興奮したのか遠足前夜のようにぐっすりとは眠れなかった。朝、5時半には起床して東の空を見る。まだ、暗いが6時ころには朝焼けが見えた。朝食を済ませて、7時ころには鎌をもって田に出る。本日予定の稲田の四隅をコンバインが回転できるように2m×3.5mだけ稲を予め、刈っておく。現場でコンバインの通り道をシミュレーションすると四隅ではなく、二隅でよいことに気が付いた。田は長方形なのだが、西側は畦際まで稲を植えていないので、コンバインの回転スペースが確保されている。気温は18度Cとやや肌寒いので厚手の長袖を着て、作業を開始したが手刈りして畦に運んで稲を置いていく往復歩行も伴うので、すぐ汗が出る運動量となった。No.4の田の二隅を刈り終えて、着替えに一度もどる。
朝露が少し残っていたがそれでも稲田の外周は風通しもよいので9時ころに稲刈りを開始した。稲刈り操作経験者の義弟にまず手本を見せてもらった。2条または3条刈りができるコンバインであるが、進行方向の右側にスペースがない所では刈り取り部を右側に寄せて、仮残しの稲をクローラー(キャタピラ)で踏まないようにする。刈り取りは3本のフォークの間に稲を差し込んでその間に入った稲を刈り取り、挟んで脱穀部に送り込み、脱穀して、藁を短くカットして後ろに排出する。脱穀された籾は籾袋に貯められる。周回時に満杯になった籾袋を畔に寄って下す。こうして、No.4の田を10時半には刈り終え、No.5の田を11時45分頃には刈り終えた。両方で約1反(1000m2)の稲田面積である。坪36株の手植えであるので株数からざっと計算できる。手植えなのでまっすぐではないし、幅の長さは畦に沿って株数を変えてある。昼には刈り終え、軽トラに籾袋を積み込み、持ち帰り、昼食にすることにした。籾袋は25袋であった。それぞれの重量は軽量していない。午後から、予約しておいた近くの乾燥・籾摺りの委託業者に持ち込んで稲刈りは終了である。10年ぶりくらいのコンバインの使用であったが、事前の修理だけで本番当日でのトラブルは皆無であった。甥が当時、農機会社で働いていたので、メンテナンスがしっかりやっていたからもあるからかもしれない。コンバインのクローラの車軸や転輪に泥や植物のつまりをしっかり落として一旦収納した。脱穀部や刈り取り部、転送部のごみ落としはブロアーを借りて、後程、やることにした。