グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

スイカ栽培の挑戦

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 これまでスイカを作ってきたが、基本的に放任栽培である。ポットに種まきして発芽した苗を幅1.5mの畝に黒マルチを張り、1mの株間で植えたら、後は収穫するまで放任している。しかし、このやり方ではスイカの収穫時期の判断が難しい。いつ頃、受粉したか、分からないから、出来ているスイカの外観や叩いて音を確認したり、つるの状態などから間接的に収穫時期を判断する。この方法で収穫したスイカを産直で売ったことがあるが、販売したものの取り消しになったことがある。切ってみると熟していなかったのである。また、放任栽培ではスイカの大きさが比較的小さく、数もいろいろである。近所の専業農家のYさんの作るスイカはびっくりするほど大きくて、味もおいしい。Yさんはスイカは売るためでなく、自家消費のために作っている。1株で4-5個を取るという。そのやり方を伺うと、摘心をして枝葉を制限して、エネルギーを果実に収中させ、実の数も株あたり、最大4個にしぼるという管理栽培である。スイカの蔓は主枝から子枝、子枝から孫枝と次々に伸びてくるので、最後は管理しきれないほどに増えるという。今年はそのような大きな甘いスイカを作りたいと思い、放任ではなく、できるだけ管理してスイカをつくろうと思う。
 苗はいつもどおり、露地に2重トンネルにした冷床または温室内に電気ヒーターを用いた温床を作り、そこに種を播いて育苗した。接ぎ木はまだやっていない。接ぎ木にはユウガオなどを使うらしいが今後の課題である。私の圃場は土地が低く、30㎜程度の雨で水が通路に溜まって排水が難しい。そこで高畝にする。そして、これまで畝幅は1.5mとしていたが、つるが伸びて足場もなくなるので倍の3mとする。トラクターのロータリーの幅は1.5mであり、幅3mの畝を作るにはクワなどを使い、手動で土寄せするしかない。「ハグチ」という幅の広い農具を使い、畝の中央に土を寄せて高畝にする。鞍つきという植える箇所だけ、高くする方法もあるらしい。黒マルチは幅が1.35mのものを使っているが、両側はそれぞれ80㎝くらい土が露出することになる。古マルチを使うことも可能であるが、マルチが風で飛ばされないように抑える方法が見つからない。そこで結局、畝の幅の両端は土が露出したままになっている。
 Yさんに教えてもらった摘心のやり方は次の通りである。苗の5節で主枝を摘心し、各節から伸びてくる枝を4本だけ、伸ばす。この枝に1個か2箇の実をつけさせるが途中でダメになるものもでてくるので株あたり、5個程度を結果させるが、最終的には株で最大4個に絞る。この時期、毎朝のようにYさんんをスイカ畝で見かける。受粉させたり、不要な枝を除去しているようだ。そこで、私も遅ればせながら、スイカ畝の除草と整枝を行う。受粉もやったが、朝は時間がなくていつの間にか昼頃になり、習慣化していない。それでも、株あたり複数個は受粉しているようだ。
 スイカの品種としては黒玉スイカ12株、ボンゴ7株、大玉スイカ11株である。すべて自根なので、4個の管理栽培に株が耐えられるかどうかは不明である。ボンゴという品種は結実した実を見るとどうも細長い形状のようである。種袋を見ると、黒玉スイカは開花後40~48日が収穫適期とある。大玉スイカは着果後、30~40日、ボンゴで44から46日が熟期とある。また、ボンゴや黒玉では4本整枝の2果を奨めている。そして、子つるの15~25節に着果させるとある。
 かなり、子つるが伸びてから、整枝したため、すでに子つるには着果がいくつか見られる。着果前後のものから、すでに10㎝以上に成長したものまであり、着果時期を推定するしかない。早いものは6月初めには着果していたと思うので7月中旬頃には取れるであろう。また、着果時期に追肥をするとあるので、ボカシ肥があるので、追肥しようと思う。
 着果時期は実がゴルフボール大になる時期とする。現在のスイカのサイズを測り、ゴルフボール大の時期を推定し、この日付を基準にする。

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