パン用小麦(ミナミノカオリ)を種まきしたものの、発芽がほとんどなかった。私より遅く種まきした近郊の小麦がすでに発芽しており、このままでは私の小麦の発芽は期待できないと自覚した。使った種は21年産の収穫小麦であり、暑い夏を2度経ており、外観は良いが種が劣化してしまった可能性がある。
再度、22年産の小麦を蒔くことにする。22年産の小麦は収穫後の保管がよくなかったためか、小麦の紙袋の中に小さな虫が発生してかなり、捨ててしまった。捨てた箇所では発芽していたので、発芽することは知っていた。残っている比較的外観の良い小麦を今度は手押しの種まき器を使って蒔く。この種まき器は知人が持っていたもので私が探していることを知り、使えるかどうかわからないがということで持ってきてくれた古い農具である。この機会に早速、使ってみることにする。22年産の小麦は虫食いで食べられないので、廃棄処分のつもりで種まきする。種まき前に圃場はもう一度、トラクタで浅く耕耘して平坦にした。この種まき器は回転する軸に軸に沿って2か所に窪みがあり、手押しで車を回転させることで単純に種を進みながら、落としていく。土が乾いていれば、車がうまく回るが、少し湿っていたので土がついて重くなり、回転せずに押し滑りとなるが、それでも手播きよりも均一に蒔くことができる。11月20日に撒きなおした。
9日後(11月29日)には少し発芽が見られたので安心するとともに種の保存が重要だと思う。しかし、手押しの種まき器は種が落ちるだけなので、穴を掘り、そこへ落とすわけでなく、種が散らばっており、発芽の小麦もそれなりに広がっている。
年内に麦踏ができなかったので、1月6日に麦踏を行う。と同時に種が残っていたので麦踏をしながら、発芽が薄い箇所を中心に手播きしながら、踏み進んだ。大量に小麦の作付けをやっている農家によれば1月に種まきをしても、やや丈が小さいものの収穫にはほとんど影響しないということを聞き、試しにやってみる。種は多めにあるので手でバラバラと適当に振りまいた。7日は雨がふる予報であり、朝の雨前に種に土かけを行った。もし、これで普通に生育するのであれば、種まき器もなくてもいいかもしれない。追加種まきで小麦の適切な密度での生育を期待している。
小麦のその後
2023年1月7日 | 0件のコメント