に与えることにする。すなわち、緑肥漉き込み時に反当たり窒素1kg、代掻き時に反当たり窒素3㎏分の鶏糞を施す。そして、田植え直後の米ぬかとしてやはり、窒素2㎏分(反当たり米ぬか100㎏)を与える。昨年との違いは緑肥が増えた分、代掻き時の鶏糞を減らすこととする。そして、もし、葉色を見て足りないようであれば、出穂の45日前に場所を限定して施肥することとする。

Follow me!

コメントを残す

必須欄は * がついています


PAGE TOP