今週は当地では前線が東西に伸び、雨が続いています。夜に温度が下がり、夏の終わり、秋の気配を濃厚に感じています。乾燥すると種まき後の水やりが大変なので、この時期に秋・冬野菜の種まきを行った。土は十分すぎるほど湿って薄く覆土することがむつかしい。鶏糞を1㎏/mほど施し、トラクターで耕耘していたが(8月24日)、消石灰で中和していなかった。ホウレンソウは酸性の土を嫌うので消石灰(牡蠣殻なので時間を置かなくても)を散布し、その上に種をまいた。春播きの場合には雑草抑制のため、黒マルチを使っていたが、今回は秋に向かうのでマルチなしで種をまいた。
その後の出来栄え
ダイコン○、ブロッコリー△、カブ×、人参○、ホウレンソウ×
ダイコン:12月2日現在ではダイコンが太り、はちきれんばかりである。すでに数本収穫したが、外観は表面が凹凸があり、きれいではないが味は売っているものと遜色はない。栖もなく、おいしくいただいている。このまま、放置しておくとトウがたち、栖が入り、おいしくなくなってしまう。一旦、抜いて土中に埋めて保存すると味も落ちないらしい。秋収穫するダイコンは初めての育成だが結果は良好であった。
ブロッコリー・キャベツ:11月末にブロッコリーを収穫した。出来はのおおきさや花蕾にばらつきがあるが、今後も楽しめるのではと思う。ポットに種を植え、芽がでたものを定植したが、ブロッコリーとキャベツの区別がつかず、また、ポットの土としてコンポストの土を使ったところ、このつちにはスイカやカボチャなど野菜の種が混じっており、出た芽を定植したところ、スイカになってしまうという失敗をした。このため、生育したものは数が当初の予定よりは減ってしまった。もうひとつの問題は虫による食害である。毎日、朝散歩がてら、野菜畑を見回ると虫によって葉が食われて小さくなっていたり、とても成長ができるとは考えられないくらい阻害された。防虫ネットで虫が入らないようにしたが、毎日、イモムシが葉の上に繁殖していた。結局、葉物野菜用の駆除薬を購入して散布したが、それでも虫が発生してその除去に嫌になるほどであったが、やがて秋になるとその勢いも衰え、キャベツやブロッコリーもなんとか成長しそうに感じた。また、畝によってはヨトウムシが多い畝があり、この畝では朝見回りの際に防虫ネットをはぐり、その裾付近をよく見るとヨトウムシが隠れており、慣れるとすぐみつかるようになった。そして、除去を繰り返すうちに発見がどんどん減ってきた。キャベツは12月2日現在、葉がまき始めており、収穫には至っていないが今後の成長が楽しみである。また、防虫ネットは11月末頃に虫の発生もない気候となったので撤去した。しかし、 12月になっても いまだに紋白蝶がひらひらと舞っているのをみると認識の甘さを通り越して生命の偉大さに感動した。
カブ、ホウレンソウは路地に地下播きしたが芽がでず、なんども播き直したが芽がでなかった。路地の場合、種まき後の天候によっては乾きすぎて芽がでないこともあると思うが路地で2度とも失敗したので、12月2日現在、グリーンハウスの中で播き直している。しかし、さすがにタイミングが遅すぎるかもしれない。近所の野菜作りをやっている人に聞いたら、ホウレンソウは種をまく前に一昼夜水に浸けておくとのことである。この違いもあるかもしれない。カブの失敗の原因は古い種をつかったせいかもしれない。人参はポットから定植できないので路地に直播したが、密植のところや生えないところができ、まことにばらつきが多い。当時はまだ小型耕運機による十分な耕作をしておらず、大型トラクタで草が生い茂ったところを荒く耕しただけであり、土質も粘土質で乾燥するとカチカチに硬くなる。とても人参の成長には障害になりそうであった。そこで鍬で人参の株元まで土を掘り起こし、空気を入れ、土寄せをおこなった。これが奏功したかどうか、収穫した人参は長さがやや短いものの、十分な太さであった。今では野菜の土には土壌改良のため、山土を混ぜ、堆肥も加えることにしている。