今年で3回目の稲作となるが、緑肥として種がもっとも安いキカラシ(シロガラシ)を播いていた。昨年は種取りを行って量的には3㎏以上の種が取れたので、今年はこの種で緑肥を育てる。緑肥として菜の花の類は水田での雑草の抑制効果が高いことを実感している。除草剤は全く使用していないが、ヒエ以外にはほとんど生えないし、ヒエも稲刈り時期に伸びてきて、その数も少ない。
苗代には緑肥を育てていないので、雑草に悩まされている。しかし、苗代跡の水田は水が漏れていて、深水を保つことが難しく、雑草が多いのは浅水のせいかもしれない。とはいえ、今年も緑肥を育てて、それを漉き込んで穏やかに効く肥料として与え、いわゆる「への字」曲線を描くようにコメ栽培を行う。
昨年は2月12日にキカラシの種まきをし、5月16日に緑肥として漉き込んでいる。2月中旬に春の雨が降るので、これより遅れると田が湿ってトラクタ耕耘が難しくなるので、今年は晴れが続く1月後半に緑肥用の施肥を行い、トラクタで耕耘する。緑肥の栽培は「菜の花緑肥稲作」の赤木歳通氏を参考にしている。
私の過去2回のキカラシ栽培ではとても1㎏/m2以上の緑肥は育たず、青刈りしてその重量を計測すると精々300g/m2程度であり、大きく育っていない。その理由はいろいろ考えられるが、一つは土地が痩せていること、一つは排水が悪く湿害の発生、もう一つは種まき後の土寄せや鎮圧不足による発芽率の低下である。
昨年は水田とは別に種取用に別の場所にキカラシを植えたが、水田とは違って大きく育った。高畝にして、種を株間20~30cmの点播きにして足で鎮圧したが、発芽率は良く、株間も確保されているせいか、草丈も大きく育った。
そこで、今年もロータリーのツメを内盛耕に付け替え、施肥後の耕耘を内盛耕で耕し、畝作りとなるように耕耘した。これでやや高畝となり、湿害を避けられるのではないか。また、種を播いた後にレーキで畝の表面を中央に土寄せし、足で畝を踏みながら作業を行うことで鎮圧を行った。
施肥は10a当たり鶏糞300㎏なのでやや多めの14aで450㎏を散布した。種は14aで3.8㎏くらい散布した。種は十分あるのでかなり厚めに播いた。レーキによる土寄せは初めて行ったが全部で8時間くらい掛かった。体力的にきついので次回はトラクタで浅く耕耘することを試してみたい。道具を使いこなすには経験と技術が必要だ。トラクタによる耕耘は奥が深い。2月2,3日に鶏糞散布とトラクタ耕耘を行い、2月7,8日にキカラシ種まきと土寄せ・鎮圧を行った。
緑肥(キカラシ)の種まき
2022年2月8日 | 0件のコメント