グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

水田の均平とトラクタ

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もう十年近く稲を作っていない田を何とか、元通りにしたいと考えている。田は何もしないと雑草が生い茂るのでトラクタで雑草を土中に漉き込んでいる。しかし、トラクタの使用方法がまずく、田の平坦性が崩れ境界に向かって土が盛り上がってしまっている。これでは水田にすると水深の差で稲が均一にうまく成長できない。だから、田の均平が要となっている。最新のトラクタでは凹凸のある田であっても耕深の自動制御機構が進化し、耕す深さをかなり一定にできる。一方、持っているトラクタは古いため、耕深制御は機械式で手動であるため、凹凸のある所を耕すと登り方向では耕運の深さが深くなり、下り方向では浅くなってしまう。 タイヤと耕運点は1m程度離れているので、 平坦であれば、問題ないが凹凸があれば、ちぐはぐになる。また回転刃で掘った土はリアカバーの内側に溜り、カバーの開閉度に応じて一定の高さに掃き出される。しかし、これが凹凸のあるところを耕すと上り坂では土が深く掘られ、その土が頂上付近まで運ばれ、逆に下りでは土が浅く取られ、ほとんど谷には運ばれないので山と谷が増幅されることになる。この解決方法が見つからず、我が田は凹凸の激しい、波打つような均平度になっていた。今回、耕深調整に初めて尾輪を使ってみた。尾輪の丈で地面に対する刃の高さの位置を決めることになるので、登りでも下りでも地面に対して同じ深さで耕すはずである。結果として、凹凸が増幅されることはほとんどなかった。ただ今回は粗起こしなのでリアカバーは大きく開放しており、耕耘した土はその場で後方に掃き出されるだけで土を運ぶ効果は薄い。これが凹凸軽減に寄与した可能性もある。しかし、トラクタによって田の均平はそもそも限界があると考えている。そこでスコップで凸部の土を凹部に移すことをやった。特に田の四隅の部分はトラクタの耕耘の方向反転部分となり、どうしても盛りあがってしまう。六枚の田の四隅をすべて掘り下げて均平化してからトラクタで耕耘した。結果としてはスコップによる均平化がそのまま反映されたものとなった。トラクタの使い方については本で学習し、工夫して、一筆書きの耕耘コースで田の耕耘残しなく、耕耘できるように工夫した。すなわち、あらかじめ、トラクタの耕耘幅と田の幅寸法を測定し、コース取りを行い、田の縁を最後に3回、周回して終わりとなるようにした。これにより、往復反転するときの耕耘跡が周回耕耘でリセットされ、均一化されている。田はかならずしも直角四辺形ではなく、いびつで五角形もあるが、三周の周回でリセットできるように往復コースの重なりを調整し、かつ方向反転すれば同じ様に一筆書きコースで耕耘できることがわかる。2019年の大きな進歩である。

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