今年はタキイの「えびす」をメインにして、3m幅25m長の畝を2つ作った。食材から採集した種では発芽して収穫もできるが先祖帰りして必ずしも味の良いカボチャにはならない。カボチャはこれまで1株に1個とれれば良いと割り切って放任栽培で作ってきた。しかし、6月頃にホクホクしたカボチャを食べたくなり、定番のF1種を購入した。それなりの値段なので確実に発芽するようにハウスの電気温床でポット育苗し、肥料袋の囲いで風雨を避け、露地に定植した(4月8日、16日)。放置するとつるが混みあうので主枝を摘心し、側枝を伸ばす。時期が早いと虫が少なく、人工受粉を行うべきであるが、1、2回くらいしかやっていない。株あたり5個くらい収穫するには受粉に注力が必要だろう。しかし、畝を大きくしたせいか、5月、6月と伸び伸びと葉を伸ばし、成長して結果していた。そして、6月10日には1個2㎏程度まで成長したカボチャを収穫した。まだ若いカボチャであるが、味は期待したほどではないがとてもおいしい。「えびす」の味は粘質がかった粉質とあるのでこんなものかもしれない。晴れがつづき、乾燥したので、もっともっと取れると期待したのであるが、6月20日過ぎて雨がつづくと株の中央がやや白っぽくなって、うどん粉病が発生し、あれよあれよという間に全体に広がってしまった。無農薬でやってきたが、さすがに残された手段としては農薬しかないだろうと思い、JAで買い求めた殺菌剤「石原トリフミン」を6月24日に散布したが、遅きに失した感があり、樹勢は回復しなかった。台風4号が近づいており、大雨でカボチャが傷むことが予想される。そこで、ある程度の大きさに成長しているもの、樹勢が衰え、これ以上の増大が期待できないものは小さくても収穫することにした(7月4日)。
やはり、うどんこ病対策は雨前にやっておく必要がある。十分な剪定と殺菌剤散布を。結局、株あたり2個も取れないだろう。これはウリ類にも共通しており、キュウリ、メロン、マクワウリなどはうどん粉病で成長が阻害され、やがて株自体が枯れてしまった。次期作への課題である。
カボチャの収穫
2022年7月7日 | 0件のコメント