5月15日に播種して4日後の今日、まだ発芽はほとんど見られない。一昨日は台風崩れの大雨で昨夜から今日いっぱいは強風で苗代の籾殻燻炭がほとんど飛ばされてしまった。発芽環境としてはとても厳しいと思う。苗代を見ていてふと小鳥が来ているのに気づき、鳥対策をしていないことに思い至った。防鳥糸やテープも考えられるが、もう一度、井原氏の本を読んでみると、育苗の最大の課題はヒメトビウンカだそうで、そのためにカンレイシャトンネルで囲う方が管理しやすいとある。もし、カンレイシャトンネルを設けるならば鳥も同時に防ぐことができる。早速、幅2.1mの寒冷紗を10mのもの2枚を購入し、筧氏が記載している方法に準じてトンネルを設置した。すなわち、幅1mの線を引いて、その内側に種を播き、その線に沿って、切込みを入れ、この切込みにトンネルの縁を差し込むというやり方である。トンネルの骨は1m幅の線の内側に差し込み、トンネルを下から支える。今日は良く晴れて風もあったので、苗代の表面は乾燥して硬くなっていた。包丁で1m幅の線に沿って、切込みを入れたがこの切れ込みを少し広げてカンレイシャの端を押し込むために切れ込みを開く必要がある。これは特別な移植͡͡コテを使った。力が入りやすく、かつ深く、差し込むことができ、開くこともできる。トンネルのハリは2m長の金属を使ったがカンレイシャの幅が広く、1mに近い幅のトンネルではすこし布が余ってしまう。同時にトンネルの上からも金属製の針金で抑えることにした。風で播き床の籾殻燻炭が飛ばされてしまったので、もう一度、燻炭を播きたかったが、時間がなくて、そのまま、寒冷紗で囲ってしまった。明日も晴れる予定なので、明日は水を回して、水分を吸収できるように与えることにする。籾殻燻炭で覆う方が発芽しやすいと思うのでもう一度、トンネルの固定のための差し込みをほどき、燻炭を振りかけたい。
苗代の寒冷紗トンネル
2020年5月19日 | 0件のコメント