11日にイネカリを予定していた。10月7日に29mm、9日に7.5mm、10日に11mmの雨が降り、田の乾きを心配していたが、11日の朝、歩いて見て部分的にはぬかるんでいるがこれまでの経験を踏まえ、稲刈りを強行する。ぬかるんでいる箇所は東西の両端と北側の畦際にあり、十分に広いスペースを手刈りで作っておけば何回も同じ場所で回行したり、前後進したりすることもなく、コンバインが泥に埋まることもないだろうと判断した。
前日の10日夕方には東西両端、北側畦際にはまだ水たまりがあり、コンバイン取説の湿田の作業限界である長靴の沈み込み6㎝に相当していた。そこで北側畦際の排水をするために畦に沿って、溝を掘り、畔波板の継ぎ目で波板を取り外し、畦を切って溝の水を排水できるようにした。これで少しは水溜りを解消できるかもしれない。11日の朝、8時頃には10日に比べると濡れているものの水溜りはなくなっている。コンバインがうまく回行できるように広いスペースを作ればイネカリできることを確信した。手刈りでイネを刈って、畦に置く。西端の枕地は2.5mのスペースを確保した。東端の枕地は3m弱である。しかし、刈り始めてみると、これでは不足で4~4.5m位必要である。
この圃場は四辺形というよりも北側の一辺が少し突き出した五角形をしている。東西の端と南側の畦際には十分のスペースを設けて田植えをしている。畦に沿って排水用の溝を掘ることができるし、その溝に水が溜まっていても、その横をコンバインのクローラが沈み込まないだけの距離を取ってある。五角形に対しては大きな四角形と三角形に分断するように中を割ってコンバインで刈っていく。そして四角形をまず、外周から刈り取り、次に三角形を乾いた辺から刈っていく。約二時間で7aを刈り終えた。90度だけ方向を変える時、何回も前後進するとクローラで土が深く掘られてしまう。終わった後にクローラの泥を洗浄しようとして、見るとクローラの転輪やフレーム、駆動輪の間が泥や藁等で埋まっており、回転に対して相当な抵抗が発生している模様。断言はできないが、無理に駆動させるとどこか弱い箇所が壊れる状況だったのではないか。排水を考慮して、畦際から0.8~1.5mの空スペースを設けていたが、湿田に対しては4m~5m幅の方向転換用スペースが必要であることが判った。
湿田のイネカリ
2022年10月18日 | 0件のコメント