この頃、JAの産直に余った野菜を出している。朝、暗いうちから起きて、野菜の見回りをする。そして、取り頃のズッキーニやふだん草、キュウリを取って、形の良いものを少し汚れをとって、袋詰めして値段表を貼って、コンテナに入れる。時間があれば朝食を取って、コンテナを産直店にもっていく。6時半には産直にコンテナを並べて、すぐ家に戻る。7時ころにはコーヒーを入れてニュースを見る。毎日がこんな調子である。
野菜は食べたいものを作っているがどうしても種から栽培すると多めに苗を植えてしまう。まず最初に自分で収穫したものを食べるがたくさんできるのでおいしいければ、それを売るのである。基本は無農薬なので、野菜によっては出来不出来がある。産直ではコンテナに1種類とは限っていないので、3-4種類の野菜・果物を入れることもある。ズッキーニ、キュウリ、ナス、まくわ瓜、ふだん草など朝に採れたものを出すが、どの野菜も勢いがあってどんどん取れる期間は2週間位で短い。2日に1回の収穫になることもある。取り合わせを毎朝、考えて、さらに値段も考える。朝の3,40分は寝起きで頭をつかうのだが、疲れた頭でなく、リセットされた頭で考えるのでいつも出荷した後は充実している。
農業は思ったよりも楽しい。収穫したものを食べるのも良いが、それを人にあげたり、売ったりするとさらに楽しい。産直の出荷者には私と同年代のシニアも多い。産直の出荷時には開門前の待ち時間に情報交換したり、産物を通じて会話がはずむ。そして、次の栽培の品種や時期、栽培方法などを考える機会になる。農業にはそういう人を元気にする効果があるように思う。