グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2021年6月12日
から Mat Grimm
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キカラシの刈り取り

イネの緑肥として毎年、キカラシ(からし菜)を播種して漉き込んでいる。反当たり2㎏くらいの種を播くが、今年はその種を取るために40m、30m×4の計160m長くらいの畝に種取り用キカラシを植えた。花も終わり、実がついて、その種がはじけて落ちそうな時期となったので、刈り取ることにする。蕎麦の時と同様に鎌で刈り、束ねて60-70㎝の紐で縛る。この縛り方はコツがあって、束を膝で圧力を掛けて縮めた時に紐を絡めて、この捩じった紐の一部を輪の内側に押し込んで、膝を開放すると束の膨らむ力で紐が緩まない。だから、紐は結ばなくても良く、束を解くときに簡単である。40mの畝で15束くらい、全部で50束くらいの量となった。これを軽トラで運び、ビニールハウスの中に入れた。梅雨の時期なので、とりあえず、雨除けを行い、出来るときに脱穀を行う。脱穀の機械を持っていないので、手動で振動や打撃で殻を落とすのであるが、良い方法がまだ見つかっていない。結局、蕎麦の実は皮手袋による手でしごいて脱穀した。効率の良い脱穀が課題である。(2021年6月11日)

2021年6月2日
から Mat Grimm
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小麦の製粉方法

 パン焼き用の強力粉として小麦「ミナミノカオリ」を栽培して、先日収穫したが、100㎏程度と量が少なく、小麦粉に加工依頼できる製粉業者は近隣で見つかっていない。近所のアスパラ農家のYさんが蕎麦を自家用製粉機でソバ粉にしていたので、小麦も製粉できるかどうか相談したところ、やったことはないが、やってみてはどうかとその自家用製粉機を貸してもらうことになった。小麦を石臼で引いたときは水分が多くてうまく挽けなかったという。そこでミナミノカオリを天日で乾燥させて、おもむろに製粉機に入れてみた。その前に製粉機を分解して、ソバ粉をよく除去してから小麦の製粉を行う。粉の細かさの調整方法は知らないが、正面のつまみを回すとすり鉢状の部品を押し付ける方向に動く。おそらく、このつまみでサイズ調整を行うのであろう。60#のフルイを用意して、細かい粉のみを通過させる。良く乾燥させており、鋳物での詰まりはなさそうである。今日はとりあえず、製粉の可能性の確認ができたので、パンに必要な量は別に行う。

2021年6月2日
から Mat Grimm
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イネの苗踏み

5月15日に苗代に播種して2週間が過ぎ、17日目の6月2日である。カンレイシャでトンネルを作り、防虫しているが同時に遮光することになるので、苗が徒長している可能性がある。外観では3葉期に入っている。昨年は苗が徒長してヒョロ長くなり、田植えするときに嵩張り、苗の持ち運びや手さばきが悪く、扱いづらかった。また、イネの稈長も長くなり、台風による倒伏を懸念した。コシヒカリはさらに倒伏しやすいので、ずんぐりしたイネにするべく、苗踏みを行う。井原氏の痛快イネ作りによれば、発芽後3㎝くらいからローラーや板を使っての苗踏みを行い、徒長を防ぐ方法が書かれている。もうすでに3葉期になっているので、板を使って苗踏みをする。トンネルを片側から開放し、骨の間に板を入れ、板に乗って、苗踏みを行う。ニコマル、コシヒカリ、クレナイモチのすべての品種に対しておこなった。田植えの10日前まで苗踏みを行うことができる。カンレイシャのトンネルは苗踏み後にもとに戻して、防虫する。

2021年5月26日
から Mat Grimm
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小麦(ミナミノカオリ)の収穫

 昨日の25日午後に近所で知り合いの人が小麦(さぬきの夢)をコンバインで刈るところに出会った。そこは低地でまだ雨の影響が残っていてかなり抜かるんでいるがおかまいなしで2台のコンバインがどんどん刈り取っていく。刈り取っている人に小麦の刈り取り時期のシグナルは何なのかを尋ねたが、小麦の場合には穂が開いたときが刈り時だそうだ。
 私の小麦圃場に行き、穂を観察すると開いているように見える。そこで雨が降る27日の前に刈り取ることにする。今朝(26日)は早くからコンバインの周辺を片付けしたり、コンバインのマニュアルを読み返したりして準備を進めていた。そしてコンバインを始動してガレージから出し、久しぶりのコンバインの操縦を思い出している。特に問題なく動いたので籾袋を10袋ほどセットして小麦の圃場へ向かう。
 6条の畝が3本あるので、端から3条づつ刈り取ろうとしたが刈り取り部先端の3本のツメの幅より小麦の3条の幅が広く、3条刈りはできないことが判り、2条刈り取って、引き返す時に1条を刈り取ることにする。10数mほど進むと藁の排出がうまく行かず、警告音と共にエンジンが停止する。何回か停止するのでいろいろ変えてみるがどれも改善にはつらながらなかった。藁がカッター部に送り込まれるようになっているが、藁がカッター部にうまく送り込まれず、そのまま、外に排出されればよいがそのようにできていないので詰まってしまう。
 結局、詰まると一旦停止して、藁を除去して再開することを繰り返した。藁の長さや角度によって漕ぎ胴で実が分離された後、藁が後方に送られる際に藁がしっかり挟まれないで浮いた状態で送られるとカッター部に入っていかないのかもしれない。後程、原因を調査する。
 2往復毎に籾袋を交換しながら、6袋の小麦を収穫した。後で計量すると全部で108kgであった。当初の計画では60㎏~最大120㎏であったので、まずまずの収量ではないかと思う。コンバインでのロスがかなりあったと思うので、かなり今年の出来は良かったのではないか。お米の場合には刈り取り後、乾燥・籾摺りという工程があるが、小麦の場合にはどうするか不明である。近隣に小麦の処理業者も見つからない。少量なので、シートに広げて天日乾燥させる予定である。製粉は知り合いのYさんからソバの製粉機を借りている。乾燥させて、製粉してみる予定である。今日はとりあえず、収穫のみである。

2021年5月24日
から Mat Grimm
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ジャガイモの収穫

いつも出荷している産直にジャガイモがでるようになり、収穫期が近づいていることを認識したが、まだ5月下旬に入ったばかりなのでまだ早いと考えていた。しかし、梅雨入りで晴れ間が少ないので久しぶりの晴天が予想される23日に収穫することにした。そして、前日の22日に成長具合を確認するために試し掘りをしてみた。畝の端から黒マルチを持ち上げ、2株を掘ると予想よりも十分大きなイモがたくさんとれた。そこで井原氏の本のジャガイモのページをもう一度読み、収穫の手順を確認した。長雨が続いたので、マルチの下の土も湿っており、深く掘ると水分が増えて水位が畝のかなり上の方まで達していることが判る。午前中の2時間くらいで30mの畝1本のジャガイモの掘り出しを行った。収穫コンテナで20㎏×5箱くらいの量は取れた。植えたイモは3㎏程度であったので、33倍に増加したことになる。取れたいもは2時間くらい畝に放置し、少し乾燥させてから収穫コンテナに収納した。その後、午後の作業として、表面の土を軽く落とし、大中小の3つに分類し、非常に小さなものや傷んだものなどは別に取り分けてすぐ食べることにした。23日は「メークイン」の畝の掘り出し、明日は「男爵」の掘り出しを行う。

24日は9時ころに小雨が降り、「男爵」の収穫は1畝の1/3くらいだけ収穫して中断した。

2021年5月24日
から Mat Grimm
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玉ネギ・にんにくの収穫

 5月15日に梅雨入して、雨の日がつづき、収穫のタイミングが遅くなってしまったが、久しぶりの晴れ間である今日、22日に玉ネギとにんにくの収穫を行った。中晩成の玉ネギの苗を300本、購入した赤玉ネギ50本、晩成の玉ネギ50本を植え、その茎が半分くらいはすでに折れて収穫期が来たことを示しており、中には雨で茎が溶けているものもある。朝、2時間くらいで小シャベルで掘り出しながら、玉ねぎの根と首を包丁で切り取り、畝に置いて日光に当てて乾燥させた。にんにくはさらに茎のほとんどが茶色に変色して折れて細くなっており、収穫期をかなり過ぎている兆候が見られる。明日も天候は晴れの予報であり、玉ネギはもう一日、陽に当てて乾燥させてから、ガレージの軒に吊るすことにする。にんにくは収穫コンテナに入れてあり、同様に明日、吊るす。

2021年5月21日
から Mat Grimm
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谷の野菜畝の排水

 今年は周りより低地の「谷」とよんでいる水田跡地に野菜を植えている。そして本来ならば五月晴れを超えて初夏の暑さを感じる頃の五月の中旬に梅雨入りして、晴れ間の少ない長雨がつづく。梅雨の長雨の前に収穫していたジャガイモ、玉ねぎ、にんにくなどはまだ畑でそのままである。これらは乾燥が必要なので、品質に大きな影響を受けること必須である。低地での野菜作りでは排水が課題であるが基本的には高畝にして、根腐れを防ぐ必要がある。そして、溝に溜まった水を迅速に排水できるように明渠を設けておくことが必要である。乾いているときに明渠を作るが排水性能は確認できないので実際に長雨で雨水が溝に溜りだしてから、慌てて修正することになる。5月19日、20日に小雨の中、溝を排水できるように浚渫した。

2021年5月18日
から Mat Grimm
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キカラシ漉き込み

 5月15日に四国地方が梅雨入りとなり、月末まで降ったり止んだりが続く天候である。もう待っていても圃場が乾くことはないので、雨のやむタイミングでキカラシを刈り込み、漉き込むことにする。昨年に比べると日程としては同じ頃であるが緑肥のキカラシの子実化が早いので、漉き込みのタイミングとして遅くなってしまった。16日にNo.5圃場のキカラシを草刈り機で二段刈りし、17日にトラクタでロータリ低回転高速運行、(深さは「浅」と「標準」の間、ツメは平面耕)で漉き込んだ。今日(18日)は午後から雨模様なので午前中にNo.4圃場のキカラシを刈り払いし、すぐトラクタで漉き込んだ。昨夜、30㎜の雨が降ったので、かなり抜かるんでいるが、この先、待っていても状況は変わらない。キカラシをトラクタで直接漉き込みできるかもしれないが、爪に絡みついた茎などを一時停止して、除去しながらの作業になる。精神的に疲れるので、まず、キカラシの幹を草刈り機で上下2つ以上に細断しておく。そして、トラクタで漉き込む前にキカラシ腐食に伴う窒素飢餓用に反当たり窒素1kg分の鶏糞を播いておく。また、キカラシの成長の弱い箇所には多めに鶏糞を播く。No.4の圃場には鶏糞3袋(45㎏)、No.5圃場には2袋(30kg)を散布した。6月19日、20日に田植えの予定であり、1か月前の緑肥漉き込みとなる。6月16日に「ゆるぬき」予定で、16日に代掻きを行うことになる。もし、圃場が十分、乾けばその前にもう一度、耕耘してもよい。

2021年5月15日
から Mat Grimm
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イネ:種もみ播種

 田植えから逆算して35日前の今日5月15日に種もみの播種を行う。種籾は浸種後、2日間冷蔵庫で5℃で保存した後、前日に取り出し、乾燥しておいた。十分発酵させた土ボカシをふるいに掛け、必要な15kg程度を選別しておいた。幅1mの短冊の1.5m長さ区画に種もみ1合と土ボカシ750gを均一に播く。そこで、予め、籾1合を小分けしてビニル袋に入れる。そして土ボカシも750gを袋に入れて、必要な数だけ小分けしておく。そして、東側の短冊9.5mに対して「ニコマル」を播き、中央の短冊9.5mに対して「コシヒカリ」を播く。コシヒカリは山形産を南側に香川産を北側に播いている。3本目の短冊は5.5mで「クレナイモチ」を播種した。種籾と土ボカシを播いた後、もみ殻燻炭をフルイに掛けながら種もみが見えないように被覆する。そして、最後に厚板を使い、籾を土に密着させるために鎮圧を行う。ここまでで午前中いっぱいの仕事量である。籾殻燻炭の被覆を2短冊分、手伝ってもらった。午後はカンレイシャのトンネルを張る。1m幅に紐を張っており、この少し外側に包丁で紐に沿って切れ込みを入れる。この切れ込みにカンレイシャの裾を押し込む。トンネルの支柱を50㎝毎に2人で差し込む。次に10m長、幅2.1mのカンレイシャを支柱に被せ、長さを確認した。カンレイシャが縮んでおり、9.5m長に足りず、8.5mくらいの長さになり、端を差し込んだ。カンレイシャのトンネルは主に風やウンカなどの防虫対策として設けた。今日は午後から雨の予報であったが、トンネル張りを終了するころ(午後3時半)に雨が降り出した。今日は四国地方も梅雨入りしたそうで、例年より3週間早いという。午前中は日が出てかなり暑かったが午後は曇り、湿度は高いが温度はそれほどでもないので作業ははかどった。明日は筋肉痛で動けないかもしれない。

2021年5月14日
から Mat Grimm
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イネの元肥えと肥効

 イネの元肥えをどれだけ与えるべきか検討している。昨年は品種「ニコマル」に対して、元肥として、窒素成分で反当たり5㎏を田植え1か月前に与え、田植え直後に米ぬかを反当たり100㎏、窒素で2㎏程度を与えただけで、刈り取りまで無肥料であった。そして、7俵余りの収穫があった。ニコマルは中稈種で耐倒伏性はヒノヒカリ並に中程度なので多肥は避けるとある。元肥として田植えの約1ケ月前に緑肥を漉き込む時に鶏糞をいっしょに漉き込んだ。だから、田植えの頃には肥料として70-80%発現しており、「Ⅴ字」生育曲線を描いたと考えられる。前半に肥料効きして、長稈となり、分けつも立派であったが、その後の出穂の頃には鶏糞は肥料切れしており、念実に対しては緑肥のみが貢献したはずであるが、緑肥は生重量で0.3㎏/m2と少なく、窒素成分で反当たり0.6㎏程度であった。本来は緑肥がゆっくりと効き、穂肥として2㎏くらい貢献するのが望ましい。しかし、肥料は与えすぎると倒伏の可能性があり、病気も出やすくなる。無農薬栽培をする場合には肥料を少なめにして、病気を防ぐほうを優先し、収量はできたなりとなる。昨年の反省としては肥効が早く、分けつはしっかりできているが、後半の念実には不足気味となったと考えられる。
 今年は、ニコマルに加えて、品種「コシヒカリ」を圃場の約半分に栽培する。コシヒカリは倒伏しやすい品種である。だから、「への字」成育曲線にして、前半には肥効をすくなくして生育を抑え気味とし、その後の出穂・念実に肥料を効かせるような施肥をおこなうことが良いとされている。今年の緑肥は昨年よりも出来はよいが、それでも生重量で0.3㎏/m2から0.5㎏/m2であったので、赤木氏などの菜の花の緑肥重量3㎏/m2などと比べるとまだまだ少ない。窒素量では反当たり0.6㎏から1kgである。そこで元肥の鶏糞の量はそれほど減らさないで、1ケ月前ではなく、田植え直前の代掻きの時に施肥することで前半の肥効をできるだけ、遅らせることにする。そして、腐熟に消費される反当たり1kg程度の窒素分を緑肥漉き込みと同時に与えることにする。すなわち、緑肥漉き込み時に反当たり窒素1kg、代掻き時に反当たり窒素3㎏分の鶏糞を施す。そして、田植え直後の米ぬかとしてやはり、窒素2㎏分(反当たり米ぬか100㎏)を与える。昨年との違いは緑肥が増えた分、代掻き時の鶏糞を減らすこととする。そして、もし、葉色を見て足りないようであれば、出穂の45日前に場所を限定して施肥することとする。

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