今年初めて発芽に成功したトルコギキョウであるが、苗となってもどのような花が咲くか、小さくて貧弱な茎や花であれば鑑賞用としては失格である。鉢上げしてもポットでの生育がどうかうまく咲くかどうか分らない。不安ではあるもののポットで花の苗として売る自信はなかったので、ある程度生育したら、すべて花壇に定植した。そして、やっとその神秘の花が姿を現した。種袋にある通りの大きくて色も淡色で八重咲で優美な花であった。そしてキキョウのように複数の枝から次々と花を咲かすのである。しかし、困ったことに花が大きくて立派であるので茎はしっかりしているが、根元で茎を支えきれずに倒れてしまうのである。花壇に植えたため、土が柔らかいためかと推定したが、どこに植えても倒れやすいので根がそういう性質かもしれない。白、ピンク、薄い紫、緑に近い白、黄色など淡い色でとても上品な花である。来年は倒れやすい点を考慮して苗を作りたいと思う。今回の花つくりの工程を書くと、昨年の10月26日にジフィーセブンという親指くらいの大きさの吸水性の専用苗床に1,2粒の種を置いて、日当たりの良い窓際に置いて水を切らさないようにすると記録はないが、12月か1月頃だと思うが発芽して、少しずつ成長する。2月12日と24日にポットに鉢上げした。ある程度、成長したポットの写真は4月5日である。これを花壇に定植したのは4月末頃で6月23日には開花している。そして、7月末でもまだ花を咲かせている。花を咲かせるまでに約9か月の栽培期間である。通常のキキョウのように多年草となって、来年も株が残って花を咲かせてくれるとありがたいが、どうだろうか。楽しみである。