グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2023年4月7日
から Mat Grimm
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かぼちゃの定植(無肥料栽培畝)

 二重トンネルに種まきしたかぼちゃが大きく成長して苗がビニールを押し上げて葉が少し焼けている。かぼちゃは「えびす」、「栗えびす」、「芳香南京」の3品種でそれぞれ、9本、8本、3本が発芽成長している。もう、定植するには十分な大きさであるが、まだ、無肥料栽培のための畝は糸状菌が十分繁殖していないと思われるが、何事も試しの精神で22株を定植した。昨年のかぼちゃのこぼれ種がこの畝のマルチの際で発芽しているのを発見した。そこで別の畝には試しに「芳香南京」の種を埋めて、保温のキャップをしてある。しかし、発芽はしていないようだ。無肥料栽培用の畝にはもみ殻、枯れ枝、土が多層に積んであり、黒マルチの穴を開け、手で枯れ枝を押しのけて、土の層に達するまで深い穴を掘ることになった。そこにかぼちゃの苗をストンと落として、水を掛ける。キャップは風除け、霜よけのために行う。キャップの天井は解放しているので、雨が少し流れ込む。まだ寒い日があるので、なんらかの防寒は必要だろう。期待としては苗が根を伸ばして、糸状菌と共生して糸状菌が固定した窒素を取り込んで成長することである。これがうまくいかなければ、樹は成長せず、大きな実はつかないだろう。

2023年3月29日
から Mat Grimm
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レオマワールド再び

春休みに入り、遠方から孫らが訪ねてきた。高速バスで二人で3時間の旅である。小学生であるが徐々に独り立ちしているようで頼もしい。肌寒かった天候も回復し、春らしい陽気に恵まれ、30年ぶりくらいだろうか、レオマワールドに行くことにした。今はかれら(孫)の親である自身の子が小学生のときに連れていって以来かもしれない。当時は西日本では最大のテーマパークで東京ディズニーランドを模したとはいえ、その規模はとても四国にはふさわしくないほど大きなものであった。その後、閉園と復活を経て現在に至っていると聞いていたが、改めて訪問してみるとこれだけの規模のテーマパークが存続していることに感謝したくなった。私が30年前に行ったときには、野球場くらいの広さでかつ、鳥が自由に飛べる高さを確保しつつ、網で囲い、その中に滝を作って、珍しい南国の鳥が放し飼いになっているアトラクションや実際にタイからやってきた踊り手が、手をくねくねと曲げながら目鼻をくっきりと表情豊かに踊るタイダンスを披露したり、その豪華さは驚くばかりであった。その後、シンガポールに駐在して、巨大な鳥のケージがジュロンのバードパークを模したものであることがわかったり、タイの踊りが歴史のある伝統的な踊りで意義のあることを知り、不相応なことではないかと思ったが、日本はそのころ経済の頂点にあった頃でお金でアジアの一国を代表する文化を買って四国のテーマパークに展示していたのである。
 今回、そのニューレオマワールドではもちろん、孫たちとさまざまなコースターやボート、乗り物で楽しんだが、やはり、私の心を捉えたものはオリエンタル・トリップという遊園地のエリアとは少し離れた庭や花、歴史的建物のエリアである。落ち着いて、散策したり、のんびりと語ったりするのに適している。特にタイのプラサット・ヒン・アルンやブータンのタシチョ・ゾンという現存するお寺のコピーはなぜこんなところにと思うかもしれないが、今では日本にいて、このような規模で鑑賞することができるのはまさに希少な経験である。そして、その庭は手入れが行き届いており、今は2万本のチューリップが斜面に植えられ、満開であり、豪華な景観を成している。この斜面には季節ごとに咲く花が準備され、植え替えられるのであろう。また、イングリッシュガーデンのエリアや遊歩道にはさまざまなバラが植えられ、芽吹いており、5,6月には見事なバラが楽しめるであろうことを予感させる。朝、10時から夕方5時まで一日を満喫して帰途についた。ホテルは大江戸温泉も楽しめるようになっており、夏にはレジャープールも利用できるなどいろいろ工夫されているがなんとか存続してもらいたいと思う。

2023年3月18日
から Mat Grimm
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発芽適温

 ネットで野菜の発芽適温の意味を調べると次のようになる。「発芽適温」とは、その植物が発芽するのに必要な「地温状態」のことをいいます。ーー 「発芽適温(地温)」が15℃の場合は、1日の気温(地温)が最低限15℃をキープし続ける時期のことです。 発芽するまで、昼と夜の地温差が10℃以上ある場合、発芽率は激減します。ーー
 私は少し違うように理解していたらしい。一日の平均が適温にあればよく、昼と夜の地温差が大きいと発芽率が激減するとは思っていなかった。夜は10℃以上あれば、どんな野菜でも発芽すると思っていたがそうでもないらしい。いまだに発芽しない理由は最高温度が高くて焼けてしまったからと思っていたが、夜に地温が25℃以上になることはなかったと思う。今年の電気温床は昨年と同じくホットカーペットを使っているものの、これまで木の枠で囲っていたが、作業しずらいので撤去してしまった。だから、横の断熱壁がなくなり、夜はかなり気温は下がっているのかもしれない。特にハウスの壁に近い位置に置いた衣装ケースはそうかもしれない。発芽したポットの位置を見ると外壁から遠いほど発芽状況がよいように思う。かぼちゃ、ズッキーニ、スイカなどは25℃~30℃が発芽適温であるので、夜でもかなり高めに維持することが必要である。
 そこで外壁との断熱を良くする工夫をして、夜の最低気温を25℃以上に保てるようにしたいと思う。昼、好天の時には逆に温度が上がりすぎないように注意が必要である。種苗業者は完全な温度調節機能の付いた環境で発芽させているのだろう。

2023年3月15日
から Mat Grimm
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春の種まき

3月に入ると春夏野菜の種まきがスタートする。早速、いろいろ種を購入して、温床を作って春夏野菜の種を蒔いた。ハウスの中に電気温床を設け、足りないスペースは露地に二重トンネルを作り、自然温床とした。そこにスイカ、メロン、かぼちゃ、ズッキーニ、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、ししとう、パプリカ、万願寺とうがらし、赤しそ、バジル、ルッコラなどの種を蒔いた。2月末には露地の一重トンネルに人参、カブ、ビーツの種を蒔いて、カブ、ビーツはもう発芽している。電気温床には3月4日に種まきして、二重トンネルには5日に種まきしているが14日の今日、ハウス内のポットにはまだ発芽が見られない。種を蒔いてから4月中旬並みの暖かい日がつづいたのでハウスでは温度・湿度管理が難しい。ちょっと油断するとハウス内が高温になってしまう。やや心配である。まき直しも頭に入れて、状況を注視することにする。露地の二重トンネルの温床では透明ポリエチレンを透かして見るとかぼちゃは発芽しているのが見えたが、他のものは小さいためか良く見えない。種袋を見ると4日から6日で発芽するとあるので、もう10日が経過しており、電気温床にポットに撒いたスイカ、メロン、かぼちゃ類は発芽していなければならない。今朝は最低気温が2℃であったので、最低最高温度計を確認すると最低温度が11℃(地温)と最近にしては低い。やり方は昨年と変わらないが、その慣れのために注意を怠ったかもしれない。もう少し様子を見る。

2023年2月14日
から Mat Grimm
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最近の一番お薦めの本

 年末年始のテレビ番組はいろいろ工夫した面白いものが多いので例年、楽しみにしている。しかし、一年を振り返った時、一番インパクトがあったのはこの本である。長沼伸一郎の「現在経済学の直感的方法」である。
 この著者の本を講談社のブルーバックスでいくつか読んでその分かり易さに感心して、この本に行きついた。私は理系出身であり、経済学がわからないと困ると思い、ミクロ経済学、マクロ経済学などいろいろ本を読んで自分なりに勉強したが、定性的、部分的にはわかるが実際の経済にどう役に立つのか実感がなかった。
 私が目からウロコが落ちた感をもったのは現代の資本主義がどうして地球環境を破壊してまでこのように巨大化し、とどまる所をしらないのかという疑問に答えており、それが「金利」であると見通している点である。昔から金貸し業があり、金利は当たりまえだと思い、これがまさか現代資本主義の拡大の原動力であるとは気づかなかった。
 しかし、産業と資本が金利で結びつくと資本を投資して産業が急速に拡大し、その速度についていけないものは淘汰されていく。と同時に金利を上回る利益を出すことが必要で現代社会は利益を出し続けないと淘汰される社会になっている。
 会社員時代には投資して新製品を出して利益を出すという会社の姿勢に疑いを持たず、その競争に夢中になり、その結果として長期的に地球や社会全体に悪影響を及ぼすのではないかと考えたことはほとんどなかった。今の大半の若い人たちもそうであろう。
 リタイアして一歩、経済競争から引いた立場で眺めてみるとこのままでは目の前の競争に目が眩み、地球環境を維持可能な状態に戻せない段階まで破壊してしまうのでないかと考える。そしてこの資本主義の持つ暴走的な力を抑えることはできないのではないかと半ばあきらめていた。
 この本にはその危うい未来に対して完全な回答ではないにしても、すこし明るくなる可能性もあるのではないかというひとつの方向を示している。その論理にはやや飛躍があると思うが、そうかもしれないとも感じる。ぜひ、一読をお薦めする。
 この著者による「経済数学の直観的方法 確率・統計編」も優れた解説と同時に哲学的な意味を示唆している。ブラック・ショールズ理論の解説をしており、現代の株式市場で確実に利益を出す仕組み(無リスクポートフォリオ)が見事に解説され、しかもその取引(オプション)の期待価値の導出が示されている。資本主義の今後の利益がいわゆるある傾向(トレンド)で出すことが難しくなり、変動(ボラティリティ)から利益を生む方向に進むことを示唆している。理系にとって誠に救いのような書物である。尚、私の理解は誤っているかもしれないので、是非、ご自身でご確認をいただきたいと思う。

2023年1月23日
から Mat Grimm
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無肥料栽培の畝つくり

 無肥料栽培と言っても何も土壌に与えないわけではない。土壌を空気中の窒素を固定する菌類でいっぱいにすることで野菜や植物が必要な窒素を菌類から得るようにする。一方、菌類は枯れ木や枯葉などの炭素を分解して生きるという。このような都合の良い菌類が存在するらしい。最近、いろんなメディアで注目されている吉田俊道さんの手法である。昨年、スイカやかぼちゃ、ズッキーニなどはうどんこ病や夏の大雨で一気に樹勢が衰えてしまった。また、トマト、なす、白菜、大根などはカメムシ、アブラムシ、青虫、ヨトウムシなどの虫害で、見るも無残であった。もちろん、無農薬を信条としているので、ある程度は仕方ないと思うが、何とかしたい。吉田さんの無肥料栽培では菌類から必要なだけの栄養を吸収するので、病気や虫を呼ばないという。そこでその無肥料栽培をやってみることにする。
 その菌は糸状菌といい、普通に屋外で朽ちた材木等に見える白いカビ状のものらしい。水分が嫌いで水に浸かると30分で死滅するらしい。だから、高畝にして、雨が降ってもすぐ排水できないと生きていけないらしい。土壌に有機物がたくさんあるとさまざまな菌や微生物が住み着き、土が団粒構造となり、排水性がよくなるらしい。だから、土はトラクタで耕起するとその構造を破壊するので、耕起しない方がよいらしい。団粒構造は即席にはできないので一度始めると、かなり長時間放置することになる。そして、黒マルチで雨を防ぐとともに保温して菌類の繁殖を図る。糸状菌は好気性の菌なので密閉は良くないらしい。適度の湿度と空気、そして温度が生育環境となる。
 以上の考えをもとに、圃場を決め、5本の畝を高畝にして、その上に枯草を盛った。繊維質の多い枯草ということで枯れたセイタカアワダチソウ、ススキ、笹を探して集めた。軽トラで15回くらい運んだ。耕作放棄地や笹の茂る土手、池の堤防などである。そして、もみ殻をもらってきて同じく軽トラで二車分くらいを投与した。そして、3m幅の畝に盛り上げ、その上に畝の間の溝の土を漉くって枯葉の上に軽く載せていく。その上から古い黒マルチを被せれば畝の出来上がりである。スイカやかぼちゃ、トマト、なすの定植は4月末ごろになるので、それまで糸状菌が繁殖してくれればよい。念のため、糸状菌が繁殖しているもみ殻堆肥が入手できれば、投与したいと思う。まだ、5本のうち、1本だけ、マルチを被せる前の段階まで来ている。結構な冬のエクササイズである。
 2月28日に一応、無肥料畝5本が完成した。JAのカントリーからもみ殻堆肥を分けてもらい、肥料袋で畝当たり2袋を散布した。もみ殻堆肥の山から白いカビ状の菌が見える箇所をできるだけ狙って袋詰めした。だから、糸状菌が生息しているはずである。そして、最後に古マルチを被せる。1回使用したものは比較的破れた箇所が少ないので1枚でも十分だが、2回使用したものは破けた箇所が散見されるので、2枚重ねして用いた。また、植穴が開いているので、気密性とはならないが雨が降ると過剰な湿度になるかもしれない。2枚重ねして植穴の位置をずらすと直接土に雨が当たらなくなる。通気性も保たれるはずである。土がどのように変化するか楽しみである。

2023年1月7日
から Mat Grimm
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小麦のその後

 パン用小麦(ミナミノカオリ)を種まきしたものの、発芽がほとんどなかった。私より遅く種まきした近郊の小麦がすでに発芽しており、このままでは私の小麦の発芽は期待できないと自覚した。使った種は21年産の収穫小麦であり、暑い夏を2度経ており、外観は良いが種が劣化してしまった可能性がある。
 再度、22年産の小麦を蒔くことにする。22年産の小麦は収穫後の保管がよくなかったためか、小麦の紙袋の中に小さな虫が発生してかなり、捨ててしまった。捨てた箇所では発芽していたので、発芽することは知っていた。残っている比較的外観の良い小麦を今度は手押しの種まき器を使って蒔く。この種まき器は知人が持っていたもので私が探していることを知り、使えるかどうかわからないがということで持ってきてくれた古い農具である。この機会に早速、使ってみることにする。22年産の小麦は虫食いで食べられないので、廃棄処分のつもりで種まきする。種まき前に圃場はもう一度、トラクタで浅く耕耘して平坦にした。この種まき器は回転する軸に軸に沿って2か所に窪みがあり、手押しで車を回転させることで単純に種を進みながら、落としていく。土が乾いていれば、車がうまく回るが、少し湿っていたので土がついて重くなり、回転せずに押し滑りとなるが、それでも手播きよりも均一に蒔くことができる。11月20日に撒きなおした。
 9日後(11月29日)には少し発芽が見られたので安心するとともに種の保存が重要だと思う。しかし、手押しの種まき器は種が落ちるだけなので、穴を掘り、そこへ落とすわけでなく、種が散らばっており、発芽の小麦もそれなりに広がっている。
 年内に麦踏ができなかったので、1月6日に麦踏を行う。と同時に種が残っていたので麦踏をしながら、発芽が薄い箇所を中心に手播きしながら、踏み進んだ。大量に小麦の作付けをやっている農家によれば1月に種まきをしても、やや丈が小さいものの収穫にはほとんど影響しないということを聞き、試しにやってみる。種は多めにあるので手でバラバラと適当に振りまいた。7日は雨がふる予報であり、朝の雨前に種に土かけを行った。もし、これで普通に生育するのであれば、種まき器もなくてもいいかもしれない。追加種まきで小麦の適切な密度での生育を期待している。

2023年1月2日
から Mat Grimm
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2023年の初詣

 地元にもどってからは、私の住んでいる集落の天神様やさらに広く統括している鰹宇神社に参拝することが多くなった。天神様は40軒弱の集落で維持管理しており、境内を清掃したり、春秋の2回、鰹宇神社の宮司を呼んで祭りを行うので自分たちだけの神社だと思っている。
 鰹宇神社の氏子の数は知らないがこの地区の人口は8000名あまりである。地区を通る幹線道路ができてから、住宅地が増え、ロードサイドにモールが作られ、結果として人口が増えているそうだが、必ずしもそれが氏子の数の増加につながっていないという。鰹宇神社も集落単位の当番制で清掃に参加したり、季節毎の神社の祭礼に参加したりする。目に見えるつながりとしては毎年、この神社よりお札をいただいてそれを神棚に置いて安全を祈願する。そして、もっとも楽しいイベントとして秋祭りで神輿を担いだり、奴や獅子舞を奉納する。ここ3年ばかりは新型コロナで獅子舞は中止となっており、今年こそはと期待している。
 お雑煮とお節料理をいただいて9時過ぎに初詣に出かける。まず、約500mの距離にある天神様にお参りする。誰もいないが、大晦日と正月三箇日は開錠してあり、社に入ることができる。正面の引き戸の化粧板がはがれており、美しくない。修繕が必要だが、まだ取り掛かっていない。内部はきれいに清掃され、新年にふさわしい美観を保っている。家族の安全と健康を祈願する。
 すると遠くから、獅子舞の金太鼓の音が聞こえてくる。その音に誘われるように鰹宇神社に向かう。鰹宇神社の創建は古く645年の大化の改新頃と言われ、代々森口家が宮司を務めている。自宅から約1.1kmの距離にあるがその参道が尾根筋にあり、南から北へ神社の森に至る。深い森に囲まれた静かで古い神社である。
 参拝する人はほとんどが地元の氏子の家族であり、小学校を同じとする。境内では久しぶりの再会や交流の場ともなっている。残念ながら、神社についたころには獅子舞は終わっていたが、十獅会という獅子舞を振興する地元のグループを見かけた。恐らくボランティアで神社に奉納したのであろう。私の父親は初詣時には社の中で宮司から新酒をいただいて新年を寿いだものである。この近さがこの神社の特徴であろう。
 午後は少し離れた「田ノ口薬師」に参拝する。東かがわ市にある真言宗のお寺であるが、本堂の地下に暗闇になっている細い回廊があることで知られている。胎内巡りという。子供の頃、初めて体験し、強烈な印象をもっている。まさに暗闇を手探りで前に進む体験を通して、教えられるものがある。元日初詣の今日は人が多くて恐怖感はないが、それでも頼りなさを感じる。実は善通寺本山に行って、同じような地下回廊があることを知った。さらに規模が大きくて暗闇の通路が長い。
 田ノ口薬師へのアクセスは近づくと車がすれ違うのも難しい細い道しかない。しかし、ボランティアがたくさん出ているのであろう。一方通行とするべく、車の流れを完全にコントロールしていた。駐車場内の誘導も混乱もなく、感心した。二、三千平方メートルの臨時駐車場であるが無料である。境内や参道にも露店はなく、寺の収入を心配するばかりである。狭い小さなお寺なので参拝すると流れに押し出されるように短時間で帰路についた。
 すこし、小腹が減っていたので、帰途にある同じ真言宗の厄除けで有名な「與田寺」に参拝する。ここは参道には多くの露店が出て、参拝には長蛇の列ができており、参拝までに牛歩で進むため、40分以上かかった。そして、参拝後、引き返しながら、露店で生姜糖とお好み焼きの変形であるカタヤキを購入して車内でいただいた。なぜコスパの悪い、しかも美味しさも予想を超えることはないものを買ってしまうのか、映画館のスナック菓子とおなじで楽しい思い出をつくるためであろう。

2022年12月22日
から Mat Grimm
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初めての長いもの収穫

 長いもは今年初めての栽培で5月3日に5株の種芋を植え付け、その後、6月2日にキュウリネットを設置、7月20日に施肥をしている。少し離れた畑に植えたため、頻繁には状況を把握できなくてキュウリネットが強風で倒れたり、雑草が生い茂っていたりと長芋の蔓が生きているのは確認していたが、その勢いは畝の主役といえる状況ではなかった。この畑には一か月程度の間隔で草刈りに行くがそのたびに雑草の著しい成長を間のあたりにし、野菜が競争して勝つことは至難だと感ずる。
 12月となり、雑草も長いもの蔓も枯れており、イモがどの程度成長しているか掘り出してみる(12月19日)。種芋の植え込みが正しければ、イモは地中に埋めた塩ビのパイプに沿って成長しているはずである。表層の土を除くとパイプの端が手を開いたように広がっている箇所にイモがあり、そこでイモは方向を変え、塩ビパイプに沿ってパイプの中に埋まっている。うまく、イモはパイプに沿って成長しているようだ。
 塩ビパイプは1mくらいの長さであるが、斜めに埋めてあり、5本のパイプが長さ方向に50㎝間隔で上下に重なりをもって配置されている。それを全部、掘り出してみる。
 畑は花崗土が主体であり、長芋にとっては成長しやすい土ではないかと思うが、肥料分が少ないので、イモの成長はあまり期待できない。施肥したが、畝の表面に追肥したのみであり、パイプの中にある土は無肥料である。その為か、長芋はとても短く、15㎝から30㎝程度の長さであった。それでも長芋であり、初めての収穫である。キュウリネットに絡みついた蔓にはたくさんの種らしきものがついている。この種からも種芋ができるのではないかと思う。この長芋でとろろを作り、食べてみたが、販売しているものと比べて遜色ない。ただ大きさが劣るだけである。来季は雑草対策と施肥を工夫したいと思う。やはり、マルチをして、雑草から守ることが重要である。肥料は元肥を全面に混ぜて、その土を塩ビパイプに入れることにする。

2022年12月16日
から Mat Grimm
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花つくりの楽しみ

 野菜栽培の合間に自家用に花の栽培をしている。季節、季節に多種多様な花の咲く庭をつくりたいが、まだまだその途上にある。もうひとつは毎日、習慣としてご飯を炊いた時には「ごはんさん」という最初の炊きあがったご飯を仏壇にお供えをしているが、仏花があれば仏壇が華やかとなる。いつでもなにかしらの自家用の花が咲いていれば、飾ることができる。このようなことで、余り肩に力を入れないで空いた時間で花つくりをしている。もちろん、花の苗を購入して花壇に植えることで比較的簡単に花を楽しめるがやはり、種まきから苗を作り、花にして、種を取ってまた翌年という風に継続的に楽しみたい。
 パンジーやビオラから始めたが、未だに発芽率は低い。理由はいろいろ考えられるが、やはり温度と湿度であろう。適度な湿度に保つには、今では発泡スチロールの箱をつかっている。そこに数個の穴をあけ、水が抜けるようにするが、小さいので保湿することができる。種まき用土として、バーミキュライトが小さな種に対してとくに適しているように思う。1日に1回、水やりをすれば乾燥で発芽しなかったり、発芽しても苗が枯れるということも少ない。大体、5-10日間くらいで発芽するが、中には1,2か月かかるものもある。発芽したら、次はポットに移植か花壇に定植するのであるが、通常3枚葉か4枚葉が出た頃に移植する。種袋にそう書いてある。ポット用の土はいろいろ市販されているが、大体は木材のチップや繊維状のものが多く混ざっていて保湿力が小さく、乾燥しやすいので苗が小さいとすぐ枯れる。そこで田んぼの土をふるいに掛けて、細かい土を選別し、腐葉土と混ぜる。腐葉土は長く枯草や枯葉、野菜くずなどを積み上げておくとその下の地面は腐葉土となって、土が適度に柔らかくて細かく、さらさらとしてくる。これを取り出して混ぜた土は保湿性と透水性を兼ね備えて、かつ適度に養分を含んでいる(と推定している)。移植の時にバーミキュライトの土の中で根が長く伸びていることに気づく。その根を切らないように注意して移植する。パンジーやビオラにしろ、市販されている花の苗はポットで大きく成長し、花が咲いている。しかし、私の過去の経験では発芽して、ポットに移植しても苗が大きく成長することはなく、小さいままか成長することを期待して待っていてもやがて元気がなくなる。どうも根が回って苗が老化してしまう。恐らくポットでは栄養が不足するのかもしれない。
 今年はパンジー、ビオラ、デージー、アスター、キンセンカ、ストックに加え、クリサンセマム、ネモフィラ、デルフィニウム、プリムラ・マラコイデス、トルコギキョウ、おだまきの種を購入して蒔いた。おだまきは発芽までに一か月、トルコギキョウは二か月という。この2つは今年もどうも失敗のようだ。発芽までに湿度を保つ必要があるが、長いので途中で乾燥が入った可能性がある。キンギョソウやキキョウ、釣りがね草は宿年草らしく、昨年の株がまだ残っている。ペチュニアなどは強い花で雑草のように何も世話しなくてもこぼれ種でつないでいるのか毎年どこかで咲いている。花の苗は小さいと雑草と区別がつかないので花壇やポットに名札をさしてある。それでも時々、抜いてしまうから、注意が必要だ。今日は12月16日でもう最高気温が10℃に達しなくなっている。そこで、グリーンハウスの中に入れた。グリーンハウスの最低気温は外と同じだが、その時間が短く、最高気温は太陽が出ると20℃くらいになる。だから、乾燥に注意しないと枯らしてしまう。花つくりはまだまだ実力がなく、とても売られているような立派な苗はできていない。うまく、花が咲くとコツをつかんだと思うが、翌年にはかならずしもうまくいかなかったりする。花の種類もどんどん増えていくので、それぞれ改善や工夫の余地があり、それが尽きない楽しみでもある。

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