今日は7月20日である。播種(5月15日)から9週と3日目である。イネの丈は60㎝を超えている。(下の写真で黒テープのマーキングが下から60㎝、1m、1.2mの位置にある。ポールを少し、地面に差し込んでいる。その長さは約8cmあった。)分けつが20本を超える株はすくないがある。10本程度の株もある。平均的にはまだ20本を超えていない。10週で分けつを終え、穂生育に注力していくが25日頃からとなる。いわゆる干しを入れていく。毎年、定点観測を行い、年ごとの違いを把握する。
上の4枚は7月18日時点の写真であるが7月17日まで長雨が続き、水入れを止めていたためか、18日の晴れで干上がってしまった。19日には水抜き(水路に放流されること)なのでイネへの干しの影響はほとんどないと思う。もう一つの田であるNo.4ではこれほどの水の減少は見られないので、もしかしたら、どこかで漏水があるのかもしれない。
イネの成長:6月21日、6月28日、7月4日、7月22日
6月21日:田植え直後、播種後5週と2日。6月28日:播種後6週と2日、田植え後1週と2日。7月4日:播種後7週と1日、田植え後2週と1日。7月22日:播種後、9週と5日目、田植え後4週と5日目。これらの写真を見ると確実に成長していることが伺える。
6/21 No.5 6/21 No.4 6/21 6/28 6/28 No.5 6/28 No.5 7/4 No.5 7/4 7/4 7/22 No.5 7/22 No.4 7/22
追肥は必要か?
イネの品種「にこまる」の出穂日は8月28日である。その45日前(7月14日)に追肥を行うことが「への字」成育のポイントであるがその量やタイミングは状況に応じて変化する。
私の場合、元肥として田植えの1ケ月前に窒素で反当たり5㎏相当の鶏糞を施肥した。これにはからし菜の分解に必要な窒素1㎏を含んでいる。そして、田植え直後に米ぬかを反当たり100㎏程度を散布した。米ぬかの窒素成分は2から2.6%なので窒素で反当たり2㎏位の肥料に相当する。米ぬかは遅効性なので追肥として作用するはずである。また、からし菜の腐熟が少しだがあるのでこれで十分かもしれないが、出穂30日前(7月29日)に肥料切れが観察されれば、穂肥として尿素を与えることも考えられる。この肥料切れを感知するには毎日、葉色を見ていて、その兆候として葉色が淡色化するとのことである。いずれにしても、ここから出穂までが大事である。