グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

「ゆるぬき」と代掻き

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今日(2020年6月17日)は「ゆるぬき」の日である。朝6時から、ため池の水を放流する。今では米作りをする人が年々減っており、水の利用者が減り、水争いも起こらない。朝、早く起きて水路に大量の水が放流されても問題がないように水路からの入水口を閉じておく必要がある。また、田植え予定の田に水を入れて代掻きをする。そして田に水が溜まるかどうかを確認する。畦波板を設置したので畦からの水漏れはないはずである。私の田んぼはため池の堤防のすぐ下にあり、入水は条件が良い。そこで田の整備が終わって、時間があったので、ゆる抜きの今年の開始式に参加した。水利組合の役員が集合して、今年の豊作と安全を堤防に祀ってある水神様に祈願をした。お神酒さんを「ゆる」の回りに振りまき、神酒とお菓子が配られ、「ゆる」(栓の意味か)を抜いて、放流が始まった。

水田予定地に水を入れるがその量がわからない。入れすぎると代掻き後に水没し、地面の高低差が判らなくなる。6時の放流直後から1時間ほどして、No.4の田への入水を止め、No.5に入れ始めたが30分ほどで全体に土の色が湿ったように変化した。No.4の方は北側は湿っているが南側は乾いた色をしている。どうも、南側が高くなっているようだ。朝食のため、一旦、水を止めて、休憩した。No.4の田は9時ころから再び、入水し、ほぼ面積の半分くらい、水が沁みだしているくらいで止め、No.5の田はかなりの部分が水に浸る程度で入水を止めた。そして、10時くらいからNo.4の田の代掻きを始めた。ちょうど、近所の米農家の知人が同じく代を掻いていたので、トラクタのスピードや耕耘刃の回転スピード、方向転換時のロータリーの上下、代掻きのコースなどを見たり、聞いたりして参考にした。結果的には、トラクタのメーカーも異なり、田の状況も異なるので、自分で考え、納得しながら代掻きをした。参考に走行速度はM-1かM-2であるく速度に近い。ロータリーの刃の回転は1か2で遅い。耕深の程度は代掻きの設定で行い、目盛りで1.5程度であるが、チェーンケースが水面に触れるか触れない程度で浅い設定である。恐らく、10センチ未満の深さであろう。最初はトラクタのタイヤが土が練られて、その泥で覆われるような、泥まみれであったが、やがて、十分、土がこなれてくるとタイヤに泥が絡まなくなる。水をかけたようになり、ロータリの回転も音が空回りしているかのように負荷が減る。こうなると刃の回転数を1の最小にして走行速度もM-2にあげて主に全体が均一にこなれるように走行コースを選んだ。しかし、高低差の存在に気づき、とくに水口で高く、水尻で低いにしても許容される程度かが問題である。

トラクタでの代掻き後に、トンボとよぶ整地版で高い所の土を低い方に移動させたが、思うように修正できなかった。大きな範囲での土の移動は機械でやるしかないだろう。この程度の高低差は後から確認したのだが、水尻側ではもう水位がこれ以上あげられない状況で水口側でまだ土が露出しているのだとすると許容できなくなる。土が露出するところからは雑草が容赦なく生えてくるのでイネは育たない。水口側は植えられないだろう。ところでトラクタによる代掻きの雄姿を写真にとってくれたので載せる。まだ使いこなせていない、奥の深いところがトラクタの運転である。

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