コロナが一時、落ち着いたこの時に娘家族が3年ぶりに里帰りし、彼らの希望で金刀比羅さんに初詣する。金刀比羅さんは娘家族にとって、初めてか、それに近い。距離的には車で1時間ほどの距離で、私たち夫婦は昨年、金刀比羅さんへの道の途中にある満濃公園まで花火鑑賞に出かけている。1月4日でピークは過ぎていると思うが参道の入り口は大勢の人で賑わっている。しかし、肩をぶつけながら参道を上り下りして、両側の店に立ち寄るのも一苦労した過去の混雑と比べると十分に接触を避けながら登ることができる。参道の両側に軒を連ねて店があり、土産物や食べ物を売っており、それを見ながら登るのが楽しい。昔と変わらないものもあるが、ケバブの店やアイスクリーム、和三盆のスポンジケーキなど現代的な夜店風の出店もあり、参道の入り口付近は新しく開発されたエリアのようで秋葉原や渋谷などで見かける風景と変わらない。若い人が食べ歩きしている。その中でうどんやその加工品が活況であるのはさぬきらしい。一人、お坊さんが経を唱えながら立ち尽くして、托鉢をしているので、参道であることにきづく。785段で本殿に着くが、その手前の133段はかなり傾斜のきつい階段でお年寄りや体力のない人には大変だろう。確か、昔は駕籠かきが居て、乗って参拝できたと思うが今回は見掛けなかった。上りでは店を品定めしておいて、帰りに寄ることにする。本殿では祈祷のため、多くの人が参殿していたが、会社やクラブのユニフォームを着た団体もちらほら見かける。本殿からさらに奥の社があるが、そこまで上ると1300段余りあり、今回も奥まで登ろうとは考えなかった。本殿の広場からさぬき平野、遠く瀬戸内海を一望できる。瀬戸大橋もかすかに見える。金刀比羅宮の本殿は車で来る途中、象頭山の中腹に見え、海抜2百mはあると思う。下りは足が進み、意外に早く着く。途中で目をつけておいた茶店で休憩し、甘酒を一杯、いただいた。ショウガが少し入っており、甘さとバランスが良い。急傾斜の階段の踊り場に設けられた茶店で辺りを眺めながらの一服は昔ながらの習わしではないかといただきながら、金刀比羅さんの古い歴史に思いを馳せた。懐かしいべっこう飴の試食や和三盆の小ケーキを購入して、約1時間半で下山し、ランチのうどん屋を探すために金刀比羅さん初詣を終え、帰路についた。(1月7日)
金刀比羅宮へ初詣
2022年1月7日 | 0件のコメント