グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2023年6月27日
から Mat Grimm
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田植えと水管理

田植えは機械植えが主流となり、単独でできるようになっても大きなイベントである。「ゆる抜き」というため池の水をその年に初めて放流する儀式を行うが、あっちこっちにあるため池でほぼ同時期に開栓となり、それと同時にいっせいに田植えが始まる。田に水が入り、いつの間にか、田んぼは水面で反射する鏡のようになり、景色は一変する。今年は「ゆる抜き」が6月16日(金)にあり、10日後の26日には周囲のどの田んぼもほぼ田植えは終わっている。私は5月25日に種まきし、6月17日に移植(田植え)したので23日苗となるが、草丈が20㎝を超えてやや徒長気味である。6月3日に苗代に移し、プール育苗とした。ほぼ毎日、苗を棒で露払いをしたものの苗丈はぐんぐんと伸びた。ゆる抜きの6月16日に水路から水を引き、代掻きを行った。水を入れると田の高低部分がはっきりする。そこで代掻き前に高い部分から低い部分に向けて、トラクタでロータリを逆回転させながら、移動することで土を移動させ均平化を図った。通常はトラクタの進行方向とは逆の後方に土を撥ねる。現有のトラクタは逆回転機能があり、それを使うことで進行方向に土を撥ねながら移動させることができる。購入してから100時間以上になるのでトラクタもいろいろ使いこなせるようになってきた。逆回転による土の移動は比較的頻繁に行う技術である。代掻きのもう一つのポイントは田に入れる水量であるが、代掻き後に2-3㎝の水深となるようにヒタヒタとなる程度に水を入れる。田植え機が田の表面をひっかいて次の折り返し時の田植え位置のマーキングを行う。だから水が少ない方がはっきりと印がつく。しかし、雑草を防ぐには植えた直後に増水をして発芽できないようにしたいが水が自由に入れられないので田植え時には水を多めに入れておかざるを得ない。田植えは今年も義弟に手伝ってもらい、4時間弱で3つの圃場の田植えを終えた。出来栄えは決して良くないが、田植えは勢いでやらざるを得ない。最初の圃場の田植えは長い丈のままの苗で行ったが、苗が転んで植えられたり、爪でカキとる際に長い葉が爪に絡んで空植えになったりした。そこで苗を供給する際に苗の先端を剪定して15㎝以下になるようにしたところ、きれいに植わったように見えたので、2つ目の圃場からすべての苗を短く剪定した。具体的には剪定ばさみでジョギジョギと垂れた上部の葉をカットした。これで転び苗と欠株はかなり減らすことができた。
 16日に田に水を入れて17日に田植えだが、この半日から1日の水の減り方で漏水の有無が判る。田んぼの畦畔がコンクリートでできていれば、漏水はほとんどないか、あっても少しである。しかし、昔ながらの土の畦畔の場合、いろいろの理由で漏水が起こる。一番の理由は「もぐら」である。もぐらはミミズや虫を追って土中を掘って進む。だから、畔の土の中は穴だらけである。だから、私は畔波板というプラスチックの板を使って少なくとも畔からの漏水を防いでいる。しかし、波板を設置するときの水田の底と波板との接触部分が非透水の土で覆われていないと漏水が起こる。このため、土を練って粘土状にして水が通らないようにする。また、波板は20mくらいの長さなので接続部分は波板を重ねて設置するが、合わせ目が水中に露出しているとここから、水が流れ出てしまう。十分な防水を果たすように土を足で踏み込んで粘土化し、さらに波板の重なり部分は土寄せを行い、水に露出しないようにダムを作る。
とにかく、田植えから約十日間は毎日、田の水位を見て減りが大きいと漏水箇所と思しき箇所の対応を図る。それでも晴れて温度が高くなると蒸発して水位も下がるので、24時間で1㎝程度の水位減少は起こる。放流は三日後その四日後の繰り返しである。だから、4㎝位の水位減少があっても土が水面から露出しないように深水にしている。下の図は各圃場に設置したスケールから水位を読み取り、経過をグラフにしたもので、ジャンプしているところで水を入れている。No.2の圃場で特に漏水が大きく苦労した。

2023年6月20日
から Mat Grimm
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ライ麦の収穫とパンつくり

パン用の小麦としてミナミノカオリを作っているが、昨年11月には加えて「ライムギ」の種を少し蒔いた。2-4粒を15cm間隔で6列、全長で180mくらいの量である。最初に鶏糞を肥料として漉きこんだほかには何も与えていない。発芽して、成長し、草長は2mを超えるが意外と風に対しても強く、倒れることもなかった。近所に住む人からあれは何ですかと質問されたこともある。そして、5月に入り、小麦を収穫して次にこのライムギをどうやって収穫しようかと考えたが、何しろ草丈が長いので通常のコンバインでは処理できない。そこで、鎌で半分の高さで切って、束にしておき、次にコンバインを近くまでもって来て、このライムギの束をコンバインに手で投入し、脱穀する。半分でも1mくらいなので、通常の小麦と同じである。ライムギは粒が細長いがなんとか脱穀後の網目を通って袋まで送られた。重量は計っていないが、10㎏程度は収穫できたと思う。すぐ、乾燥するために天日干し用の木製の箱に入れ、ガレージの中で広げておいた。雨が続き、外で干せない。ほぼ乾燥したので、早速、試しにライムギパンを作ってみる。ネットで調べると小麦65ライムギ35の割合でホームベーカリで焼けるとある。いつもミナミノカオリのパンを焼いているので、それに35%のライムギを混ぜることにする。製粉は小麦と同様に製粉したが、ミナミノカオリでは玄麦から7割の小麦粉が取れたがライムギでは55%であった。製粉時にやや乾燥が不十分で柔らかい感触があった。もしかしたら、それが原因かもしれない。ドライイースト、塩、砂糖、バター、小麦粉、ライムギ粉でパンを焼いたが、いつもの6割くらいしか膨れなかった。どうもそうらしい。小麦だけのパンは普通、二日目から乾燥してしまうがライムギが入っているとずっとしっとりとして重たい。毎日、一切れづつ切り取って、少し温めて、いただく。ライムギパンはサワー種を使うと酸味がして、特有の味がするが、サワー種がなくても風味はそれらしい。ライムギらしくておいしい。まだ、数kgあるので、いろいろ試してみたい。また、来年は少しライムギを増やすかもしれない。

2023年6月9日
から Mat Grimm
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井手ざらえ

「いでざらえ」とは用水路の清掃のことである。毎年、6月の第一週の日曜に行う地域の恒例行事である。私の住む四国の讃岐地方では田植えは遅く、6月中旬頃である。その前にため池から田んぼに至る用水路を清掃する。清掃といっても、流れがスムースに行くように水路の淀みに自生する草を除去したり、淀みに堆積した土砂の浚渫であったり、用水路の管理道の草刈りをしたりするのだが、用水路は農業者だけでなく、生活排水や浄化槽の排水路としても利用されており、地域に住む人で利用している人すべてが参加して行われる一大イベントである。
 今年は6月3日朝8時に用水路の起点である池の堤防に集合して、池に接続されている三本の用水路にそれぞれの利用者が分かれて下流に向かって、泥上げをしながら、下っていく。各水路の長さは2-3㎞で参加者は160人程度であり、年に一度の地域の老若男女が集まる機会でもある。早めにきて始まるまで世間話に花を咲かせる。私は高校を卒業して以来、48年ぶりにUターンした住民であり、同世代の参加者に知人を見つけると嬉しくなる。若いころの記憶にある顔から、現在の顔を想像できない人も多い。近所に住んでいても会う機会は少ないので、こういう機会は貴重である。
 私は千葉に約40年間住んでいたが、地域の活動はほとんどしていない。自宅をもって自治会の役員が10年に一度くらい回ってくるが自治会はいわゆる住宅エリア内だけの活動である。住宅は不動産会社が開発販売した200軒くらいのエリアでほぼ同年代のサラリーマンが入居している。エリア外の地域住民との付き合いは少ない。この自治会でもエリア内の排水路の清掃が年に一度あり、水路の堆積物を掬うが、ほとんど雨で流されており、自分の責任範囲には清掃らしい負荷はなかった。昔から住んでいる人は地域に地元神社の祭りがあり、もしかしたら、水利組合などもあったかもしれない。当時は住む地域の自然や生活環境がどのように維持保全されているかなどには関心がなかった。
 Uターンして子供時代を親と過ごした田舎に生活するようになって、地域を維持するためのいろいろな役回りが巡ってきた。それは地域を知る機会であり、地域の人との交流である。サラリーマン時代には最小限の地域貢献しかしてこなかったし、する必要もなかったが、いわゆる田舎ではそれでは済まされない。自治会だけでなく、地域の神社の維持保全、水利組合活動などはなかでも必須である。お寺などの活動は現在のところ、余りしていない。しかし、それらを通して地域を知り、その活動に関わることで地域の課題にぶつかりながら、次世代につなげていくために、親の世代もやってきた。今は私たちの番である。同世代の少なからずは昔、机を並べて学んだり、野山でいっしょに遊んだ仲間である。リタイア後には暇になると思っていたが、予想外に忙しい毎日である。体力も頭も遣わなければならない。しかし、どこか子供時代のような屈託のない心地よい負荷である。

2023年6月2日
から Mat Grimm
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トマトの袋栽培

 トマトはごく一般的な野菜でスーパーでもどこでも年中、売っており柔らかくて傷のない美しいものが簡単に入手できる。ところが、同じように形がよく大きくて柔らかいトマトを作ろうと思っても未だに満足のいくものができない。露地栽培すると虫害に会って傷だらけのトマトになってしまう。雨除けがないと割れてしまうが雨に強い品種であれば問題ない。しかし、虫だけはどうしようもない。生かじりするので農薬は使いたくない。そこで、ハウス栽培となる。プロのトマト栽培農家はハウスで連作を行っているが、どうやって連作障害を避けているのか知らないが、接ぎ木でその台木が特殊らしい。それでも連作するには接ぎ木だけでなく、ハウス内の土をリセットするためにいろいろ工夫しているようだ。私のハウスは中型で間口5m長さ9m程度であり、多目的に使っている。トマトのためにハウス全体の土をリセットすることはできない。
 そこで今年は連作障害を避けるために袋栽培をやっている。いわゆる肥料袋に露地の土を入れ、堆肥や肥料も混ぜてそこに苗を植え付ける。毎年、新しい土を使えば連作障害はないのでハウスでも連作できる。肥料袋に20Lくらいの土を入れ、排水できるように底に穴を開けてある。昨年はハウス内で8株くらいを植えて、それなりに大玉トマトを収穫した。しかし、1株で3-4個しか獲れていない。支柱にトマトの枝を誘引して分岐枝を剪定して、1本立ちにしないと成長エネルギーが分散されて満足な大玉にならない。また、ハウス内は害虫だけでなく、益虫も来ないので受粉がうまくいかない可能性がある。人工授粉はしていない。大玉トマトは袋栽培し、中玉とミニトマトは鉢植えにして、玄関前に置いてある。目に触れる距離にあると剪定や誘引、肥料や水やりなど世話が丁寧になる。今年はイチゴをプランター栽培し、同じように玄関前に置いて、除草や水やりなどが頻繁にでき、熟れたタイミングで収穫できた。ミニトマトもたくさんできるので、タイミング良く収穫しないと熟し過ぎて捨てることになる。虫の害はストチュウを頻繁に噴霧することでなんとか避けたい。

2023年6月1日
から Mat Grimm
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23年のイネ:育苗と苗代作り

 昨年は種まき後、9日目に水を張った苗代に発芽した箱苗を移している。JAの育苗のしおりでは平置きのシルバーポリの場合、普通期で苗長4~5㎝でシルバーポリを除去し、硬化するとある。3日目で発芽が見られ、4日目でもう4㎝程度には達していたので、6日目でシルバーポリを除去した。
 しかし、台風2号が沖縄に接近中で、今後、本州に北上するので、ここ四国の高松でも今日(7日目)午後から明後日に掛け100mm前後の強い雨が予報されている。そこで再びシルバーポリで雨除けをして、9日目に苗代に移すことになりそうである。
 今年は例年より約1週間早く、5月31日に四国も梅雨入りしたそうである。本来であれば、ポリを除去して早く自然環境に慣らした方が良いが、大雨でダメージを受けては回復できなくなる恐れがある。
 今日はプール育苗の為の苗箱を置く短冊の均平化を行った。水を最寄りの水路からホースで引いて溝にたっぷり溜め、平坦にする箇所に水がにじむ程度まで入れる。そして、鍬で浅く耕し、土と水をしっかりと混ぜる。すると、土が液状化して、簡単に移動できるようになる。この状態で均平化を行う。低いところに高いところから土を押してやれば簡単に移動する。昨日に一度、粗く耕して短冊の形状を作っており、今日は仕上げである。

2023年5月27日
から Mat Grimm
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23年のイネ:種まき

 浸種を9日間行い、5月22日に取り出して乾燥を防ぐため、プラ袋でモミ袋を包んで、冷蔵庫の野菜室で保存した。冷蔵することは種まきまでの時間調整のためと冬を疑似経験させることで発芽が揃うらしい。種まき前日である24日に冷蔵庫から取り出し、新聞紙を敷いてその上で自然乾燥させた。種まきをやり易くする。5月23日には苗箱50個を揃え、培土を入れる。結局、46個の育苗をすることにした。JA培土が入手しやすいので10袋(200kg)を購入しておいたが、その説明書きでは箱当たり約2.5kgの土を入れ、均し板で平にするとある。昨年の経験から、均し板を使うと多めに土を入れることになったので、今年は体重計で2.6kgの土を量り、それを箱に入れてから均し板で平にしたが、土が少なめなので均し板ではうまくできない。そこでCDのケースを使って、表面を平らにした。平均すると1箱当たり土入れに5分以上時間が掛かっている。50個では4時間以上かかる。だから、土入れは時間のある時に前もってやっておけば、それほど大変ではない。
 種まきは一度にするが手播きの場合、46箱の種まきに一日を要した。10箱くらいを一度に並べて、箱当たり0.7~1.0Lの潅水を行う。3-4回に分けて潅水をすると粒状の土がその形状を維持できるが大量の水を一度に掛けると粒が溶けてしまう。この影響がどうでるかはわからないが、通気性は悪くなるだろう。種まきは乾燥したモミを量りで紙コップに70g~75gくらいを取り、すぐ手で均一に蒔く。昨年の田植え機の経験から、田植え機では横に爪を2,3㎝くらいの単位でスライドさせながら苗を欠きとるので、種まきのばらつきが大きいと空ぶりになってしまう。しかし、目で見ながら手でモ三を均一に散在させるのは簡単ではない。そして種まきの後、覆土するのであるが、左手に培土を入れた洗面器を持ち、右手でフルイを持ち、モミの上で培土を目の粗いフルイを通過させることで培土の塊が覆土となるのを防ぐ。適度に散って、薄く広げることが可能となる。10箱くらいを覆土すると水稲育苗用のトンネル内に入れて並べる。これを繰り返して46箱を7.5m長のトンネル内に収納できた。育苗用のトンネルは5月20日に空き地を確保し、草処理、高低差を無くすため、刃口等の農具を用いて土の均平化を行っている。5月25日には育苗トンネルに苗箱を収納し、その上に新聞紙を置いた。2-3日で発芽し、1.5~2cmに達したら、潅水して徐々に緑化に移る。この先1週間は曇りや雨が多いので、発芽は遅れ気味かもしれない。その間、苗代の準備を進めておく。(5月26日)

2023年5月16日
から Mat Grimm
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23年の稲つくり

 私の住む地域では「ゆる抜き」と称するため池の放流開始は毎年決まって、6月17日である。それに合わせて「代掻き」、「田植え」と続くので、ここから逆算してモミの塩水選・温湯消毒・浸種を開始する。今年はすべて箱苗とし、田植え機で定植するので、25日苗とする。5月24日を浸種終了とし、塩水選・温湯消毒・浸種開始を5月13日とした。昨年は露地の苗代に種まきしたが、7日間の浸種では発芽がとても遅かったので、今年は9日~10日の浸種として、十分鳩胸状態に達することを確認することにした。
 5月13日の塩水選ではうるち米に対して比重1.14で選別したが、歩留まりは87%と高く、箱当たり70gを蒔くつもりでしたが、余るのでもっと蒔くことができる。温湯消毒は58℃~60℃で9分で行いました。クレナイモチは比重1.12で選別し、1kgから0.8㎏(水分を含む)が選別できました。12℃前後の水に浸種し、毎日取り換えて、十分膨らませてから、冷蔵保管後に乾燥し、播種の予定です。No.4とNo.5の圃場でニコマルをNo.2の圃場で半分をクレナイモチ、半分をニコマルにする予定です。ニコマルは35箱、クレナイモチ5箱あれば田植えできると思いますが、50箱くらい播種する予定。なぜかわからないが、今年はNo.4、No.5の圃場のキカラシの発芽が例年の2,3割くらいの量で、緑肥として機能しないのではないかと思う。鶏糞を漉きこみのときに入れたいと思う。その量は検討中である。稲も野菜も毎年、同じようにはいかないのが現実である。

2023年5月7日
から Mat Grimm
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無肥料畝のかぼちゃ・スイカ・メロンの状況

 現在、用意した5つの無肥料畝にNo.1の畝には3月24日に芳香南瓜の種を1粒ずつ30穴に埋め、キャップをしておいたが、20穴で発芽し、4月10日に10穴に追加で2粒ずつ、種まきした。そして5月4日に苗も大きくなり、10℃を下回ることもなくなってきたのでキャップをすべて取った。カボチャは生命力が旺盛であり、余り気を使わなくても育つと思われるが、同時期に種まきしても苗の生育にはばらつきがある。芳香南瓜は固定種で昨年のかぼちゃの実から採取した種を使った。
 No.2の無肥料畝にはスイカを植える予定で、露地の二重トンネルに3月5日に種まきした大玉スイカ10粒の内、3本発芽したものを4月11日に定植した。今年はグリーン・ハウス内に温床を作り、ポットに種まきしたが発芽率が非常に低かった。特に発芽温度の高いスイカはほとんど発芽しなかった。夜に10℃程度まで気温が下がると影響を受けるようだ。露地の二重トンネルに4月9日に黒玉スイカ(14粒)と小玉スイカ(ハニーブラック10粒)の種を蒔き、発芽した苗(13株と7株)をそれぞれ、7株、6株をNo.2に4月28日、30日に定植した。その後、時々、生育状況を見ているがカボチャ程、元気のあるものはないが枯れそうでもない。スイカを畝に直接、蒔くことは躊躇している。発芽地温が25℃~30℃と高いので、二重トンネルほど保温は良くないのでさすがに5月6日の今日でもまだ蒔いていない。安い種で試そうと思う。
 No.3の無肥料畝にはメロンを予定している。放任栽培で高糖度の品種である「ムーンライト」という品種をグリーンハウスの温床で育苗を狙ったが、スイカ同様、全く発芽しなかった。昨年の放任栽培でもたくさん獲れた実績のある品種「ロジたんメロン」16粒を追加で3月8日に同じグリーンハウスの温床に撒いていたが、13粒が発芽したので、これを4月11日に畝に定植してキャップを掛けてある。苗を見ると活着してはいるがそれほど大きく生育していない。まだキャップを取っていない。強風や雨などから守る必要がある。5月4日に6穴にメロンの種を直接、畝に撒いた。発芽するか確認する。
 No.4は空けてあり、No.5に二重トンネルで発芽したカボチャの苗(3月5日種まき:えびすを中心としたいろいろ)を4月6日に22株、11日に6株を植えた。無肥料畝には種から発芽して生育する方が糸状菌とうまく交流ができるらしいので、大きな苗を植えても生育するか懸念していたが、今ではばらつきはあるものの活着しているようである。しかし、生育は肥料を与えた通常の畝に比べるとやや遅いという感覚である。植え穴を掘るとき、枯れ枝やもみ殻をかき分け、底土まで達するまで穴を掘るが、枯れ枝には白いカビ状のものが見える場合があり、糸状菌が繁殖していると推定される。しかし、穴によっては見えない箇所もあり、それが生育のばらつきに表れていると考えられる。もう、少し様子を見る必要があるが、無肥料畝はさすがに生育は限定的なのかもしれないとも思う。

2023年5月6日
から Mat Grimm
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早生玉ねぎの収穫

昨年の玉ねぎ  
 昨年は種まきの時期が遅れたので、それを取り戻すために早生品種であれば短い期間で成長し、収穫時期は中晩生とちょうど同じになるだろうと考えた。遅い時期の種まきだったので、結局、それほど早く成長せず、定植時も小さかった。早生なので小さいにもかかわらず、中晩生よりも早く玉が地上に浮き上がり、丸まってきた。そして、茎が倒れて、収穫期になり、収穫した。しかし、さすがに大きさは非常に小さくて、売り物にはならない。だが、固くできており、保存性は良かったように思う。
今年の玉ねぎ 
 この反省から、今年は早生品種は種まきも標準の時期(9月25日)に行い、苗も鉛筆程度のものを11月過ぎに植えることができた。6mlの種から500本の苗ができれば普通であるが4mlから467本の苗を植えることができた(11月7日)。品種は昨年よりさらに早熟の超極早生「てまり詩」である。1.5m幅畝に5条に苗を植えた。条間の除草がやりやすいようにやや広くした。株間は15cmとすることで30mの畝に約1000本を植えることができる。中晩生の品種は泉州黄玉ねぎで9月27日に種まきし、5mlの種から568本の苗を植えることができた。さらに少し遅れて中晩生の品種貯蔵向き「新きぬ和」4.5mlを9月29日に種まきし、11月14日に371本を別畝に定植した。今度はスペースの関係から株間15cm7条植えとした。
早生の収穫
 4月に入ると早生品種は玉が浮き上がって見え、明らかに収穫期が近づいた。そして、茎が倒れはじめたので、天候の良い4月9日に抜き上げた。2日ほど畑で乾燥させたのち、コンテナに収納した。418個であった。この頃はまだ新玉ねぎが珍しい時期であり、300個を産直でさばいた。残りはガレージに天井に吊るした物干しに4個ずつゴムバンドでぶら下げた。中晩生の収穫まで早生を食べる算段である。子供たちに送ったりするので、簡単に消費してしまう。新玉ねぎは柔らかく、葉物といっしょにレンジで茹でて、マヨと醤油でパンの副菜としていただくのが私の最近の朝食である。
 玉ねぎの栽培のコツは冬の除草と収穫後の乾燥にあるように思う。施肥は窒素成分で15kg/10aで、半量を漉きこんで、残りを2月頃に条間に追肥する。追肥が遅いと病気がでるらしい。品種によって、違いがおおきいので、今後もいろいろ試すつもりである。

2023年4月8日
から Mat Grimm
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サトイモ植え付け

 いつもの農家の店でサトイモの種芋が出回るようになって、畝つくりの準備を始めていたが、昨年は3月21日、24日にサトイモ54個を植え付けていたことを日誌で知り、サトイモ植え付けを優先することにした。
 昨年の12月初めに子芋の付いた親芋11株を地中保存していたものを掘り出した。黒マルチで雨除けしていたが、腐ることを少し心配していた。スコップで少しずつ削りながら掘り出すとほとんど痛んでいないでそのままである。セレベスは芽が赤いので見分けできるが、海老芋と土垂れは区別できない。子芋を欠きとって、結局、セレベス40個、土垂れ(または海老芋)20個を種芋として選定した。
 植え付けの畝は約30mなので株間50cm弱で60穴をスコップで開け、そこに鶏糞を大量に埋め込んだ。10穴で鶏糞15kgを投入しているので、窒素量では25kg/10aとなる。畝の場所は昨年ほどではないが、低い箇所で雨が降ると水が溜まる。昨日、30㎜くらいの雨が降ったので、穴を開けてしばらくすると底に水がしみこんで水溜まりになった。
 肥料の上に土を被せ、その上に種芋を置き、さらにその上に土を置く。サトイモは草が茂るので、時々、除草をする必要がある。除草以外に10月中旬の収穫まで特にすることはない。サトイモは自家消費のみでこれまで産直に出していないが、まだ種芋は残っているので、どこかに植え付けてもっと早く収穫すれば、産直にだすことも可能であろう。余力次第だ。(令和5年4月8日)

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