約一か月前に案内をいただいていたお地蔵祭りが今日(8月23日)夕方5時から、開催される。昨年、帰郷してこの祭りに参加したが、とても懐かしい人に会った。小学校の同級生の親御さんだ。小学校の頃が思い出されて、この祭り自体の役目を理解できたように思う。お地蔵さんが私の先祖のお墓がある墓地の中央に祀ってある。お墓参りの際にはいっしょにお花や線香をあげるのか、いつも墓地の中央がろうそくで照らされて明るい。私の母はお地蔵さんに赤い前掛けを作って古いものと取り換えていたことを思い出す。お地蔵祭りは子どもの祭りらしく、子供が好む駄菓子が袋いっぱいに詰め合わせたものが配られる。子どもの健やかな成長を願う祭りのようだ。子どもたちの参加が望まれるが残念ながら、昨年は余り見かけなかったように思う。今年も参加したいと思う。近くのお寺さんが呼ばれてお経が上がられ、その時にお坊さんから講和があったように思う。近隣のこの墓地を利用している家族の集まりでこの祭りを運用している。必ずしも地域の自治体の構成員とは一致していないが、それでも多くの利用者を持つ自治体を中心に運用されている。私は隣の自治体からの参加であり、数としてはマイナーな自治体であり、運用には参加していない。今年も地蔵祭りに向けた墓地の清掃には案内が届かず参加できなかった。どうも7月の最終週の日曜に行う慣例であることを今年になって知ったが、それも中心となって運用している自治体の構成員全体ではなく、地区割で輪番で担当しているらしい。地蔵祭りの運営費用として300円を集金するが清掃などを参加していないため、多めに納入している。来年は是非、清掃にも参加したいと思う。墓地全体がとてもスッキリと清掃され、お盆を迎えるときにもとても気持ちが良い。特に墓地の中央にお地蔵さんのお堂が見えて、墓地をまとめている。
今年の地蔵祭りに参加したが、あっけなく30分程度で終了した。参列者は20人程度で子どもは数人程度でお年寄りが多い。全く、儀礼的に始まり、特別な言葉もなく、終了した。まだ残暑が厳しく陽射しが強い中、お坊さんの読経が始まった。数席、簡易テントに椅子が用意されており、正面にお坊さんの席がある。多くの出席者は遠慮して後ろに立ってお経を聞いている。やがて、お経が終わり、お土産が配られると散会となった。親しい間柄の人たちは互いに挨拶を交わしているが、いわゆる出席者の交流の機会はほとんどない。お坊さんは見かけ30-40代の比較的若い人だったが特に子どもに対する言葉もなく、謝礼を受け取り帰っていった。いつもより、清掃が行き届いていて、何か期待をしていたのかもしれないが、すこしがっかりしてとぼとぼと歩いて帰宅した。知った人に会えなかったという寂しさも手伝って、地蔵祭りの意義を考えてしまう。しかし、お堂の地蔵さんの真新しい前掛けはチャーミングな水玉模様の涼しそうなデザインであった。今年の主催者はお地蔵さんの服やお花を見るとそれなりに力を入れているのが判る。だから、代表者の一言があってもよかったかなと思う。
読経と参列者 後方の参列者 かわいい前掛けを装ったお地蔵さん
P.S. 地蔵盆とは 関西地方(京都が発祥の地らしい)で行われている子供のための祭りでお盆に地域のお地蔵様を新しい前垂れや頭巾で装い、子供の好きなお菓子などを備える行事である。お地蔵は大地の胎内という意味を持つ。