グリム農園&田舎暮らし

定年退職後の日々の日記です。

2025年6月23日
から Mat Grimm
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トマトの自然栽培(2)

大玉トマトを1個、ミニトマトはもう2ー30個を収穫している。今日はこれから本格的に収穫期に入る6月23日である。トマトの樹が成長し、支柱を建て1本立てにしていくが、ミニトマトは成長が早く、支柱の先端に達する勢いで、この後の誘引の仕方が課題である。もうひとつの課題は尻腐れ病が発生していることである。ネットで調べるとカルシウム不足か水ストレスとある。雨よけハウスにしたため、当然であるが、雨が降っても中の土は乾いたままである。トマトは1株当たり、3日で2.4Lの水を必要とすることを知り、24株あるので、バケツ2杯約20Lの水を与えているが、毎日与えることは難しい。どうしても隔日となるので水ストレスかもしれないと思うが、他の水環境の良い露地のトマトでも発生しており、恐らくカルシウム不足であろう。そこで、有機石灰を水に溶いて、その上澄み液をスプレーで2回程、葉面散布している。しかし、量的に不十分かもしれない。
6月17日からため池の灌漑水が4日毎に放流される。トマト圃場は元水田なので、灌漑水を引きいれることができる。そこで水路をチェックし、常に閉じていた支線水路を放流日の必要時間だけ、開けて水を引き入れることにした。水口からトマトの畝まで溝を設けて、トマト畝の中央の溝に水を流す。4日に1回であるが、これから夏の乾燥時期にたっぷりと水を与えることができる。そして、この溝に有機石灰を撒いておけば、水に溶けてカルシウムが供給されるはずである。
今のところ、カメムシの被害は目立たない。居るには居るが、トマトの実がカメムシに吸われた跡は見当たらない。カメムシを防ぐためにこの圃場全体を約2週間に一度はモアで草刈りしている。葛の新芽や葉が成長してくるので、その勢いを抑制できないかと草刈りをしている。これでカメムシの絶対数を減らす作戦である。無肥料であるが、トマトの成長や果実に影響はなさそうである。有機石灰を与えるだけである。水と太陽が重要である。(令和7年6月23日)

 

2025年6月6日
から Mat Grimm
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水稲の育苗2025

初夏を思わせる強い日差しの中、今日は稲の苗を育てる苗床を作った。庭の一角にすでにある1.8m幅長さ7.5mの苗床の跡に並行してもう一本の短冊を作る。今年は稲の作付け面積を1.5反から2.5反に増やす予定である。今まで休耕田であった圃場(約1反、10アール)に田植えをする。そのための苗床である。休耕田であっても5年間に一度以上は水張りもしくは水稲を作るかしないと耕作地としての補助金対象ではなくなるという政策ができたため、当初は水張をするつもりであったが、米不足、米の高価格化があり、妹夫婦の助力を期待して妹夫婦の消費分も賄うためにも米を作ることにする。品種はうるち米として”にこまる”の種もみを7kg購入していたが、追加でネットで購入しようとするとすでに売り切れており、”ひのひかり”3kgを購入した。ため池の灌漑水の放流が始まる日程から田植え日を決め、逆算して種まき日程、浸種日程、塩水選・温湯消毒日程を決める。今年は5月9日に塩水選・温湯消毒、浸種開始を行った。塩水選は比重1.13(うるち米)、1.08(糯米)の塩水をボーメ計で量りながら、約10L作る。浮く籾を掬い取り、沈んだ籾を種もみとして選定する。”にこまる”、”くれないもち”の歩留まりが78%、”ひのひかり”は70%であった。その後、60℃10分間の温湯消毒を行う。卓上コンロで15Lの寸胴に60℃のお湯を作り、約3㎏の籾を9分間入れて、消毒した後、速やかに水道水に浸け冷却する。そして、発泡スチロールの箱に溜めた12℃前後の冷水に浸種する。バブリングして水流をつくり、毎日水を交換する。今日で6日経過した。鳩胸状態になった籾を確認して、10日後前後に取り出し、冷蔵庫に入れて、播種まで保冷する。5/22に播種する予定である。それまでに、苗床を準備する。一方、苗箱を洗浄し、規定の量の培土を土入れする。80枚の苗箱を洗浄するのに1日かかった。
種まきからもう2週間が経つ。”にこまる”は発芽して、6月3日にプール育苗に移っている。種まきはあらかじめ1L程度の潅水を行い、箱当たり100gを手播きした。箱には購入した培土を2.5kg計量して、箱に移し、CDケースで均一に均す。箱の底には紙を敷いて、根が箱下に貫通するのを防いでいる。種蒔き後にその上から培土で被覆するが、これも1.5kgを計量して散布用の大型スプーンに入れ、フルイを左手で持ち、スプーンから土をフルイを通して被覆する。フルイを通すことで培土が適度に散乱し、比較的薄く広がることで厚みを均一化することができる。うるち米1.5反用に40箱を餅米用に6箱を撒くのに午前と午後の計4時間~4時間半くらいかかった。育苗箱は苗床に平置きし、新聞紙を載せて、乾くのを防ぐ。その上からシルバーポリトウで覆い、土でトンネルを完全に閉じる。2日後に裾を少し開けて、発芽を確認したが、8日後にシルバーポリトウを一旦、半分、開けて新聞紙を取り除き、土を落ち着かせるようにジョロで潅水する。そして、再度被覆したのち、さらに2日後、今度は緑化のため、シルバーポリトウを除去する。シルバーポリトウがないと風が強いと一気に乾燥するので、湿度管理が大変である。曇りの日は比較的、湿度が高く、それほど気を使わないが、晴れて風の強い日はすぐ培土が白く乾燥してしまう。すると苗は縮んで細く葉を巻いてしまう。この水管理が大変だから、そして、苗を大きく育てたいから、今年もプール育苗にした。プール育苗は田に水を引いて苗箱を水に沈めるのだが、二葉期までは水を箱土の表面より下の位置にして、2.5葉期からは土の上まで水に浸けて育苗する。したがって、46枚を並べた時に水位が箱に対して同じ位置にくるように苗床を均一に平坦化して行わなくてはいけない。そのために、代掻きを行う。土を水と混ぜて泥を練っているとレーキなどで簡単に泥水が移動するようになる。この状態で均一な平坦床ができ、苗代ができる。少し、乾いてから苗箱を並べて水を入れる。水は川からサイフォンの原理で水を引くと電気代も無料で経済的である。5月の後半になると一気に暖かくなり、そうかと思うと肌寒い日もある。とにかく、田植えまで目が離せない毎日となる。

 

2025年4月15日
から Mat Grimm
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トマトの自然栽培

今日は4月14日でもう最低気温が10℃未満になることはないだろうと考えていたが、ハウス内の土の上に置いた温度計では最低気温が2℃になっていた。まだまだ寒くなる日はあることを覚悟しなくてはいけない。しかし、発芽して4枚葉を超えるまでに生育しているスイカやカボチャ、ブロッコリー、トマト、なす、ししとう、ピーマンなどは外観上、元気なようである。7月後半からの酷暑で弱るまでに収穫を終了するように早く植えることは他方、寒さのリスクを許容することでもある。
過去のトマト栽培の反省から、今年は雨よけハウスと防虫ネットで湿害とカメムシの食害を防止する。雨除けは最近のトマトが甘くなっている反面、雨に弱くなっているからである。そして、もう一つの大きな試みは自然栽培の挑戦である。これまで鶏糞を主体とした有機肥料を十分に施肥してきたが、肥料が多いと虫や病気に弱くなるような気がする。また、肥料を与えると土の中の微生物の働きが弱くなることでいわゆる地力がつかず、肥料なしでは野菜が育たなくなる土になってしまう。自然栽培の簡易版という菌ちゃん農法も試したが、特別な畝を作るので、雨除けハウスや防虫ネットと組み合わせが難しいような気がする。そこで、長年、耕作放棄地であった土地を借りて、ここに雨除けハウスを建て、かつ防虫ネットでカメムシの進入を防ぐ構造とした。ここの土は長年、草が生い茂り、冬は枯れて腐葉土となり、歩くとふかふかとして、柔らかい。恐らく土は微生物により、腐食分解し、団粒化して肥えた土になっているのではないかと期待している。しかし、土地の課題は葛の蔓や根が繁茂しており、その宿根を除去しないと野菜の生育が阻害されてしまう点である。間口2m奥行き7m高さ2mの雨よけハウスを設置するに十分なスペースを位置取りし、そこに生えている葛を鍬でイモずる式に引き抜いていく。
トマトは2月28日にミニトマト(アイコ)、大玉(麗華)を電気温床に種まきしたが、大玉トマトは発芽率が低く、追加で3月12日に桃太郎を種まきし、3月25日と30日に鉢上げしていたが、4月11日にそのうちの24株を耕作放棄地跡の雨よけハウスに定植した。定植時にたっぷり水やりを行ったが、乾燥を防ぐために苗の周囲に草マルチで厚く囲っている。防虫ネットを支柱の下半分に張っているので、防風柵にもなるし、万一ハウスの外に霜が降りても内側には降りないであろう。草マルチはビニル黒マルチに比べると防草効果や土の保温効果は低いが、逆に真夏時に熱で焼けるということは少なくなる。今後のトマトの世話はトマト用に支柱を建て、脇芽を欠いて一本建てにし、時々、草マルチを足して、必要なら除草する。施肥はしないことにする。期待通りにトマトがたくさん取れれば、夏の暑い時期に冷蔵庫で冷やしたガスパチオを楽しめることになる。ガスパチオはトマトに玉ねぎやパンくずを入れたジュースでスペイン南部の飲物である。

2025年3月2日
から Mat Grimm
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夏野菜の種まき開始

今日は3月2日で寒さも緩み、夏野菜の種まきの時期となっている。昨年は露地に種まきをして、その上に二重トンネルを設けて、保温することで発芽・育苗を行った。しかし、この方法では夜中の温度が低くなるので、どうしても発芽率が低く、発芽時期も遅くなる傾向にあった。だから、夏野菜の苗が出回るころになってもまだ小さい状況だったので、収穫時期も遅くなってしまう。
そこで今年は思い切って、育苗箱、カバー、ヒーターマットを購入して、発芽温度を確保し、早期に育苗できるようにする。そして、2月27日にナス2種、28日にトマト2種を種まきした。ヒーターマットは2セットしか購入しなかったので、3月1日にはホットカーペットを利用して、その上に育苗箱を置くことで保温を確保する方式とした。そして、ズッキーニ、ピーマン、ししとうの種まきをした。以前にホットカーペットを利用して温床としたのだが、その時には衣装ケースの中にポットを入れ、上に置いたが、保温が十分ではなく、発芽率が低かったという経験がある。そこで、今回は、温室内の地面に下からシート、ホットカーペット、ポリシートを敷いた上に育苗箱を置き、さらに支柱を用いて、透明ポリでカバーした所、今朝の育苗箱内の温度として、25度Cを確保できている。
玉レタスはそれほど発芽温度が高くないので、ヒーターなしの二重トンネルで保温することで育苗を行っている。2月16日に連結ポットに種まきして、現在、不揃いながら、発芽して、二枚葉の状態なので、もう少し大きくなるとポットに鉢上げする必要がある。種がたくさんあって、発芽率を気にしないのであれば、ヒーター無しでも良いが、種数に限りがあるときは温度を確保できるヒーターを使うことが有効である。
昨年は例年になく夏が暑く、長く続いた年であってこの温暖化傾向は地球全体で起きており、恐らく、毎年のように続くだろうと考えられる。だから、酷暑の前に野菜が収穫できるように早めに植栽した方がよいという意見がある。野菜によっても異なるが、暑さに弱い野菜は例年より、早めに定植した方が良さそうである。

 

2025年1月30日
から Mat Grimm
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玉ねぎの定植(2024年)

昨年の玉ねぎは小ぶりであったが、固くできたためか、まだ軒に吊るしており、少しずつ頂いている。玉ねぎはいくらあっても、どんな料理でも使えるためか、邪魔にならない。ほとんど、子供達の家族や自分達で自家消費してしまう。昨年は2000本を目標に株間15㎝で7条植えとして、約40mの畝長に玉ねぎを植えたが、半分以上はとても小さかった。株間が狭かったためか、肥料が少なかったためか、とにかく数は多いものの、重量は1/4以下であったろうと思う。もうひとつの重要な点は追加で植えた苗が小さく、時期的にも遅く植えたためもある。
今年は玉ねぎの種まきを10/2にネオアース20mlを苗床に蒔いたが発芽率が低いので、10/11に黄玉ねぎ4.5mlを追加で蒔いた。そして、10/25には露地に加えて初めて連結ポットに試しに500穴に種まきしてみた。昨年、ポット植えの玉ねぎを見かけたことがあり、うまく発芽していたので、印象に残っていた。露地の苗床の場合、6mlで500本の苗を期待するが、発芽し、定植した苗は250本程度しか取れなかった。発芽率は12%という低さであった。恐らく、時間がなかったので、丁寧に行わないでバラマキに近い種まきだったせいかもしれない。連結ポットには種まき培土を使用して、ポットに1粒づつ、種を落としていくので、時間はかかるが、種に無駄はほとんどない。発芽率も80%以上である。来年からは連結ポットに種まきしようと思う。11月に入ると玉ねぎの苗が出回る。この時期の苗は細い方が塔立ちしないそうなので、細めの苗を200本購入して、11月9日に定植した。今年は株間20cmに拡げた。自家苗は成長にバラつきがあり、太いものは購入苗と変わらないが、全体に小さく細いので、今日まで待って、定植した。かなり、小さいものも含んで露地苗は250本である。11/9と12/1に定植した数は合計で約700本である。まだ連結ポットの200本が残っているので、今年は900本前後となるだろう。玉ねぎの栽培は冬季の草取り、追肥が重要なので、今後も手を抜かずに管理しようと思う。自然農法を試すほどの玉ねぎの苗がないので自然農法はお預けとなる。(2024.12.1)
今日は1月30日である。玉ねぎの畝No.2(142*5=710本定植)の草取りを時間を見つけて行っている。結局、今年の苗もほとんどが細い苗だったので、追いつけるようにと除草後に硫安と過石を畝1mに50g程度を追肥した。極度に細い苗は枯れて消えてしまったものもある。また、誤って雑草といっしょに抜いてしまったものもある。今年は株間を20㎝程度と広げているが、除草がしやすいが苗が小さいのでまだ根が広がっていない。どこまで肥料が役立つか疑問が残る。また、除草後には草マルチをすると乾燥を防ぎ、かつ肥料の代わりにもなるが、草を刈るのが面倒なので、もみ殻を玉ねぎの根元に置いた。しかし、強い風が吹くと、飛ばされるので、効果は弱い。ポット苗を追肥しないで草マルチだけ行った畝No.1(27*5=135本定植)では雑草がほとんど生えていない。畝つくりを定植直前に行ったので、雑草の発芽が抑制されたのかもしれない。いずれにしても、玉ねぎ作りはまだまだ、改善の余地がおおきい。(2025.1.30)

2024年11月30日
から Mat Grimm
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スナップエンドウ、ソラマメの定植

明日から、いよいよ12月1日で冬の季節である。もう最低気温は10℃未満となり、虫もすっかりおとなしくなった。スナップエンドウとソラマメの苗をポットから露地の畝に定植した。スナップエンドウもソラマメも自家採取の種を10/25にポットに蒔いて、発芽し、かなり成長した苗となっている。ポットから出すと根が鉢底に渦を巻いており、時期的にもっと早く植えた方が良いと反省。畝は夏にカボチャ、キュウリ、その前にはダイコンなどアブラナ科の野菜を作っており、豆類は少なくとも3年くらいは作っていない。鶏糞を窒素成分で15kg/10aくらい散布して、トラクタで内盛耕で耕耘し、古い黒マルチを掛け、株間50㎝の1条植えでスナップエンドウ20株、ソラマメ20株を定植した。水やり後、株元を保温と保湿のためにもみ殻で埋めた。来年の5月頃にはサヤエンドウやソラマメの茹でたものがいただけるはずである。特に慣行農法で不満はないが、ソラマメはある株でアブラムシが発生するとその株はたいてい成長が阻害され、大きなソラマメは取れない。どうして、ある株だけアブラムシが発生するのか不明であるが、恐らく肥料のせいではないかと思う。肥料が濃いと、新芽などから肥料の独特な香りを発して虫を呼び寄せるのではないかと思う。そこで、今回はまだポットに苗が残っているので、無肥料畝に残りの苗を定植してみたいと思う。無肥料畝では植物と土中の微生物が相互に栄養を出し合って繁殖するという。そのやりとりは土中の微生物の量で決まるので、虫を呼ぶほどの過剰な栄養を得られないので、虫は少ないと予想される。その分、成長は 穏やかになると考えられる。無肥料畝でのソラマメ、エンドウの栽培は初めてである。

不耕起栽培の試み:レタス

2024年11月2日 から Mat Grimm | 0件のコメント

ゲイブ・ブラウンの環境再生型農業を知ってから、不耕起栽培に関していろいろ勉強している。不耕起栽培では耕さないことで土をそこに住む生物の生態系により、豊かで植物が生い茂る土に変えていくという。鶏・豚・牛などの動物を入れることも土作りを促進するという。同じようなものに自然耕法という農法があるが、肥料や農薬を使わず、耕すこともせず、種を蒔いて、収穫まで放置する。不耕起ではあるが、多様な種類の植物の種を蒔き、その環境に適した植物を育成することで、土地を変えていき、土地が変わるとさらに生育する植物が変わる方法である。自然農法では家族農業的な規模であり、人手で収穫する規模である。協生栽培と呼んでいる方法も不耕起ではあるが、樹木を含めて多様な植物の種を蒔いて砂漠のような土地を野菜もとれる緑の森に変えていくという。太陽光パネルや収穫ロボットも導入して、人類の歴史以来、続いてきた土地の劣化(炭素の減少)を止め、地球規模でエネルギーと食料を持続的なものにすることを大きな目標としている。農業が実はとても重要な局面になっていることを感じている。まだ、世間一般では慣行農法が主流で不耕起栽培といっても家庭菜園規模である。得られる野菜は無農薬であっても形状や外観、柔らかさなどは慣行栽培に劣るので、市場では広がらない。一部には良さを知ったユーザーがリピーターとして購入するようになり、採算が取れているらしいがまだまだ限定的である。
私は菌ちゃん農法として知られている畝つくりを2年前に始めている。畝に枯草やもみ殻、堆肥、剪定枝などを積み重ねて黒マルチを掛け、放置した後、そこにカボチャ、メロン、スイカ、トマト、ズッキーニ、ブロッコリーなどを植えてそれなりに収穫している。しかし、慣行栽培と比べて、遜色ないものもあるが、スイカなどは成長が穏やかであり、大きさや数では物足りない。一方、黒マルチをすると雑草は抑えられるが追加で枯草や剪定枝などの炭素資材を投入するときに除去したりが面倒である。そこで黒マルチを除去して、これまで行ってこなかった多様な野菜の密植も検討してみたい。
そこで今年は不耕起で2,3年経過した無肥料畝に様々な野菜の種や苗を植えてみる。10/16にカブの種を蒔いて発芽している。9/28に連結ポットに種まきした玉レタスを10/30に定植した。2条植えである。いろいろ、試してみたいと思う。

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2024年10月24日
から Mat Grimm
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令和6年うるち米の収穫

今年(令和6年)のうるち米のイネ刈を10月14日に行った。昨年は10月11日であったが、今年は暑い夏が続き、登熟の積算温度に早く達するのか、この地域では9月末頃が稲刈りのピークのようであった。しかし、私の属する自治会が地域の神社の例祭(10月5日、6日)の陶屋を務める関係で忙しく、祭り後に稲刈りをすることになった。そして、祭り後早々に雨にも会い、田の乾燥を待って漸く14日にコンバインを入れることができた。昨年の落水は9月26日であったが、今年は乾燥が続いていたこともあり、稲刈りが遅れるので落水したのは10月2日であった。したがって、モミの登熟は十分である。穂の全体のモミの1割程度が青米(未熟)くらいがちょうど適期らしい。十分な登熟期間の為か、それとも穂肥をほどこした為なのか、因果関係ははっきりしないが、刈取りのモミ袋数で昨年は45袋、今年は50袋を使用している。乾燥・籾摺りを外注して、受け取った玄米の30㎏袋数は昨年28袋、今年29袋であり、1つ増加している。そして、出来た新米の内、17袋を自家消費として残し、12袋を売却したが、驚くことにその単価が昨年の1.69倍に上昇していた。乾燥・籾摺りの費用は袋当りでは昨年と同等であった。余った古米も売却したが、古米でも昨年の価格よりは高くなっており、全国的に米不足の影響がでていることを実感した。
私はこれまで中干という株数が20本程度になると田の水を抜いて根を鍛えるということをやっていない。そのためか、田は常に湛水しており、今年の異常な暑さのためか、昨年まで見なかった藻が水面を覆いつくすように繁茂した。養分を横取りし、田面の乾燥を遮り、水温を下げたであろう。稲にとって恐らく悪影響となったであろう。しかし、結果的には収穫量は減らなかったばかりか、若干増えたので、心配したほどの影響ではなかったのかもしれない。
もうひとつ、今年に新たな発見として、ヒエなどの雑草は田植え後の深水で抑えることができるということである。今年は田植え後のコロガシをほとんど行っていないが、雑草の発生がほとんど見られなかった。その代わり、田の土が露出することのないように深水管理を行った。菜の花の緑肥が雑草を抑制していると思っていたが、必ずしもそうではないかもしれないと疑問をもってきた。
また、稲の肥料は元肥として窒素成分で4kg/反の鶏糞を与えるだけであったが、今年、初めて穂肥を出穂の45日前に窒素成分で粒状鶏糞(2kg/反)を与えた。収量増加はそのためかもしれない。
稲作りの課題としては田植えの際の苗作りである。ジャンボタニシの食害に耐えるようにできるだけ大苗を植えたいのであるが、手持ちの田植え機では苗長12cm程度までに抑える必要がある。そこで20日苗の所を25日苗(20cm程度)まで大きくして、先端を切り飛ばして短くして田植え機に装着する。大苗にするため、通常、苗箱当り150g~200gを蒔いて、水を潅水するだけだが、私は70g~90gと薄播きにして、後半にはプールに浸ける。結果として、根はしっかりと張るのだが、今年は水切り時間が短くて苗箱から取り出した苗土のシートが柔らかくて、田植え機に装填後、順次、掻きとり部への移動がうまく行われず、欠株がでたり、株数がばらついてしまった。対策としてはプール育苗後に少なくとも1日は水から出して乾燥させ、十分に根が絡んだシートを硬くしてから、田植え機に装填すべきであろう。
稲作りは1年に一度しか作れないが、毎回、課題が次々と現れ、それをどうやって解決あるいは回避するのか頭を絞る。そこが実は楽しいのである。

鰹宇神社例大祭と陶屋制度

2024年9月22日 から Mat Grimm | 0件のコメント

 

今日も朝から集会場に集まり、天候を伺いながら地元神社の例大祭の準備を進めていく。現在、16の集落が陶屋株を持ち、順番に年一度の例大祭の運営を受け持つ。私の集落が当番となったのは18年前の平成18年以来で私は5年前にUターンしてきたので、初めての経験である。5月頃に神社の宮司と陶屋側が打ち合わせを持ち、陶屋が準備する物や行事内容の説明を受けた。神社としては毎年のことなので慣れているが、陶屋側は十数年ぶりなので、経験者はいてもほとんどは忘れているか、初めてである。例大祭は「口明け」、「宵祭り」、「本祭り」の3つで構成され、簡単に言えば、「口明け」で神様を陶屋の陶席宅に迎え、拝礼して、1週間滞在の後、「宵祭り」として、神様に神社本殿に戻っていただく。そして「本祭り」で神様を神輿に載せ、慰め、本殿から御旅所まで練り歩いて皆で神様を本殿から外の世界を見ていただき、御旅所で一旦、休憩してもらい、氏子の祈願を受ける。そして、再び、本殿に戻って、祭りは終了するという行事である。
今日は「口明け」の1週間前の休日で全員で神社の注連縄の交換を行う予定であったが、生憎の天候で紙垂という半紙の飾りが雨で傷むので大半の屋外設置の注連縄の交換を予備日の明日に延期し、まず、神社の様々な場所に飾る榊や串に用いられる竹細工を行った。竹は知り合いの竹林から先日、切り出した竹を使用する。1時間ほどで40本前後の竹を節の研磨、切断、穴あけを行った。集まった11人で集落の集会場で行った。その後神社に行き、雨の影響の少ない本殿前と本殿内の注連縄を交換した。注連縄と言っても大きなものは長さが3,4mほどあり、重量も2人では持て余すほど大きく重い。支柱として太い竹に結びつけてあり、注連縄の交換は注連縄を支える人、縄で梁に結びつける人と少し離れた箇所から注連縄の水平度を見て指示する人の共同作業となる。しめ縄は梁に固定されるので、高所作業となる。少なくとも2人、できれば3人が同じ高さで高所作業ができる足場が必要で複数の脚立か、2つの脚立に板を渡して、その板に乗り、作業をする。働き盛りの若手経験者が中に居て、高所で重量物の作業を担ってくれ、要領よく進んだ。
神社の例大祭の陶屋制度の維持が氏子の減少、言い換えると農家の減少・高齢化で難しくなっているが、今回の経験を通して実は人のつながりを強化するシステムであることに得心した。獅子舞も同じシステムの一部である。私自身もUターン組であるが、集落に長年ずっと住み続けている人の他に、その縁戚関係者や祭りの好きな人が集まり、共同作業を通じて交流できるという利点のあることを実感している。十数年間の間に住民の娘や息子が集落の外へ出ていくことが多いが、その娘や息子が獅子舞や神社の祭りを子供時代に経験してその楽しさを記憶しており、彼らの子供達を連れて参加してくれるのである。私も普段、付き合うことのないさまざまの職種、年齢、性別を超えた人と交流できることに驚いている。例大祭の陶屋制度は集落を基点とする様々な人の共同作業で挙行できるものであり、逆に普段はばらばらに散らばって生活している人を結びつける制度ではないかと思う。

 

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スイカの収穫

2024年8月14日 から Mat Grimm | 0件のコメント

スイカの収穫を7月29日に今年初めて行った。目安はスイカの蔕が繋がっている茎の同じ節から出ている巻きひげが枯れているかどうかである。巻きひげが青いものは未熟である。巻きひげが枯れていても必要十分ではない。未熟なものもある。後は大きさや花の時期から40日程度を経ているかどうかである。試しに6~7kgの2個を収穫した。冷蔵庫で冷やして、切ってみたが、ほぼ完熟であった。糖度計を持っていないのでどの程度かわからないが甘い方だと思う。5月18日に通常の赤色大玉スイカ(黒玉5株、羅王1株)を株間1.5mで定植し、放任栽培で人工授粉もせずにいて着果したものから、大きく成長したものを2個収穫した。別の圃場にも黄色スイカを11株を株間1.5mで定植し、自然に授粉して着果したものから大きく成長したものを7月31日に1個収穫した。冷蔵庫で冷やし、8月1日に試食した。これは完熟には今一歩であったが、中心部分はかなり甘く、そして赤系とは違った爽やかな味がする。そして、この玉は重量が初めて10㎏を超え、10.8kgと手ごたえのある重さである。放任なので、着果した玉は間引いていない。玉の大きさは2番手以降は10kg超はほとんど見当たらない。7月4日には長雨の後の高温でのカビの病気を心配していたが、現在、株の中心部分の茎がほとんど茶色に変色して、枯れようとしており、恐らく炭疽病ではないかと思う。実をつけている茎の箇所までは茶色に広がっていないが1週間前に比べると確かに病気が広がっていると考えざるを得ない。樹勢が衰えている株に着果したものの現在、まだ小さな玉はこれ以上には大きくならないと考えられる。好むと好まざるに関わらず、収穫せざるを得ないだろう。(8月7日)

今日はお盆の14日である。私の住む高松市は連続真夏日20日を記録し、21日に更新するのも確実である。当初、お盆の頃の収穫最盛期を期待していたが確かに例年の天候であればそうなると思われるが、日照りで樹が枯れており、成長が止まっているものも見受けられる。玉の表面が一部茶色に変色しているものがある。黒玉スイカ2個、金色羅王2個を食べて、味は悪くないが、黒玉スイカは過熟とは違う、劣化を感じる。恐らく、熱のせいであろう。金色羅王はどちらかというとさっぱりした食感であり、それは余り感じない。玉の表面の色にそれが反映されている。スイカの場合には本当に中身を予想するのは難しい。切ってみないと何とも言えない。売ったり、プレゼントしたりするときにいつも自信がない。だから、後でどうだったか聞きたくなる。お店で売っているものを見ると大きさも色も欠点がなく、味に不安を感じさせる外観ではない。

病気か、枯か

恐らく、カビか

黒玉スイカ

金色羅王、刃を入れると割れてしまう。味は最高!

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