グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2023年5月27日
から Mat Grimm
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23年のイネ:種まき

 浸種を9日間行い、5月22日に取り出して乾燥を防ぐため、プラ袋でモミ袋を包んで、冷蔵庫の野菜室で保存した。冷蔵することは種まきまでの時間調整のためと冬を疑似経験させることで発芽が揃うらしい。種まき前日である24日に冷蔵庫から取り出し、新聞紙を敷いてその上で自然乾燥させた。種まきをやり易くする。5月23日には苗箱50個を揃え、培土を入れる。結局、46個の育苗をすることにした。JA培土が入手しやすいので10袋(200kg)を購入しておいたが、その説明書きでは箱当たり約2.5kgの土を入れ、均し板で平にするとある。昨年の経験から、均し板を使うと多めに土を入れることになったので、今年は体重計で2.6kgの土を量り、それを箱に入れてから均し板で平にしたが、土が少なめなので均し板ではうまくできない。そこでCDのケースを使って、表面を平らにした。平均すると1箱当たり土入れに5分以上時間が掛かっている。50個では4時間以上かかる。だから、土入れは時間のある時に前もってやっておけば、それほど大変ではない。
 種まきは一度にするが手播きの場合、46箱の種まきに一日を要した。10箱くらいを一度に並べて、箱当たり0.7~1.0Lの潅水を行う。3-4回に分けて潅水をすると粒状の土がその形状を維持できるが大量の水を一度に掛けると粒が溶けてしまう。この影響がどうでるかはわからないが、通気性は悪くなるだろう。種まきは乾燥したモミを量りで紙コップに70g~75gくらいを取り、すぐ手で均一に蒔く。昨年の田植え機の経験から、田植え機では横に爪を2,3㎝くらいの単位でスライドさせながら苗を欠きとるので、種まきのばらつきが大きいと空ぶりになってしまう。しかし、目で見ながら手でモ三を均一に散在させるのは簡単ではない。そして種まきの後、覆土するのであるが、左手に培土を入れた洗面器を持ち、右手でフルイを持ち、モミの上で培土を目の粗いフルイを通過させることで培土の塊が覆土となるのを防ぐ。適度に散って、薄く広げることが可能となる。10箱くらいを覆土すると水稲育苗用のトンネル内に入れて並べる。これを繰り返して46箱を7.5m長のトンネル内に収納できた。育苗用のトンネルは5月20日に空き地を確保し、草処理、高低差を無くすため、刃口等の農具を用いて土の均平化を行っている。5月25日には育苗トンネルに苗箱を収納し、その上に新聞紙を置いた。2-3日で発芽し、1.5~2cmに達したら、潅水して徐々に緑化に移る。この先1週間は曇りや雨が多いので、発芽は遅れ気味かもしれない。その間、苗代の準備を進めておく。(5月26日)

2023年5月16日
から Mat Grimm
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23年の稲つくり

 私の住む地域では「ゆる抜き」と称するため池の放流開始は毎年決まって、6月17日である。それに合わせて「代掻き」、「田植え」と続くので、ここから逆算してモミの塩水選・温湯消毒・浸種を開始する。今年はすべて箱苗とし、田植え機で定植するので、25日苗とする。5月24日を浸種終了とし、塩水選・温湯消毒・浸種開始を5月13日とした。昨年は露地の苗代に種まきしたが、7日間の浸種では発芽がとても遅かったので、今年は9日~10日の浸種として、十分鳩胸状態に達することを確認することにした。
 5月13日の塩水選ではうるち米に対して比重1.14で選別したが、歩留まりは87%と高く、箱当たり70gを蒔くつもりでしたが、余るのでもっと蒔くことができる。温湯消毒は58℃~60℃で9分で行いました。クレナイモチは比重1.12で選別し、1kgから0.8㎏(水分を含む)が選別できました。12℃前後の水に浸種し、毎日取り換えて、十分膨らませてから、冷蔵保管後に乾燥し、播種の予定です。No.4とNo.5の圃場でニコマルをNo.2の圃場で半分をクレナイモチ、半分をニコマルにする予定です。ニコマルは35箱、クレナイモチ5箱あれば田植えできると思いますが、50箱くらい播種する予定。なぜかわからないが、今年はNo.4、No.5の圃場のキカラシの発芽が例年の2,3割くらいの量で、緑肥として機能しないのではないかと思う。鶏糞を漉きこみのときに入れたいと思う。その量は検討中である。稲も野菜も毎年、同じようにはいかないのが現実である。

2023年5月7日
から Mat Grimm
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無肥料畝のかぼちゃ・スイカ・メロンの状況

 現在、用意した5つの無肥料畝にNo.1の畝には3月24日に芳香南瓜の種を1粒ずつ30穴に埋め、キャップをしておいたが、20穴で発芽し、4月10日に10穴に追加で2粒ずつ、種まきした。そして5月4日に苗も大きくなり、10℃を下回ることもなくなってきたのでキャップをすべて取った。カボチャは生命力が旺盛であり、余り気を使わなくても育つと思われるが、同時期に種まきしても苗の生育にはばらつきがある。芳香南瓜は固定種で昨年のかぼちゃの実から採取した種を使った。
 No.2の無肥料畝にはスイカを植える予定で、露地の二重トンネルに3月5日に種まきした大玉スイカ10粒の内、3本発芽したものを4月11日に定植した。今年はグリーン・ハウス内に温床を作り、ポットに種まきしたが発芽率が非常に低かった。特に発芽温度の高いスイカはほとんど発芽しなかった。夜に10℃程度まで気温が下がると影響を受けるようだ。露地の二重トンネルに4月9日に黒玉スイカ(14粒)と小玉スイカ(ハニーブラック10粒)の種を蒔き、発芽した苗(13株と7株)をそれぞれ、7株、6株をNo.2に4月28日、30日に定植した。その後、時々、生育状況を見ているがカボチャ程、元気のあるものはないが枯れそうでもない。スイカを畝に直接、蒔くことは躊躇している。発芽地温が25℃~30℃と高いので、二重トンネルほど保温は良くないのでさすがに5月6日の今日でもまだ蒔いていない。安い種で試そうと思う。
 No.3の無肥料畝にはメロンを予定している。放任栽培で高糖度の品種である「ムーンライト」という品種をグリーンハウスの温床で育苗を狙ったが、スイカ同様、全く発芽しなかった。昨年の放任栽培でもたくさん獲れた実績のある品種「ロジたんメロン」16粒を追加で3月8日に同じグリーンハウスの温床に撒いていたが、13粒が発芽したので、これを4月11日に畝に定植してキャップを掛けてある。苗を見ると活着してはいるがそれほど大きく生育していない。まだキャップを取っていない。強風や雨などから守る必要がある。5月4日に6穴にメロンの種を直接、畝に撒いた。発芽するか確認する。
 No.4は空けてあり、No.5に二重トンネルで発芽したカボチャの苗(3月5日種まき:えびすを中心としたいろいろ)を4月6日に22株、11日に6株を植えた。無肥料畝には種から発芽して生育する方が糸状菌とうまく交流ができるらしいので、大きな苗を植えても生育するか懸念していたが、今ではばらつきはあるものの活着しているようである。しかし、生育は肥料を与えた通常の畝に比べるとやや遅いという感覚である。植え穴を掘るとき、枯れ枝やもみ殻をかき分け、底土まで達するまで穴を掘るが、枯れ枝には白いカビ状のものが見える場合があり、糸状菌が繁殖していると推定される。しかし、穴によっては見えない箇所もあり、それが生育のばらつきに表れていると考えられる。もう、少し様子を見る必要があるが、無肥料畝はさすがに生育は限定的なのかもしれないとも思う。

2023年5月6日
から Mat Grimm
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早生玉ねぎの収穫

昨年の玉ねぎ  
 昨年は種まきの時期が遅れたので、それを取り戻すために早生品種であれば短い期間で成長し、収穫時期は中晩生とちょうど同じになるだろうと考えた。遅い時期の種まきだったので、結局、それほど早く成長せず、定植時も小さかった。早生なので小さいにもかかわらず、中晩生よりも早く玉が地上に浮き上がり、丸まってきた。そして、茎が倒れて、収穫期になり、収穫した。しかし、さすがに大きさは非常に小さくて、売り物にはならない。だが、固くできており、保存性は良かったように思う。
今年の玉ねぎ 
 この反省から、今年は早生品種は種まきも標準の時期(9月25日)に行い、苗も鉛筆程度のものを11月過ぎに植えることができた。6mlの種から500本の苗ができれば普通であるが4mlから467本の苗を植えることができた(11月7日)。品種は昨年よりさらに早熟の超極早生「てまり詩」である。1.5m幅畝に5条に苗を植えた。条間の除草がやりやすいようにやや広くした。株間は15cmとすることで30mの畝に約1000本を植えることができる。中晩生の品種は泉州黄玉ねぎで9月27日に種まきし、5mlの種から568本の苗を植えることができた。さらに少し遅れて中晩生の品種貯蔵向き「新きぬ和」4.5mlを9月29日に種まきし、11月14日に371本を別畝に定植した。今度はスペースの関係から株間15cm7条植えとした。
早生の収穫
 4月に入ると早生品種は玉が浮き上がって見え、明らかに収穫期が近づいた。そして、茎が倒れはじめたので、天候の良い4月9日に抜き上げた。2日ほど畑で乾燥させたのち、コンテナに収納した。418個であった。この頃はまだ新玉ねぎが珍しい時期であり、300個を産直でさばいた。残りはガレージに天井に吊るした物干しに4個ずつゴムバンドでぶら下げた。中晩生の収穫まで早生を食べる算段である。子供たちに送ったりするので、簡単に消費してしまう。新玉ねぎは柔らかく、葉物といっしょにレンジで茹でて、マヨと醤油でパンの副菜としていただくのが私の最近の朝食である。
 玉ねぎの栽培のコツは冬の除草と収穫後の乾燥にあるように思う。施肥は窒素成分で15kg/10aで、半量を漉きこんで、残りを2月頃に条間に追肥する。追肥が遅いと病気がでるらしい。品種によって、違いがおおきいので、今後もいろいろ試すつもりである。

2023年4月8日
から Mat Grimm
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サトイモ植え付け

 いつもの農家の店でサトイモの種芋が出回るようになって、畝つくりの準備を始めていたが、昨年は3月21日、24日にサトイモ54個を植え付けていたことを日誌で知り、サトイモ植え付けを優先することにした。
 昨年の12月初めに子芋の付いた親芋11株を地中保存していたものを掘り出した。黒マルチで雨除けしていたが、腐ることを少し心配していた。スコップで少しずつ削りながら掘り出すとほとんど痛んでいないでそのままである。セレベスは芽が赤いので見分けできるが、海老芋と土垂れは区別できない。子芋を欠きとって、結局、セレベス40個、土垂れ(または海老芋)20個を種芋として選定した。
 植え付けの畝は約30mなので株間50cm弱で60穴をスコップで開け、そこに鶏糞を大量に埋め込んだ。10穴で鶏糞15kgを投入しているので、窒素量では25kg/10aとなる。畝の場所は昨年ほどではないが、低い箇所で雨が降ると水が溜まる。昨日、30㎜くらいの雨が降ったので、穴を開けてしばらくすると底に水がしみこんで水溜まりになった。
 肥料の上に土を被せ、その上に種芋を置き、さらにその上に土を置く。サトイモは草が茂るので、時々、除草をする必要がある。除草以外に10月中旬の収穫まで特にすることはない。サトイモは自家消費のみでこれまで産直に出していないが、まだ種芋は残っているので、どこかに植え付けてもっと早く収穫すれば、産直にだすことも可能であろう。余力次第だ。(令和5年4月8日)

2023年4月7日
から Mat Grimm
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かぼちゃの定植(無肥料栽培畝)

 二重トンネルに種まきしたかぼちゃが大きく成長して苗がビニールを押し上げて葉が少し焼けている。かぼちゃは「えびす」、「栗えびす」、「芳香南京」の3品種でそれぞれ、9本、8本、3本が発芽成長している。もう、定植するには十分な大きさであるが、まだ、無肥料栽培のための畝は糸状菌が十分繁殖していないと思われるが、何事も試しの精神で22株を定植した。昨年のかぼちゃのこぼれ種がこの畝のマルチの際で発芽しているのを発見した。そこで別の畝には試しに「芳香南京」の種を埋めて、保温のキャップをしてある。しかし、発芽はしていないようだ。無肥料栽培用の畝にはもみ殻、枯れ枝、土が多層に積んであり、黒マルチの穴を開け、手で枯れ枝を押しのけて、土の層に達するまで深い穴を掘ることになった。そこにかぼちゃの苗をストンと落として、水を掛ける。キャップは風除け、霜よけのために行う。キャップの天井は解放しているので、雨が少し流れ込む。まだ寒い日があるので、なんらかの防寒は必要だろう。期待としては苗が根を伸ばして、糸状菌と共生して糸状菌が固定した窒素を取り込んで成長することである。これがうまくいかなければ、樹は成長せず、大きな実はつかないだろう。

2023年3月29日
から Mat Grimm
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レオマワールド再び

春休みに入り、遠方から孫らが訪ねてきた。高速バスで二人で3時間の旅である。小学生であるが徐々に独り立ちしているようで頼もしい。肌寒かった天候も回復し、春らしい陽気に恵まれ、30年ぶりくらいだろうか、レオマワールドに行くことにした。今はかれら(孫)の親である自身の子が小学生のときに連れていって以来かもしれない。当時は西日本では最大のテーマパークで東京ディズニーランドを模したとはいえ、その規模はとても四国にはふさわしくないほど大きなものであった。その後、閉園と復活を経て現在に至っていると聞いていたが、改めて訪問してみるとこれだけの規模のテーマパークが存続していることに感謝したくなった。私が30年前に行ったときには、野球場くらいの広さでかつ、鳥が自由に飛べる高さを確保しつつ、網で囲い、その中に滝を作って、珍しい南国の鳥が放し飼いになっているアトラクションや実際にタイからやってきた踊り手が、手をくねくねと曲げながら目鼻をくっきりと表情豊かに踊るタイダンスを披露したり、その豪華さは驚くばかりであった。その後、シンガポールに駐在して、巨大な鳥のケージがジュロンのバードパークを模したものであることがわかったり、タイの踊りが歴史のある伝統的な踊りで意義のあることを知り、不相応なことではないかと思ったが、日本はそのころ経済の頂点にあった頃でお金でアジアの一国を代表する文化を買って四国のテーマパークに展示していたのである。
 今回、そのニューレオマワールドではもちろん、孫たちとさまざまなコースターやボート、乗り物で楽しんだが、やはり、私の心を捉えたものはオリエンタル・トリップという遊園地のエリアとは少し離れた庭や花、歴史的建物のエリアである。落ち着いて、散策したり、のんびりと語ったりするのに適している。特にタイのプラサット・ヒン・アルンやブータンのタシチョ・ゾンという現存するお寺のコピーはなぜこんなところにと思うかもしれないが、今では日本にいて、このような規模で鑑賞することができるのはまさに希少な経験である。そして、その庭は手入れが行き届いており、今は2万本のチューリップが斜面に植えられ、満開であり、豪華な景観を成している。この斜面には季節ごとに咲く花が準備され、植え替えられるのであろう。また、イングリッシュガーデンのエリアや遊歩道にはさまざまなバラが植えられ、芽吹いており、5,6月には見事なバラが楽しめるであろうことを予感させる。朝、10時から夕方5時まで一日を満喫して帰途についた。ホテルは大江戸温泉も楽しめるようになっており、夏にはレジャープールも利用できるなどいろいろ工夫されているがなんとか存続してもらいたいと思う。

2023年3月18日
から Mat Grimm
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発芽適温

 ネットで野菜の発芽適温の意味を調べると次のようになる。「発芽適温」とは、その植物が発芽するのに必要な「地温状態」のことをいいます。ーー 「発芽適温(地温)」が15℃の場合は、1日の気温(地温)が最低限15℃をキープし続ける時期のことです。 発芽するまで、昼と夜の地温差が10℃以上ある場合、発芽率は激減します。ーー
 私は少し違うように理解していたらしい。一日の平均が適温にあればよく、昼と夜の地温差が大きいと発芽率が激減するとは思っていなかった。夜は10℃以上あれば、どんな野菜でも発芽すると思っていたがそうでもないらしい。いまだに発芽しない理由は最高温度が高くて焼けてしまったからと思っていたが、夜に地温が25℃以上になることはなかったと思う。今年の電気温床は昨年と同じくホットカーペットを使っているものの、これまで木の枠で囲っていたが、作業しずらいので撤去してしまった。だから、横の断熱壁がなくなり、夜はかなり気温は下がっているのかもしれない。特にハウスの壁に近い位置に置いた衣装ケースはそうかもしれない。発芽したポットの位置を見ると外壁から遠いほど発芽状況がよいように思う。かぼちゃ、ズッキーニ、スイカなどは25℃~30℃が発芽適温であるので、夜でもかなり高めに維持することが必要である。
 そこで外壁との断熱を良くする工夫をして、夜の最低気温を25℃以上に保てるようにしたいと思う。昼、好天の時には逆に温度が上がりすぎないように注意が必要である。種苗業者は完全な温度調節機能の付いた環境で発芽させているのだろう。

2023年3月15日
から Mat Grimm
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春の種まき

3月に入ると春夏野菜の種まきがスタートする。早速、いろいろ種を購入して、温床を作って春夏野菜の種を蒔いた。ハウスの中に電気温床を設け、足りないスペースは露地に二重トンネルを作り、自然温床とした。そこにスイカ、メロン、かぼちゃ、ズッキーニ、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、ししとう、パプリカ、万願寺とうがらし、赤しそ、バジル、ルッコラなどの種を蒔いた。2月末には露地の一重トンネルに人参、カブ、ビーツの種を蒔いて、カブ、ビーツはもう発芽している。電気温床には3月4日に種まきして、二重トンネルには5日に種まきしているが14日の今日、ハウス内のポットにはまだ発芽が見られない。種を蒔いてから4月中旬並みの暖かい日がつづいたのでハウスでは温度・湿度管理が難しい。ちょっと油断するとハウス内が高温になってしまう。やや心配である。まき直しも頭に入れて、状況を注視することにする。露地の二重トンネルの温床では透明ポリエチレンを透かして見るとかぼちゃは発芽しているのが見えたが、他のものは小さいためか良く見えない。種袋を見ると4日から6日で発芽するとあるので、もう10日が経過しており、電気温床にポットに撒いたスイカ、メロン、かぼちゃ類は発芽していなければならない。今朝は最低気温が2℃であったので、最低最高温度計を確認すると最低温度が11℃(地温)と最近にしては低い。やり方は昨年と変わらないが、その慣れのために注意を怠ったかもしれない。もう少し様子を見る。

2023年2月14日
から Mat Grimm
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最近の一番お薦めの本

 年末年始のテレビ番組はいろいろ工夫した面白いものが多いので例年、楽しみにしている。しかし、一年を振り返った時、一番インパクトがあったのはこの本である。長沼伸一郎の「現在経済学の直感的方法」である。
 この著者の本を講談社のブルーバックスでいくつか読んでその分かり易さに感心して、この本に行きついた。私は理系出身であり、経済学がわからないと困ると思い、ミクロ経済学、マクロ経済学などいろいろ本を読んで自分なりに勉強したが、定性的、部分的にはわかるが実際の経済にどう役に立つのか実感がなかった。
 私が目からウロコが落ちた感をもったのは現代の資本主義がどうして地球環境を破壊してまでこのように巨大化し、とどまる所をしらないのかという疑問に答えており、それが「金利」であると見通している点である。昔から金貸し業があり、金利は当たりまえだと思い、これがまさか現代資本主義の拡大の原動力であるとは気づかなかった。
 しかし、産業と資本が金利で結びつくと資本を投資して産業が急速に拡大し、その速度についていけないものは淘汰されていく。と同時に金利を上回る利益を出すことが必要で現代社会は利益を出し続けないと淘汰される社会になっている。
 会社員時代には投資して新製品を出して利益を出すという会社の姿勢に疑いを持たず、その競争に夢中になり、その結果として長期的に地球や社会全体に悪影響を及ぼすのではないかと考えたことはほとんどなかった。今の大半の若い人たちもそうであろう。
 リタイアして一歩、経済競争から引いた立場で眺めてみるとこのままでは目の前の競争に目が眩み、地球環境を維持可能な状態に戻せない段階まで破壊してしまうのでないかと考える。そしてこの資本主義の持つ暴走的な力を抑えることはできないのではないかと半ばあきらめていた。
 この本にはその危うい未来に対して完全な回答ではないにしても、すこし明るくなる可能性もあるのではないかというひとつの方向を示している。その論理にはやや飛躍があると思うが、そうかもしれないとも感じる。ぜひ、一読をお薦めする。
 この著者による「経済数学の直観的方法 確率・統計編」も優れた解説と同時に哲学的な意味を示唆している。ブラック・ショールズ理論の解説をしており、現代の株式市場で確実に利益を出す仕組み(無リスクポートフォリオ)が見事に解説され、しかもその取引(オプション)の期待価値の導出が示されている。資本主義の今後の利益がいわゆるある傾向(トレンド)で出すことが難しくなり、変動(ボラティリティ)から利益を生む方向に進むことを示唆している。理系にとって誠に救いのような書物である。尚、私の理解は誤っているかもしれないので、是非、ご自身でご確認をいただきたいと思う。

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