グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

不耕起栽培の試み:レタス

2024年11月2日 から Mat Grimm | 0件のコメント

ゲイブ・ブラウンの環境再生型農業を知ってから、不耕起栽培に関していろいろ勉強している。不耕起栽培では耕さないことで土をそこに住む生物の生態系により、豊かで植物が生い茂る土に変えていくという。鶏・豚・牛などの動物を入れることも土作りを促進するという。同じようなものに自然耕法という農法があるが、肥料や農薬を使わず、耕すこともせず、種を蒔いて、収穫まで放置する。不耕起ではあるが、多様な種類の植物の種を蒔き、その環境に適した植物を育成することで、土地を変えていき、土地が変わるとさらに生育する植物が変わる方法である。自然農法では家族農業的な規模であり、人手で収穫する規模である。協生栽培と呼んでいる方法も不耕起ではあるが、樹木を含めて多様な植物の種を蒔いて砂漠のような土地を野菜もとれる緑の森に変えていくという。太陽光パネルや収穫ロボットも導入して、人類の歴史以来、続いてきた土地の劣化(炭素の減少)を止め、地球規模でエネルギーと食料を持続的なものにすることを大きな目標としている。農業が実はとても重要な局面になっていることを感じている。まだ、世間一般では慣行農法が主流で不耕起栽培といっても家庭菜園規模である。得られる野菜は無農薬であっても形状や外観、柔らかさなどは慣行栽培に劣るので、市場では広がらない。一部には良さを知ったユーザーがリピーターとして購入するようになり、採算が取れているらしいがまだまだ限定的である。
私は菌ちゃん農法として知られている畝つくりを2年前に始めている。畝に枯草やもみ殻、堆肥、剪定枝などを積み重ねて黒マルチを掛け、放置した後、そこにカボチャ、メロン、スイカ、トマト、ズッキーニ、ブロッコリーなどを植えてそれなりに収穫している。しかし、慣行栽培と比べて、遜色ないものもあるが、スイカなどは成長が穏やかであり、大きさや数では物足りない。一方、黒マルチをすると雑草は抑えられるが追加で枯草や剪定枝などの炭素資材を投入するときに除去したりが面倒である。そこで黒マルチを除去して、これまで行ってこなかった多様な野菜の密植も検討してみたい。
そこで今年は不耕起で2,3年経過した無肥料畝に様々な野菜の種や苗を植えてみる。10/16にカブの種を蒔いて発芽している。9/28に連結ポットに種まきした玉レタスを10/30に定植した。2条植えである。いろいろ、試してみたいと思う。

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花の育苗

2024年4月5日 から Mat Grimm | 0件のコメント

明日からもう4月である。30,31日と暖かい晴れの日が続いて、すっかり春気分である。今年は例年より桜の開花が遅く、標本木のある栗林公園の桜もやっと開花宣言をしたばかりである。花の種を蒔いて発芽してある程度大きくなると鉢上げする。例年、パンジー、ビオラ、アスターを蒔いているが、どうした訳かパンジー、ビオラがほとんど発芽しなかった。アスター、ネモフィラ、アリッサム、フェリシアがそれなりに発芽して鉢上げの時期を過ぎて花やつぼみを出したので、慌てて、定植したり、鉢上げしたりしている。外気温が低いとどうしても外で花の世話をするのがおっくうでしかも花にとってもまだ寒いだろうと遠慮する。でも、さすがに最低気温が10℃を超えるようになると花壇のいろいろな花がいっせいに開花しだす。花壇の手入れをしながら、空きスペースに育てた花の苗を植える。ネモフィラは寒い時期に定植したものは花はまだだが、枝葉がこんもりと茂り、力強さを感じる。ハウスの種まき用土のままで育った苗はもう花を咲かせているが、枝葉が貧弱である。ネモフィラは青い花で目立つが、同じような色だが、小ぶりな野草の「いぬのふぐり」も近くで競って咲いていると薄い青色で清いイメージを持つ。フェリシアは今年初めて種を蒔いたが、定植しないうちにつぼみをつけ、可愛らしい青とピンクの花を咲かす。実はここ2,3年挑戦したが、発芽まで至らなかった「トルコギキョウ」が今年、初めて発芽した。とにかく、発芽までに2か月以上を要するのでどうしても乾燥させてしまい、発芽しなくなってしまった。そこで今年は東の窓際に水を張ったトレイにコルクの栓のような専用の保水性のある塊りを数十個を置き、その上に種を2,3粒ずつ載せてリビングの窓際に置く。だから冬でも15℃前後はある。とにかく、水がなくならないように補給する。すると発芽してきた。今は鉢上げして育苗中であるが、背丈は低い。この成長が楽しみである。
以下の写真は4月初めに撮った庭の花壇の写真である。この数日ですっかり、華やかになった。気温も肌寒い日はあっても冬とは違う。デージーやポリアンなど購入して植えた花もあるが、基本は種から育てる。

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一月の農作業

2024年2月1日 から Mat Grimm | 0件のコメント

一月もあと数日で終わる。休息の月というか、寒くてどうしても屋外作業が減ってしまう。ところが、実はこの時期は土木作業にはもっとも適しているのである。力仕事をすると暖かくなり、寒さが気にならない。駅伝やマラソンが冬に行われるのは同様の理由と考えられる。力仕事として、水路の泥上げ、農道の拡幅、田の均平化などの作業があるが、まだ手がついていない。28日にはジャガイモの植え付けを行った。48mの畝長に株間40㎝で植え付け、120ケの計算値であるが実際には115ケを植え付けた。メークイン37ケ、男爵40ケ、きたあかり20ケ、メークイン(自家イモ)18ケである。ジャガイモは井原豊氏のやり方を踏襲しており、即効性のある化成肥料(過リン酸石灰、塩化カリウム、硫安)を使い、黒マルチで保温と雨除けをする。イモは50g程度に切りそろえている。購入したイモは5kgで50gとすると100ケ取れる。重量を計りながら、切ると無駄なく目標個数を切り分けることができる。昨年5月末に収穫して保存中に芽が出て、もはや食べられないジャガイモがあり、このイモも種芋として18ケ植え付けた。生育を比較してみる。
今、作業中で空いた時間があれば1,2時間程度行っているのが玉ねぎの除草である。今年は例年より、暖かいのか、雑草が青々と茂っている。11月に苗を定植してから、初めての除草である。もっと早くすれば、楽なのにと思いながら、除草している。まず、鍬で玉ねぎの株間を縦か横方向に草を土といっしょに削る。7条植え(条間20㎝)で株間は15㎝なので鍬の幅とほぼ同じで、慎重に鍬を条間、あるいは株間に入れる。30mの畝長なので、1回に10mずつ行った。次に手で玉ねぎの株周囲の雑草を除去する。これをしないと玉ねぎは雑草と栄養を競合することになり、大きく成長できない。大事な作業である。手ぐわを使って、周辺の土に鍬をいれて土をほぐす。すると雑草を引き抜きやすくなる。1回に10mの片側くらいしかできない。計算では18時間くらい要する。今年はこの作業後に追肥をする予定である。ニンニクやラッキョウも同様に除草する。
今日、30日にぶどうの剪定を行った。1月中に行わないと樹液が動くのでダメージが大きくなる。確かにかなり強めの剪定をおこなったが、樹液は滴り落ちない。切断面には腐敗防止の樹脂を塗る。ブドウの剪定は今年で実質、3回目くらいだが、やっとコツがつかめてきた。基本は昨年、新しく伸びた枝を二芽くらい残して切り詰めるが、全体を見て、将来の樹形を想定して、それから外れる枝、混んでいる枝や違った方向を向いた枝を切り落とす。

ジャガイモの植え付け

玉ねぎ畝の除草

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長ネギの土寄せ

2023年11月10日 から Mat Grimm | 0件のコメント

ネギは不思議な野菜である。買ってきたネギの根元を少し残して植えておくと成長していつの間にかネギが取れるようになる。干しネギと言ってどう見ても枯れたネギが苗売り場にあり、買って植えると緑のネギに変身する。ネギを収穫しないでおくとネギ坊主になり、寿命を終えるが、ネギはいつの間にか世代代わりをして細いネギが生えていたりする。このネギを作り始めて4年目になる。徐々にではあるが栽培方法が進歩している。春播きと秋播きができるが、昨秋に種まきした苗と今春に撒いた苗を7月に定植し、2条植え株間10㎝で約40mの畝を作っている。大差はないが秋播きの方がやや苗が大きい。白い部分を長くするために土寄せをするが、土寄せし易いようにネギは畝の上ではなく、畝の底に近い溝底に定植した。土の代わりにもみ殻で株元を覆う。しかし、もみ殻は軽いので強風があると散逸してしまう。そこでやはり、壁を作ってネギを囲い、そこにもみ殻を投入する。成長に応じてもみ殻の深さを増すことでネギの白い部分を目標の25㎝超えを狙う。壁として水田用の波板や畔シートを使う。残る課題はやはり、雑草と虫害である。ネギは自分の影も嫌うくらい日光を好むらしい。だから、雑草で光を遮られると成長できない。できるだけ放任しないで最低限の除草をやっている。虫はネギの葉を食べるが昨年は放置しておいたが、2月頃にはすっかり再生して虫はいなくなっていた。恐らく冬の極寒期に絶滅したのだろう。年末年初のネギ需要期にはまだ虫は生きているので、今年は何か対策を講じなくてはならない。とりあえず、木酢液かストチュウでも散布してみるかな。すでに来年用にネギの種まきもしている。ネギは生命力が強くて作り易く、いつでも需要のある野菜であり、ますます作るのが楽しくなる。

10月11日、もみ殻で土寄せしている。

11月2日 畔波板で壁をつくる。もみ殻を投入する。

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