グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2022年5月12日
から Mat Grimm
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ビーツの収穫

 ビーツはここ瀬戸内地域ではほとんどのスーパーでも見かけない野菜である。しかし、作ってみると発芽率は低いが虫もつかず、無農薬でできる。最近は春秋と2回つくっている。濃い赤色で料理するといっしょに合わせたものも赤くなる。なんでも赤く染めてしまうが、ほんのりと甘く、やさしい味がする。産直でも珍しいのかたくさんは売れないが、市場には出回らないので値崩れすることもない。発芽適温は10~25℃で春まきでは寒いくらいの時期に種を播く。今年は2月18日に播種して、寒冷紗でトンネルを作る。その頃は最高温度でも10℃未満なので霜対策になる。収穫までに60~80日というが今は5月9日なので80日相当である。今回は土壌にもみ殻堆肥をたっぷりと入れて粘土質の土をサクサクとした柔らかい土にした。これが功を奏したのか、葉も大きく成長し、株もどんどん成長している。昨年の同時期よりはうまくできている。単なる天候の巡り合わせかもしれないが。(5月11日)

2022年5月7日
から Mat Grimm
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長いもの植付

 行き付けの種苗店で見かけ、衝動買いした「長いも」の植付を連休の5月3日に行った。昼前の1時間程度で行った。あらかじめ、YouTubeで2つほど植付の方法を確認したが、種イモの置き方に違いがあり、迷ったが結局、種苗店からもらったチラシにしたがって、行った。
 以前、TVの里山開拓番組で長いもの植付を見て、興味を持った。そこではパイプの中にイモが成長していくので、収穫時に深く土を掘ったりする必要がなく、合理的な方法だと感心した。しかし、本当にうまく、イモがパイプに入っていくか疑問が残る。
 このパイプはクレバーパイプといい、これまた、行き付けの農家の店で見かけて、イモの数だけ5個購入した。自然薯用と長いも用と区別があり、長さに違いがある。1m前後の長いも用を選んだ。このパイプの片方の切り口は手を開いた様な受けが設けてあり、根が伸びていくとパイプに入っていくような形状をしている。
 パイプを少し、傾斜させておくと、株間30㎝くらいでもパイプは干渉しない。30~40㎝の深さに溝を掘り、その溝に5本を一部重なりながら、置いていくが50㎝くらいの株間をとると、それぞれが独立して収納できる。パイプの中には8割くらいの土を入れてある。土は真砂土が良さそうであり、そのような土質の畑を選んでいる。そして、水はけを良くするため、かなり高畝にした。
 このパイプの受けの真ん中に案内棒を立て、15㎝と20㎝の高さの位置にマーキングして、土を15㎝まで被せて、そこに種イモをその芽が案内棒に接するように置き、その上から20㎝の位置まで土を被せる。したがって、かなり、高畝になる。水が溜まるのを防ぐため、畝に白黒のマルチをするという指導書もあるが、そのようなマルチを持っていないのでその点を留意しておく。
 芽が出たら、キュウリネットでも張って、つるを伸ばす必要がある。昨年はイチョウイモを植えたが、放置していたので、地面に茎葉が雑草に混じってどれだか分らない状態で、秋になり、掘ってみるとほとんど成長していないイモを発見した。今年は少し、期待したいが余り手を掛けられない。キュウリネットだけはしようと思う。(5月7日)

2022年5月5日
から Mat Grimm
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とうもろこしの定植

 ゴールデンウイークは晴れが続いており、毎日、農作業で忙しい。いつの間にか、連休も終わりが近い。今日は朝から、とうもろこしの定植を行った(5月5日)。昨年はとうもろこしを初めて作ったが、実が入らず、失敗であった。外観も貧弱で茎葉も乾いて勢いがなかった。
 今年は必要時に水を入れられる水田用地に植える。そして、比較的水はけのよい低地側の畦横の畝に植える。株間50㎝で2条植えとして、123株を植え付けた。苗は150ポットに種を播き(4月9日)、123株が発芽し、生育した。8割程度の発芽率であり、良好である。1株に1個のとうきびの収穫を期待したい。肥料は鶏糞45㎏を40m長、3m幅の畝に全層に漉き込んである。2条植えは受粉の確率上昇を考慮している。1dLの種を購入したが、まだ半分以上は残っており、種量の把握が難しい。恐らく30mLで十分であろう。

2022年4月29日
から Mat Grimm
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長ネギの定植

昨年、10月28日に種まきしていた「石倉一本ネギ」の定植を行った(4月27日)。7mlの種を1.3平方メートルの狭いスペースに6,7本の横筋をつけ、種まきし、その後、草に負けないように時々除草していたが、10㎝以上になってきたので、定植することにした。約10m長の畝を用意し、2条植えとして、中央に鶏糞を割り込んだ。窒素成分で20㎏/反くらい必要というので、10m長で鶏糞1袋15kgを埋め込んだ。10㎝前後の株間で苗を浅く掘った筋に苗を並べて土を掛けただけである。昨年は九条ネギを植えたが鍋料理には適さないことが判り、冬の間中、残念な思いをした。秋播きの「石倉一本ネギ」の他に「大地の響き」という太ネギも2月28日に春まきしてある。これも発芽してそれなりに大きくなっており、必ずしも秋播きする必要もなさそうである。長ネギは鍋だけでなく、いろんな料理に使えるので目立たないが欠かせない食材である。また、ウリ類のコンパニオンプランツとして、虫除けになるというので一緒に植えてみようと考えている。7mlで500本以上の苗ができており、今回は210本を定植したが、残りをウリ類の根元に植えてみようと思う。

2022年4月15日
から Mat Grimm
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さつまいものつる苗植付

 少し遠いが扱う品種の豊富な種苗店に行くと、もうサツマイモの蔓苗が出ていた。焼き芋にするとおいしい「鳴門金時」と「安納芋」の蔓をそれぞれ10本ほど購入した。昨年はつる苗をたくさん購入したが、自分でつる苗から増やせばよいと判ったので、今年は品種に注目しようと思う。苗は予約完売していたが近所の篤農家からいただいてそのおいしさに感動した「シルクスィート」を是非、作りたい。
 昨年、それなりにうまくできた畑地に10m長の畝2本を割り当てる。それぞれ、20本くらい植えられるが、10本のみ植えて、成長した段階でそこから切り取って、残りのスペースに植える。さつまいもは植えたら、収穫までほとんど何もしない。肥料も要らない。野菜並みに鶏糞を漉き込むと品種によってはつるボケしてしまう。草に負けないように古マルチで抑制している。一応、つる苗は少なくとも一晩放置してしおれさせてから、植える前に茎を新しく切り戻して水を1時間以上吸わせてから、植え付ける。鳴門金時は植え付けて収穫までに100日、安納芋は150日かかるという。今日は4月15日だから、鳴門金時は7月25日頃、安納芋は9月15日頃が収穫時期の目安になる。貯蔵すると甘さが増すらしいから、品種だけではなく、おいしいイモ作りは単純ではなさそう。(4月15日)

鳴門金時(左)と安納芋(右)を植付。

2022年4月15日
から Mat Grimm
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ほうれん草の種まき

 4月10日に秋播きのほうれん草の畝を次の作物のためにトラクタで漉き込んだばかりだが、春まきのほうれん草の種を14日に種まきした。秋播きでは時期をずらして2回、種まきしたが、結局、成長の差はほとんどなかった。寒い時期には葉は平たく横に広がっており、食べるには小さくて待っていたのだが、暖かくなって成長し始めると葉は上に伸びるようになり、いっせいに塔立ちが始まってしまった。食べる量もそれほど多くないので、2割くらい収穫しただけで適期を過ぎてしまった。
 春播きは塔立ちはないが、暑さに弱くいつの間にか枯れてしまうので、収穫の適期を逃さないように注意が必要である。今日は15日であるが、早朝から久しぶりの雨が降り、降水量は20㎜弱の予報である。だから、発芽環境としては良いと思う。
 施肥は窒素成分で反当たり15㎏でその半量を元肥として全層に漉き込み、半量を追肥として、条間に与える。10m長の畝なので2.5㎏の鶏糞を散布し、過リン酸石灰を1㎏を散布してから、鍬で土に漉き込んだ。条間を40㎝くらいの広めとし、筋蒔きで株間5㎝をめどに手播きした。
 品種はグレイスほうれん草という種類で和洋混合種らしい。種袋を見ると3月中旬から6月末頃までに播く品種である。産直などで今、出回っているものはもう少し早く播ける品種であろう。最近、品種の違いにより、適期がかなり違うことに気がつき、注意深く、種を選ぶようにしている。(4月15日)

2022年4月9日
から Mat Grimm
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キャベツ、カボチャ、ズッキーニの定植

 キャベツ、ブロッコリーとカボチャは3月2日にそして、ズッキーニは3月4日に種まきした。電気温床で夜間は保温をして10℃以下にならないようにしたが、順調に発芽成長してほぼ一か月が経過した。ポットの肥料が切れて、少し苗の葉が黄色くなってきた。また、4,5枚目の葉も出てきたので定植の時期であるが、露地はやっと夜間に数度程度まで最低気温が上がってきたがまだまだ、寒い日もありうる。
 トンネルにするか、肥料袋のキャップにするか迷ったが、トンネルは好天だと温度が上がりすぎるので、裾を開放して温度を下げる必要があり、管理が大変である。キャップは上部が開放してあるので、高温対策になっているが、低温に対する保護効果は不明である。ブロッコリーは近隣の専用農家が露地で栽培していて、特に保温もしていないので、寒さ対策は不要である。しかし、これから暖かくなり、虫対策は必須である。防虫ネットで蝶類が卵を産み付けないように隙間なく囲う必要がある。
 キャベツとブロッコリー、ケールは20m長の畝を準備して、2条の中央に醗酵鶏糞を割肥として埋め込んである。古マルチを掛けて、株間50㎝で80本くらい植え付けられるが、78本を定植した。ズッキーニは昨年、3種類つくったが、ミニタイプは産直でも人気がなく、いつも売れ残り、処分に困った。今年は緑と黄の標準型の苗を育てている。もう、定植時期なので、まず、20m長の畝に19株を定植した。肥料袋をつかったキャップは昨年も使っており、やり方も慣れている。4月末頃にはキャップも取れるだろう。

2022年4月6日
から Mat Grimm
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さつまいもの育苗

 昨年、食材として販売されている「鳴門金時」のイモを植えて発芽したが、そのつるを切り取り、苗として増やすことはしなかった。そのまま、放置して秋にイモを収穫した。この経験から、今年は食べないで残ったさつまいもから育苗する。
 ネットで調べるとつる苗が出回る4月下旬頃から逆算すると45-55日前に種イモを植え付けるようだ。少し、遅いがつる苗を取るのが6月でも十分、間に合うので、手持ちのイモを使って育苗する(4月4日)。
 まず、温湯消毒する。イモは新聞紙に包んで縦に置いていたが、ガレージに置いていたものはほとんど白くカビて腐っていたが、屋内の玄関に置いていたいもはカビがついて腐ったものはほとんどない。大きなイモを使うことにした。4種類のイモを作ったが、結局、残っていたものは紫イモがほとんどで一部、紅はるからしきものがある。これを48℃のお湯に40分つける。温湯消毒は稲籾でもやっているので、手順は心得ている。卓上ガスコンロにホーローの寸動鍋に15L位の水を入れ、48℃に温める。時々かき混ぜながら温度計で48℃でガスを止め、冷えて47℃になるとガスを点ける。これを繰り返し、40分間、イモを浸ける。その後、水に浸けて冷やす。
 苗床は露地の1m×2m程度のスペースを平に整地し、そこにイモを並べて、その上に土を薄く被せて覆う。発芽までは湿度と温度が必要なので、あらかじめ、苗床の土を湿らせておき、覆土してから、潅水する。乾燥を防ぐためにもみ殻を上に掛ける。そして透明ポリエチレンでトンネルを作り保温する。
 欲しいイモはシルクスイートや鳴門金時なので、結局、今年もつる苗を買うことになるが、保存方法や発芽方法などを試行して確立しておきたい。さつまいもは炊き込みごはん、天ぷら、焼き芋、イモケンピなど誰にも好まれるので、いつもすぐなくなってしまう。

2022年3月27日
から Mat Grimm
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二重トンネル温床の発芽

  3月3日に露地のトンネル温床に種まきし、その後、陽がさしてかなりトンネル内の温度も高温になると推定されたので、15日頃から時々、透明ポリエチレンに載せている土を除去し、一時的に開放して散水したりしたが、目的の野菜だけでなく、雑草も同時に発芽しており、苗が小さいと区別がつかないのでしばらく、そのままにしていた。
  スイカやカボチャは雑草とはっきりと区別できるようになり、雑草を除去できるがトマト、ナス、パプリカ等は発芽しても雑草と見まがうので、除草ができないでいたが、3月21日から除草もゆっくりと始めた。今日、27日にはほぼトンネルの全体を一通り、除草できたので苗数の確認を行った。ポンテローザ(トマト)とミニトマトが合わせて42本(50)、世界一トマトが21本(30)、真黒ナスが43本(50)、黒玉スイカ10本(13)、ボンゴスイカ8本(7)、自家種スイカ11本(20)、パプリカ9本(20)、ししとう4本(20)、万願寺とうがらし10本(20)、自家種カボチャ9本(35)という結果である。発芽率は電気温床に比べるとやはりかなり低い。特にパプリカ、ししとう、万願寺、カボチャはかなり低い。ナス科は発芽苗が小さく、成長が雑草よりも遅いので、露地播き温床では雑草と区別できないので、除草に苦労する。発芽すると温度が上がりすぎないようにトンネルを一時的に開放したりして温度を下げる必要がある。昼間はトンネルを開放し、夜はトンネルの裾を土で重しとして土寄せする。

2022年3月26日
から Mat Grimm
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水利組合活動

 帰郷して3年弱になるが、これまで水利組合の組合員として、ため池の堤防の草刈りや水路の浚渫などの共同作業に参加した程度で詳しい活動内容は知らなかったが、役員の改選があり、水利組合の役員として中心的に活動せざるを得なくなった。約90名余りの組合員であるが、6つの集落(自治会)を横断している。主な活動はため池の水の分配とその水を各組合員の水田まで水を運ぶ水路とそれに付随する農道の管理である。
  最近はコメを作る人が減って、水が不足することは少なくなったが、それでも雨不足で上流の水源池の水量が減り、天水も少ないとため池が干上がり、水量を減らさざるを得ない。作物に大きな影響がでる。現代でも深刻な水不足になることがあるという。
  私は主として会計という役であるが、お金の出し入れということで市や県との連絡、諸申請から、草刈りなどのイベントの際の手当て、障害保険、消防との連絡などやることは多い。これまで水利組合の維持費用は水利の恩恵を受ける水田面積に応じた組合員の賦課金を元に活動していると思っていたが、それだけではない。稲作が不振になって農業者が減少してきた今では資金不足と担い手不足でため池堤防の草刈りや水路浚渫など、ようやく維持しているという状況である。
  そこで、平成27年に農水省の「農地維持支払交付金」という制度ができ、申請・認可されると農地を維持するための組織に付加金がもらえることになり、それを使って草刈りや水路の浚渫にある程度の手当てを出すことができるようになり、人が集まるようになった。純粋なボランティアでは限界がある。
 ため池や幹線水路、農道は市や県、国の所有であることから、その管理に交付金を出すということはある意味、当然と言えるが、それでも長い歴史を持つ水利の管理保全をなんとか続けてきた組合にとってはこの交付金はありがたい。役員は5年の任期があり、比較的時間に自由なシニア層が期待されている。これから、どうなっていくか決して楽観はできないが、次世代へと引き継いでいきたいと思う。

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