グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2021年12月30日
から Mat Grimm
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餅つきと餡もち

  今年はもち米を作って、58㎏の玄米が取れたので餅つきをする。精米はJAのコイン精米機で行うのだが、もち米に対応しているかどうか判然としない。しかし、精米の度合いを選択するボタンの中に「標準(もち)」とあり、いつもは「クリーン無洗米」を選ぶのであるが、標準を選択した。もち米は「クレナイモチ」という品種でこの地域では一般的な品種である。
  餅つき機はもっていないので、妹夫婦に借りて、前日から4升(1升は1.8L、重量で焼く1.5㎏)のもち米を洗って水に浸けておく。香川は餡入りモチが郷土の味であり、モチに入れる餡はあらかじめ、購入して丸めておく。餅つき作業はつき上がってから固くなるまでの時間に餡を入れて閉じて丸める。経験者である妹夫婦のアドバイスに従い、準備をおこなっている。餅つきはもち米を蒸して、臼に移して、杵でつくのが正道であるが、餅つき機では十分、水を吸わせて、水切りをしたコメを餅つき機に入れるだけで、蒸して、つくことができる。道具立てが少なくて済む。
鏡もちや餡なしの白餅、餡入りモチを合わせて2升、エビ入りとノリ入りの切り餅(のしもち)をそれぞれ1升を4回のサイクルで餅つきを行った(12月28日)。出来上がったモチを適度の大きさに切り分ける「餅とり器」を使ったが便利である。出来上がったモチは熱くて、素手で切り取っていくのは手を焼けどするほどの熱作業である。出来上がったモチを容器といっしょに持ちとり器に移し替え、ハンドルでスクリューを回してモチを出口に強力に押し出す。適当な大きさで出口に設けられたカッターで切り離す。これであれば、手で直接、熱いモチに触れることはない。ただし、モチを移し替える際に捏ねる羽根を取り除くことが必要であり、埋もれてしまうと取り出すのに熱作業となるが、要領が判れば、羽根の取り出しはそれほどの熱作業とならない。 餡いりもちは切り取 ったモチを広げて、餡を入れ、閉じて、丸めるのであるが、モチが冷えると固くなって、モチを切り取るのがむつか しくなる。だから、一人では無理で、2人以上が必要である。妹夫婦と4人で教えてもらいながら3時間弱で終えることができた。エビやノリなどは蒸しあがったモチ米をつく工程に入る際に、上から、投げ込むだけである。つく工程で均一に混ざっていく。
  いづれにしても、餅つきは共同作業で大勢でわいわい言いながら、つくのが楽しい。完全に機械化するとこの本来の楽しさがなくなってしまう。千葉に住んでいたころの自治会の最大のイベントは餅つき大会で、大勢が参加して、蒸す人、臼でモチをつく人、取り分ける人、雑煮を作る人、飲み物、のり、きなこ、餡、おろし大根などをパックにして、食べやすくする人などでその日は朝はやくから、自治会のほとんどの人が顔を出して、準備したり、食べに来たり、久しぶりの対面で話がはずみ、食べながら雑談し、交流する良い機会となり、盛り上がったものである。是非、今の自治会でもできればやりたいと考えている。(12月30日)

2021年12月28日
から Mat Grimm
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甘納豆との出会い

  郷里に戻って3年になるが、高校卒業後、50年近く離れていたので地元とは言え、余り詳しくはない。中学の頃の知人に案内され、日曜に開催される山間地域にある「東谷」の朝市に行った。そこは同じ高松市であるが、徳島と阿讃山脈で接する県境に近く、かなり山奥である。仏峠という峠を越え、谷になったところにある。その日曜市の出物は近隣のJAの産直と大きな違いはないが、驚くほど安いものもある。人気の高い産物にはオープン直後に殺到して売り切れてしまう。その帰り道にある甘納豆屋さんの存在を教えてもらい、気になって後日、ネットで場所を確認しながら、細い道の脇にある古い小屋を見つけた。恐らく農家の納屋であったものをそのまま、製造所兼販売所として転用したもので駐車場といっても2台がやっとのスペースしかない。山間の土地なので傾斜地であり、道と同じ高さの平地は幅が狭い。ネット情報では、昔ながらの製法でつくる甘納豆のみ販売しており、豆がとれる10月から売り切れるまでの期間限定の営業である。
  とても、店とは思えない外観であるが、道路に小さい甘納豆という看板と入り口に営業中という表示があるので探していく人には発見のヒントになる。入っていくと狭い場所で2-3人で作業しており、1畳もないスペースで袋入りの甘納豆が並べてある。まさに蚤の市のような簡素な店構えである。大小いろいろの豆の入ったミックスの甘納豆とイモ納豆の2袋を購入して、家にもどって食べたが、懐かしい昔の味を感じる。甘さは強いが、嫌みがなく、素朴である。たくさん食べるとその時はおいしいが、蓄積された甘さでしばらく食欲を削がれるので注意が必要である。おやつとして少しだけ、濃いめのお茶といっしょにいただくのがおいしく、一日の休憩の楽しみになる。甘納豆の製造方法はしらないが、奥の方の作業を見ると、豆に砂糖をまぶしているようで、細長い囲いのついたテーブルの中で豆の集団を左右に移動させている。相当な量の砂糖を使っていることは確かである。
  この店はその後も何度か、訪問し購入しては小分けして贈ったり、自分で食べたりしているが、村瀬食品といい、地元ではたいていのシニアの人は知っている店で、古くからあるらしい。規模を拡大しないところが永くつづいている理由かもしれない。(12月28日)

2021年12月26日
から Mat Grimm
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万願寺とうがらし等の撤去とマルチ再利用

  ししとう、ピーマンを3月4日に種まきしたが発芽率が低く、4月4日にししとう、ピーマンを追加で、パプリカ、万願寺とうがらしを新規に種まきした。そして5月31日にピーマン(19株)、6月7日にパプリカ(20株)、6月19日にししとう(14株)、万願寺とうがらし(20株)、パプリカ(14株)を定植していたが、今年は何故か、うまく成長した。豊作で8月初めから、ピーマン、ししとうを取り始め、12月の今まで欲しいときに欲しいだけ、収穫してきた。万願寺とうがらしは「とうがらし」という名がついているので、辛くないことに気づくまでは収穫しないでいたが、食べてみると「ししとう」と同じでほとんど辛みはない。炒め料理にちょうど良い。剪定もしなかったので、たくさん実がついて、ししとうや万願寺とうがらしはサイズも十分な大きさであったが、パプリカやピーマンは大きな実は少なく、茎葉からの供給不足と考えられる。あるいは株間25㎝の2条植えなので、大きな株になるピーマンなどは1条にするか、株間を50㎝くらいに広くとるべきである。万願寺とうがらしやししとうは緑色のときに収穫してよいのだが、赤くなるものと緑のままのものがあり、いつが収穫適期なのか良くわからなかった。赤く熟れてやがてしおれてくるとさすがに炒め物には適さない。パプリカは黄色や赤色になる前には黒く変色する。黒色の時期を避けると適期は短くなる。
  これらの植栽畝は10m長で80穴の黒マルチで覆われている。撤去にあたり、まず、根の少し上で株を切り、次にマルチを剥がして、根を取り除く。そして、鍬で耕してもう一度、畝を成形する。最後に同じ黒マルチを被せることで古マルチを再利用できる(12月21日)。ししとうなどナス科なので、つぎにはキク科のレタスやヒユ科の不断草の苗を植える。レタスは残り肥料で十分なので、特に施肥していない。黒マルチは3回くらい使いたい。同じ畝に連続して使うと保管管理が無用で楽である。(12月26日)

2021年12月26日
から Mat Grimm
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秋ジャガの収穫

  8月末に砂箱に植え、9月26日に芽出しした種イモを植え付けておいた秋ジャガイモの茎葉がしおれており、もう霜の降りる季節となったので、収穫することにした。春ジャガは2月に種イモを植えて、5月末には収穫するので約4か月、秋ジャガも約4ケ月で収穫するが、掘り出してみると出島やニシユタカは大きく太ったイモが取れた(12月24日)。秋ジャガの方が気温が高いので成長量が大きいのであろう。しかし、腐り易いので小さく、イモを切り分けないで丸ごとを植え付けたせいかもしれない。芽出しの時に一つのイモから、たくさんの芽がでたので、かきとった芽(ひげ根つき)も植えておいたが、この芽からもイモが取れた。数は少ないが、大きなイモである。また、休眠の長くて秋ジャガには向かないというメークインや男爵もイモが取れているがやはり、イモは春に比べると大きさも小さく、数も少ないようだ。出島(1kg)とニシユタカ(500g)の区別はしていないが、30㎏以上の収穫はありそうで20倍くらいの再生産率である。(12月26日)

2021年12月12日
から Mat Grimm
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畦波板の撤去

  稲作を始めるとき、水田の畦をどうするか迷ったが、畦塗りが不完全だと水漏れが発生して、水位を維持できない可能性が高いので、結局、畦波板を使用することにした。深水にすることでヒエなどの雑草を抑制するので水位の維持は必須である。二年が経過して、畦の形状が崩れており、雑草が畦波板の際に生えて、除草できないので畦波板を一時的に撤去して、畦を成形する。畦は歩きやすいように幅を広げ、上を平にする。できれば、雑草も制御して、好きな種類にしたい。冬は寒いが、土工するには身体を動かして汗がでてもちょうど良い位でまた、雑草の勢いもなく、他の季節よりも向いている。
  畦波板の際を小さいスコップで土を掬って波板の下端に届くまで除去する。波板に沿って10m長を掘り進め、次に波板を巻き取る。波板を除去すると畦の内側が露出するが、ほぼ全面に亙って土竜の穴が随所に見える。畦波板がなければ、土竜の通過穴で漏水が生じたであろうと実感する。
  ネットで調べた情報であるが西日本にはコウベモグラが生息し、東日本にはアズマモグラが生息し、長野県当たりで双方がぶつかり合い、生息場所を争っているらしい。歴史的にはコウベモグラが徐々に東進しているようだ。だから、恐らく我が水田にはコウベモグラが生息して、ミミズや虫を追って、穴を開けているのだろう。土竜を防ぐには彼岸花による匂いや風車による音が知られている。彼岸花は曼殊沙華ともいい、彼岸の頃に咲く球根性の花で毎年、9月に奇麗な花を見せてくれる。その球根は毒性があり、土竜はそのにおいを嫌うという。ペットボトルを利用した風車はカラカラという音で地中の土竜が怖がって近づかないという。まずは彼岸花の球根を埋めてみたいと思う。

2021年12月1日
から Mat Grimm
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U字構の設置工事

  私の家は平野というよりも中山間地にある。海抜は100m近くあるのではないかと思う。自転車で海に向かって走ると楽だが、帰りはすこし時間がかかる。すなわち、瀬戸内の高松港から、阿讃山脈に向かって南方向に10㎞くらい行くとやがて尾根と谷のある中山間地に至る。昔からの道は谷に沿って山間地につながっている。我が集落はこの尾根部分にあり、その中央に細い道が尾根に沿って走っている。細いとは言え、集落のメインストリートである。この道から50mばかりはずれたところに我が家はあるが、メイン道路から敷地に向かって緩い下りになっており、雨が降ると道路から水が流れてくる。そして水たまりが敷地の入り口にできる。この水の排水をなんとかしたいと思い、U字構で流れてくる水を排水する。この外構工事を自分で行うことも考えたが、経験がないので結局、外注することにした。良く観察して、次の機会があれば、自分でやりたいと思っている。
  U字構の設置に興味があったので手順を見ていたが、1日目でショベルカー(ユンボ)で50,60cmの深さの溝を設置する線に沿って排水桝まで掘り、水が排水桝に向かって流れるように傾斜をつけているとのことであるが、そこに生コンクリートを流して、U字構が乗る土台を作った。そして、6日後、コンクリートが十分乾燥してから、次にその上に砂の層を設けて平で傾斜をもった砂の土台を作る。その上にU字構を載せて並べる。U字構の高さが糸に沿って傾斜をもって並ぶように細かい調整を行う。砂の層なので細かい調整が可能である。そして位置が決まると次にモルタルで砂の層やU字構を固定するように両側から堤防を築くように堅固な土台を作る。砂は上からU字構、両側からモルタル、下にはコンクリート台で覆われているので容易には動かない。同時にU字構のつなぎ目をモルタルで埋めていく。2日目でここまで行い、約1週間後の3日目にU字構の側面をクラッシャーと呼ぶ砂利で埋めて道路との高さをそろえる。排水桝との接続やU字構の反対側の端部処理をモルタルで行い、乾燥を待つ。ほぼ完成である。DIYでできないことはないが、時間はかなりかかるだろう。
  昨夜は46㎜の雨が降り、田はまた水浸しになったが敷地入り口の花道を見ると水が溜まっていない。U字構が機能したようである。

2021年11月23日
から Mat Grimm
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ため池養殖魚の捕獲

  近隣のため池には鯉などの川魚が養殖されているらしいことは池の立て看板などから知っていた。近くで、農作業をやっていたが、前日から溜池の堤でトラックが留まり、ボートを下ろしたり、数人が何かを準備していた。そして、今朝、作業の前に何をしているか近づいて見ると、魚を捕獲しようとしている最中であった。
  すでに魚網を数人が堤の上で引いており、 海の砂浜などで地引網を引いていることは見たことがあるが、溜池で魚を捕獲しようとすると同じような方法をとるのだなと納得した。近くで作業をしながら、捕獲の経過を時々、見に行った。網の輪をだんだんに小さく引き絞っていき、最後は2-3mの輪にする。網を持ち上げると、バシャバシャと魚が跳ねてたくさんの魚が捕獲されているのが判る。
  それから、魚を網で掬ってプラスチックの箱に移し、道路に留めてあるトラックに付いているクレーンを使ってプラスチックの箱を吊り下げながら、トラックの水槽に移していく。近くに川魚料理屋があり、そこで出すのであろうが、さらに小さいプール程度の池に移して、需要があるまでそこで生かしておくのであろう。
  私が子供の頃から、このため池には鯉が放流してあり、釣りをやっているのが見つかると叱られるということであった。その頃から続いているとすると随分歴史のある養殖である。2019年まで千葉に住んでいたが、千葉の沼にはブルーギルやブラックバスなどの外来種が増え、日本原種の鮒などはほとんど見られなくなっていた。遠くからの観察なので何とも言えないが、捕獲されている川魚は少なくとも鯉や鮒のようであった。台湾ドジョウともいうが巨大な雷魚も網にかかっていた。鯉も外来種であるがブラックバスはまだ入ってきていないようであった。
  ため池は水利組合が管理しているが、養殖利用料を受け取っているようだ。 餌代は不要であろうが、 船や網、クレーン付きトラック、水槽などかなりの設備投資が必要であり、真似のできにくい川魚の養殖をコアとするビジネスモデルである。知人の兄弟が新潟で温泉旅館をやっていて、その旅館の特別料理として鯉を出しているという。やはり、池で養殖しているという。川魚というニッチだが、一定の需要があるのであろう。

2021年11月22日
から Mat Grimm
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小麦の種まき2021

  余り考えずに今年も昨年と同じ11月18日に種まきを開始することにした。品種も同じ「ミナミノカオリ」である。昨年の収穫小麦を種に使う。もう一度、トラクタで仕上げの耕耘をしようと考えていたが、11月8日から12日まで断続的に降った67.5㎜の雨が乾かずにぬかるんで田に入れない。当初はトラクタのロータリーカバーに突起物を取り付けて、耕耘と同時に浅い播き筋をつけることを計画していたが、あきらめて、田植え紐をつかうことにした。1.5m幅の畝に30㎝間隔で4条播きとする。昨年は同じ幅で3条播きであったが、 もう少し密にしようと思う。 ミナミノカオリは穂あたりの粒数が少ないので、穂数を増やすことが増収になるという。30㎝の条間があれば、土寄せもなんとかできるだろう。
  昨年は数粒ずつ、手で10㎝~15㎝間隔で土にすこし押し込みながら、点播きした。これは種をつまんで土の表面まで手を伸ばしながら、歩くので実際、腰に負担がかかる。それほど長時間できない作業であった。だから、6つの畝の播種に3日間を要した。
  今年は何か、楽な方法はないかと考え、ネットで見た種まき治具を参考に中空のパイプと漏斗を使った治具をつくり、かがまなくても種をまけるようにした。腰を曲げないで歩きながら、パイプに取り付けた漏斗に種を数粒、入れるとパイプを通して種が地面に落ちる。これは腰に負担がかからず、非常に楽である。しかし、パイプの先が接地すると土が内側に入り、詰まって種が落ちなくなる。土との間隔が開くと、種がばらけて広い範囲に飛び散ってしまう。その間隔の維持に神経をつかう。また、一度、種を播いた後に土寄せを行い、種に薄く土を被せる作業が必要となる。しかし、1日目で3畝(12条)の播種が終わった。非常に楽であった。
  2日目は土寄せが不要となる方法はないかと考え、もう一つ短いイボ竹を先に地面に刺さるように並べて固定し、この矢じり部分で穴を開け、次にパイプをこの穴の上に置いて種を落とすことで土寄せしなくても数センチ深さの穴に種を播くことが可能な治具にして、種まきを行った。半日を使って、1畝だけが終了した。思いのほか、最初に開けた穴に種をたがわずに落とし込むことがむつかしく、神経も時間もかかった。
  次に考えたのが、穴を開ける代わりに溝をつけることである。管理機の尾輪を使って、この重量で浅い溝をつけ、尾輪のすぐ後方にパイプを取り付けて、溝に種を落とすという趣向である。これは穴よりも溝に狙いが自動的に定まるので楽である。しかも溝に種が落ちるので飛び散らないでまとまる。しかし、欠点としては尾輪の重量では沈まないので手で持ち上げて落とす勢いで溝の深さを確保する必要がある。ぬかるんだ箇所では深くなりすぎないように逆に軽く調整しなければならない。3日目は2畝を終えることができた。
  結局、8畝を4日をかけて終了した。結局、治具で楽な作業とはなったが、手で播く以上、種を手でつまんで置くという作業は同じであり、これを早く行う工夫がない限り、これ以上は早くならない。課題は適量の種を素早く取り出す工夫である。これはいろいろ市販されている種まき器の原点である。また、今年は昨年に比べると箇所当たりの種の量が2倍以上となっている。自家種であり、選別も行っていないので発芽率はそれほどよくないだろうということを考慮して、厚播きとした。22日の今日は60㎜程度の雨が降っており、排水のよくない田であり、発芽を祈るばかりである。

2021年11月17日
から Mat Grimm
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たまねぎの定植

  11月になると玉ネギの苗が出回るようになる。産直の講習会ではこの地域の玉ネギの植付時期として11月中旬から下旬を薦めていた。余り早く植えると春先に塔立ちしてしまう。ある成長レベルを超えて寒気にあたると花実のスイッチが入るらしい。2年前には苗が店頭にでると一番に購入して、11月初めには植付け、黒マルチで保温と雑草の抑制を行い、追肥して、順調に成長した。そして、早い時期に収穫できるまでに成長した。そして、新玉ネギとして産直に出したり、食べたりしたが、柔らかくみずみずしい。しかし、いつまで経っても、通常の時期に市販されているような固い玉ネギにならなかった。黒マルチは玉ネギがふやけると本にあったので、昨年は黒マルチを止めて、苗を植えた。雑草が生えるので玉ネギが負けないように定期的に除草を行った。品種は中性種の一般的な種(泉州黄玉葱)を使った。しかし、それでも大玉に成長して固くはならなかった。収穫した玉ネギはガレージの天井の梁から棹を吊るし、それに玉ネギ2箇を紐の両端に結び、棹に吊るした。しかし、半分くらいは腐ってしまう。苗を購入して成長した赤玉ネギは大玉にはなったが固くなって、保存性はすぐれていた。そこで今年は品種を4種類に増やしている。昨年と同じ泉州黄玉葱、貯蔵向き玉ネギ「新きぬ和(なごみ)」を9月27日、赤玉ネギの種を追加で播種(10月1日)していたが、9月27日に播種した種は乾燥した日が続いたせいか、発芽率が低かったので、不足を懸念して追加で10月16日に極早生玉ネギ「絹てまり」を播種した。発芽率は播種時期が遅いほど高いようである。定植するサイズは鉛筆よりやや細いくらいの苗がよいと言われているが、良く考えると寒気にあたる時期の成長度が重要ではないかと思う。大きすぎるとトウ立ちし、小さすぎても冬の寒気で順調に成長できないかもしれない。
  昨年は1.5m畝で4条植えとしたが、今年はさらに狭くして7条植えとした。条間も株間も15㎝である。マルチもなしで、苗はサイズがいろいろである。大きいものは鉛筆より少し細い程度であるが、細いものは1㎜もないものも植えた。遅れて播種した極早生の絹てまりはまだ苗が小さいので定植していない。泉州黄玉葱4mlと新きぬ和(なごみ)3.5mlは合わせて7.5mlで450本はとれる量を播いた(8mlで500本)が、苗数は320本であった。赤玉ネギは3.7mlであるが307本の苗が取れた。玉ネギの畝は20m(933本)を用意したが、その2/3はこの3品種ですでに定植してある。残りは絹てまりを11月末に定植するつもりである。

2021年11月15日
から Mat Grimm
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サツマイモ栽培のまとめ

  今年はサツマイモを4か所で栽培した。3か所は水田跡で粘土質の重たい土であるが、1か所は畑で真砂土が中心の痩せた砂地である。品種は4種類で土佐紅金時、紅はるか、紫イモ、鳴門金時である。
  土佐紅金時と紅はるか、紫イモはつる苗を購入し、植付したが、鳴門金時は食材のイモを植えつけした。紅はるかについては購入つるを水田跡に植え、その成長したつるを取って、別の畑に植えて自家増殖を図った。土佐紅金時は昨年も作っており、水田跡の重たい土でも大きなイモが取れることが判っている。そこで2か所の水田跡の畝につるを植えたが、どちらもごつごつとした大きなイモが取れた。味はあっさりしており、天ぷらに向いている。また、成長も早い。しかし、粘土質の重たい土のせいなのか、形状は凹凸がはげしい。紅はるかははじめてつくったが、安納芋の系統として、焼き芋に向いているらしい。これを水田跡と畑の二か所に植えたが、水田跡の方に植えた紅はるかはひげ根が多く、つるボケになってしまった株がほとんどであった。同じ畝に土佐紅金時を植えていたが、こちらはつるボケしていない。品種によって、つるボケしやすさが異なるのかもしれない。畑の紅はるかは水田跡に4月28日に植えたつるから成長した株から7月6日につるを取り、植えたものであり、こちらのイモの形状を見ると、はっきり違いがある。畑の方ではひげ根が少なく、イモの数もたいてい2つか3つはあり、4つ以上のものもめずらしくないし、その形状は凹凸が少なく、まるまるとした印象である。紫イモは畑につるを植えたが、畑の柔らかい砂地で取れたイモの数はたいてい株あたり、1つで少ないがまるまるとして凹凸がすくなく、全体に表面が滑らかである。
  同じ水田跡に土佐紅金時と鳴門金時をつくったが、鳴門金時はやや小ぶりであるが両者を形状から見分けるのはむつかしい。鳴門金時はつる苗がなかったので食用に売られていたイモを購入して、苗をつくろうと水田跡の一角に植えたものだが、つる苗をとらず、いものまま、成長させたものである。イモを植えてもイモが取れるが、植えたイモの半分は腐ってしまった。夏で腐りやすいのかもしれない。収穫したイモを来年まで保存できれば、来年にはつる苗をつくることもできるであろう。
  外観の良さは土質に依存するようだが、品種の特性もあるように思う。土佐紅金時を畑に作ってみたい。産直に出すには外観は重要である。肥料を与えれば、数は増えるのではないかと思う。
紅はるかはつるボケしやすいのかもしれないが、水田跡の圃場には肥料を与えているが畑では特に施肥していない。しかし、畑では普通に取れており、肥料が多すぎた可能性がある。
  味についてはイモごはんや天ぷらなどには土佐紅金時がおいしいと思う。紅はるかは焼き芋に向いているというが安納芋やシルクスイートほどネットリしていない。紫いもは土佐紅金時、紅はるかとそれほど差はない。鳴門金時は焼き芋にするとネットリとしておいしい。一番、焼き芋に向いていると思う。シルクスイートと甲乙つけがたいが、評判通りのおいしさである。来年は是非、シルクスイートをつくってみたい。つるは増殖したものを使えば、最初の購入苗は少なくてよい。

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