グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2022年のイネの出来

| 0件のコメント

 今年のコメ作りは意図していなかったが、大幅に作り方が変わってしまった。従来の大苗を作って手植えしていたが、苗代での苗作りに失敗し、少しだけ作るつもりであった箱苗にほとんどを頼ることになった。苗代では5週間の35日苗であるが、箱苗は二十日苗ともいうように3週間で作るので、箱苗の開始までに2週間の余裕があるので、苗作りをやり直すには都合がよいのである。苗代ではこれまで、数日で発芽するが1週間経っても、10日経っても発芽がほとんど見られなかった。そこで急いで箱苗を追加することにした。そして、箱苗でも手植え可能ではあるが、手植えではなく、初めて機械植えをすることにした。手持ちの機械では最小でも坪当たり50株であり、従来の36株から39%増しの密植となる。そして、従来、1本か2本の苗を1株としていたが、機械植えでは調整可能であるが、2,3株から数株となる。
 このように、作り方が大幅に変わったが、苗代では田植え時期の5週間後にはさすが、2-3週程度の苗には育っていたので、足りない箇所には苗代の小苗を手植えした。品種は従来のニコマルに加え、モチのミヤタマモチとうるち米である「ヒノヒカリ」の3種類である。ミヤタマモチ、ヒノヒカリは種もみをそれぞれ1kgだけ購入していた。ニコマルは苗代に播いた種もみの残りがあったので、それを箱苗としたが不足するので、苗代の小苗の手植えで補う。
 苗の成長はニコマルの出穂が1日早くなったが、ヒノヒカリ、ミヤタマモチは作るのが初めてなので比較のしようがない。ニコマルの機械植えと手植えの成長に大きな差はなく、出穂の頃には外観上、ほとんど差が見られなかった。ヒノヒカリ、ニコマルは圃場No.5(5a)とNo.4(7a)に植え、ミヤタマモチは米は初めてのNo.2(4-5a)に植えたが、No.2では田植え後の初期に田表が乾いたことがあり、草がびっしりと発芽したため、その後、何回か、コロガシや手で除草を行ったが、ヒエがイネカリまで残った。No.2の圃場は前作が小麦であり、No.4,5と異なり、緑肥のキカラシを作っていない。草が多かったのもアブラナ科の緑肥を漉き込まなかった為かもしれない。
 肝心の取れ高であるが、No.5の圃場でヒノヒカリが30㎏6袋と9㎏(昨年はコシヒカリ30kg6袋と15㎏)であり、品種が異なるもののほぼ同じである。No.4の圃場ではニコマル30kg11袋と8kg(昨年はニコマル30kg12袋と27㎏およびクレナイモチ58㎏)であり、取れ高はやや減っている。これは湿田でのイネカリを容易にするために何も植えない畦際を広くとったことで実質的な田植え面積が減ったことも寄与しているだろう。また、手刈りしたイネの束の感触ではイネの分けつ数が少ないような印象を持った。しかし、これは定量的ではないので、なんとも言えない。圃場No.2では初めてだが、ミヤタマモチが30㎏7袋と20㎏であり、予想より多い。No.2の圃場はNo.5よりも狭いと思っていたが、取れ高は多い。
 食味はヒノヒカリを精米して食べてみたが、新米独得のつやのあるコメでおいしい。古米となったニコマルよりもおいしいのは当然か。まだ、今年のニコマルとは比較していない。機械植えと手植えの違いはどうか、ニコマルで比較したい。

Follow me!

コメントを残す

必須欄は * がついています


PAGE TOP